基礎体温を活用した妊活・避妊についての素朴な疑問

質問

セックスレスの既婚者です。
子供は諦めていますが、健康管理のため基礎体温測定は続けています。
最近疑問に思ったことがあります。
基礎体温から排卵日を予想する（排卵が来る前に）のは難しいですが、
高温期に入って数日経てば、大体いつ排卵があったか見当が付きます。

妊活の場合は排卵日の直近を逃さないようにしなければなりませんから、
基礎体温でタイミングを図るのは難しいと感じます。
一方、避妊の場合は、体温が底を打ってから数日見ておけば排卵は終わって生殖力もなくなっていますから、そこから次の月経が始まる前までは妊娠しないことが明白です。
つまり基礎体温法は妊娠よりも避妊に向いた方法であると考えることができます。
それなのになぜ世間では、基礎体温法を妊娠の方法として捉え、避妊には不向きだと言うのでしょう？
生理中～排卵数日前も「安全日」と捉えるなどの誤った理解や、風邪の発熱によって排卵日がわからなったのに憶測で行為さえしていなければ、基礎体温法はより確実な避妊手段だと思うのですが。

回答No.1

eroero4649

基礎体温に基づいた排卵日の研究は、日本の産婦人科医である荻野久作先生によって研究されたもので、80年代くらいまでは「オギノ式」なんていわれることが一般的でしたが、先生の本来の意志としては「不妊に悩む婦人のため」のものであり、避妊として考案されたものではなかったのであります。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8D%BB%E9%87%8E%E4%B9%85%E4%BD%9C

＞それなのになぜ世間では、基礎体温法を妊娠の方法として捉え、避妊には不向きだと言うのでしょう？

Wikipediaにもありますが、荻野先生がそもそも避妊法として利用されることに反対していたこと、そしてなによりいうほど女性の体は教科書通りにはならず、現実問題としては避妊に失敗するケースが多かったからです。
結局のところ、望まない妊娠をして中絶に至ってしまうと赤ちゃんの命は失われ、母体は傷つきます。そのことに荻野先生は心を痛めていたのでありますよ。先生のお仕事は新しい命をとりあげることであり、殺すことではないからです。

私おっさんだからそんなに詳しくないけれど、最近はLHサージというのを使った排卵検査キットを使うのが主流になりつつあるというのでしょう？
それに、確実な避妊方法ならば低用量ピルが100％間違いないので確実です。ピルによって太ったりとか体の不調が出てくる女性もいます（体を疑似妊娠状態にさせますからそりゃ太るのも当然なのですが）が、中絶に比べればはるかに負担は軽いですよね。それに安易な避妊法を推奨することは性病の蔓延にも繋がりかねないという微妙な問題もはらんでいます。コンドームが性病（及びHIV）予防に貢献している部分はありますからね。

お礼

ご回答ありがとうございます。
ですが、荻野先生の理論は月経周期と排卵日との関係性から
日数計算のみで妊娠しやすい時期を推定する方法であり、
基礎体温の話は含まれていなかったと思います。
荻野式と基礎体温法はどちらも「リズム法」には分類されますが、
異なったものであると理解しています。

一般に、生理や排卵の時期はよくずれるから安全日・危険日なんてあてにならないと言われますが、基礎体温を長期間測定していればそのズレも把握することができます。
日数計算（オギノ式）だけではそのズレは把握できないので、オギノ式だけでは避妊にはならないのは確かです。
ただそれが「オギノ式＝基礎体温法」との誤解に加え、（基礎体温を測っていても）誤った知識による安全日の推定ミスも相まって、基礎体温の避妊への活用までが否定的に捉えられるようになったのではないかと推測します。