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職人の不思議な世界
- 親方と子方の関係について
- 子方の独立と親方のメリット
- 師弟関係の意義について
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質問者が選んだベストアンサー
>師弟関係って師匠の方には何もメリットがない気がします。 自分の弟子が出世したら嬉しくないですか? 食い扶持を心配しているうちは弟子なんて取らない方がマシです
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- ichikawa2017
- ベストアンサー率54% (452/836)
一般には子方とは言わずに職人と呼びました。 >親方が子方を持つメリットって何があるんですか? 親方が規模を大きくして受注額を増やすには仕事をこなす人手が必要です。 仕事を教え込まないと満足な仕事ができません。 親方の信用にかかわります。 >子方は独立が目的なので覚えたらさっさと親方から独立するわけです 独立したからと言って簡単に仕事を受注できません。 発注する側も見ず知らずの腕の程度も分からない職人には発注しません。 信用のおける相手に発注します。 この信用と言う意味で親方の信用を引き継ぐ者として子供が選ばれました。 子供が必ずしも腕が良いとは限りません。 親方が築き上げたものを継承させる為には腕の確かな職人が選ばれました。 親方に娘がいれば婿として後を継がせました。 これができなければ暖簾分けという形で後を継がせました。 これは商家でも同じでした。 道具類なども職人が売り歩くことはしませんでした。 販売する商家が材料支給で発注していました。 材料支給ですので、余程身元の確かな職人でないと発注しませんでした。 この為に職人にもいろいろありました。 ○手間職人:親方から仕事をわけてもらって出来高払いの手間賃を受け取る職人。 ○雇われ職人:親方のところに住み込みで働く職人。 ○渡り職人:その時その時の仕事をもらう職人。 下手に独立して受注に苦労するよりも親方の元で働くほうが生活は安定していました。 独立を目指すのであれば、親方に信用を保証してもらえる暖簾分けを目指しました。 >師弟関係って師匠の方には何もメリットがない気がします。 血の繋がりがなくても親方の後継者となれば親方の家族を養う義務が生じます。 腕の良い職人を育てれば親方にとっては老後の心配がなくなります。 蛇足 信用や知名度を重視する考え方は現代の建設業に色濃く残っています。 工期の長い規模の大きな案件ほど発注者側は信用や知名度を重視します。 結果的に知名度の高い企業ほど有能な技術者を確保し易いのでこの習慣が残っています。 韓国などでは血統を最重要視しますが、日本は血統の継承よりも家業の継承を重視します。 武家が家の継承を最重要視するのと同じ考え方です。 日本では江戸時代から続く企業は珍しくありません。 企業名は同じでも経営者の苗字が違う例はいくらでもあります 婿をとって家業を継がせるという習慣は現代も関西地方に多くみられます。 TVの時代劇などで浪人者が傘貼りをするシーンがありますが、傘貼りは御家人の仕事でした。 どこの馬の骨とも分からない浪人者に高価な材料を支給する商人はいませんでした。 身元の確実な御家人に発注していました。 御家人は幕臣として身分は保障されていましたが収入が少なく生活に困窮していました。 最近話題になったロッテの後継者問題などは血統を最重要視する韓国ならではのゴタゴタです。 韓国の財閥と呼ばれる大企業の経営陣は全て各々の血族です。 財閥規制を逃れて子会社(関連会社)を次々と作り、その子会社が相互に子会社の名義で株を所有して表面上は血族が独占していないようにしていますが、この子会社の経営者が全て血族です。 財閥全体では血族の財産は保全され継承されています。
- Dr_Hyper
- ベストアンサー率41% (2484/6033)
仰ることはわかります。 米国では師弟制度が成り立たないのは,あなたと同じ考え方です。 例えば教師と学生も平等ですし対等という立場ですよね。ドイツや日本はもちろん民主主義国家ですが,教える,教えられるには上下関係があります。 教えられる方は,もちろん師匠に認めてもらえるようにがんばりますが,それ以上になりたいとも思い努力します。そしていつかは師匠を超えていくときもあると思います。一方師匠の方は,弟子に全てを伝えますがそれ以上に自分も進化してより良くしていきたいと技術を磨きます。その師弟関係にはリスペクトがあり,安易にこっちの方が安く稼げるよ。といったまねを弟子はしません。それは自分が尊敬した師匠の技術に近づきたい,認められたいという欲求が強いからです。また,そう易々と越えられるような技術であれば,優秀な弟子はそこに仕えて学びたいと思いません。 一方対等な関係を重んじる米国では,そのような乗っ取り,買収をふくめ,師弟関係はすぐに崩れあっという間に競合相手となります。 なので弟子は独立する際には自分のなかで隠し球を修行中に作って,それで勝負ができるまで師匠のもとで学んでいる振りをします。 むろん師匠のほうも,弟子の成長はうれしいものですが、脅威も感じますので,出て行く際には様々な制限をもりこんだ誓約書を作らせたりもしますし,法的にむずかしい制約であっても,口約束としてもプレッシャーを掛けたり実際には,その仲間内に入ろうとすれば出る杭を打つような行為があるのは私も米国でみたことがあります。 「出る杭は打たれる」というのは日本の悪しき文化だとアメリカ人は言いますが,自分たちにもあなたのいわれるように食い扶持を潰されないような保身にはしる指導者,師匠はたくさんいます。そのあたりは,考え方の違い。目指すものの違い。そしてそれが文化だったり教育の違いなのだと思います。
この社会で自己満足に技術を高めてもギネス記録的なものしか得られません。 社会に必要とされる技術に磨くには 実際に社会に必要とされている人(親方)に学ぶ方が圧倒的に効率的です。 自分がそうやって技術を盗ませて学ばせて貰って一人前になったから、 自分もそうやって技術を盗ませ学ばせる。 自分もそうやって親方と競合しながら独り立ちしたからこそ、 自分もそうやって競合してでも独り立ちさせる。 自分さえ良ければ良いという自己中心的な恩知らずな人は そうした輪から外れて一代で途絶えやすくなるでしょう。 一代限りで成し一代限りで途絶えて消え去る技術よりも、 何代も技術を継承し、道具や素材や需要に幅広く知識を積み重ねて それを継承した技術の方がより高い成果を出しやすくなります。 それに、一代限りで途絶える技術の産物は その1人が病気や事故で働けなくなったり死亡すればもう供給されず、 いつまでも継続利用できない安定性の無さは信用を得られません。 誰からも必要とされない技術なら社会から評価はされませんし、 必要とされる技術は安定供給が求められますので。 また、1人の人間だけで物事に取り組むと 無意識に同じ素材利用、同じ工程を繰り返す部分が増えて行き、 他者の視点で自分の習慣化した無駄や技術的な怠慢を払拭する機会が減り、 多人数で真剣に技術を磨く人達に劣って行く傾向があります。 自分の技術の全てを伝えるともなれば、 伝える際にそうした気付きが起こりやすくなり、 無駄なものは省き改善点は改善する技術の昇華は加速されるでしょう。 一代限りの凄腕職人は過去にも現在にも様々に居ますが、 その人が居なくなれば使う側(社会)は困ります。 それにどんな凄い遺産を生み出しても立ち止まった技術は追い抜かれます。 骨董品ではなく使い物になり今通用する技術は 継承されて来たものになる事が多いでしょう。 短期的なメリットを取ると長期的なデメリットになる事はよくあります。 ありふれた典型は独裁者の短期的成果の追求~そのツケによる破局でしょうか。 商売でも目先の利益重視だと敬遠され信用を失い潰れる事もあります。 長期的なメリットばかり見ても良い事がある訳ではありませんが、 物事を0か1か白か黒かと二極思考、白黒思考してしまうなど 視野を広げられない組織や職人の寿命は短いのが世の常のようです。 長く続いている組織や職人は視野が外にも広く向いている傾向があるようです。 https://nikkan-spa.jp/1024198
- ayzm
- ベストアンサー率17% (190/1109)
職人も親方一人では仕事を出来ないもの、弟子がいっぱい居て親方が仕事を出来る。 弟子も独立したからといって、すぐ仕事が来るわけでもないし、最初は親方から仕事を貰って暮らせるし、親方も一人ではできないものは、元弟子に手伝って貰って仕事が出来るし、親方が歳で仕事が出来なけれが、弟子の中から紹介してお客を困らせない。 このように助けたり助けれたりして、人間は一人では生きていけないものです。 親方は良い弟子を育てれば育てるほど、良い仕事が来るしお客に信用される。
- bakamr
- ベストアンサー率32% (149/463)
師弟関係→徒弟関係(徒弟制度) 親方にとっては、自分の技術、職人魂を人に教えられる、伝えることができる 後世に残すことができる。 これも大きな喜びでしょうね。 もちろん手伝ってもらうわけですから、メリットは大きい。 子方が独立するときには、それぞれの世界に仁義がありますので、 なわばりを争ったりしません。 まあ中には、仁義を踏みにじる人もいるでしょうが。 そういった人は職人仲間から相手にされなくなりますね。 ちなみに、 徒弟関係は職人だけではないですね。 コック、板前、医師なんかもそうですよね。
お礼
みなさん回答ありがとうございます 自分の食いぶちに困るようなら弟子をとるなか