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私立中学の先取り教育の有効性とは?
- 中高一貫の進学私立中学では、高校の先取り教育が行われ、大学進学率を上げる取り組みがされています。
- 進学私立中学では、教師のきめ細かな指導やいじめの少なさにより、学習に集中できる環境が整っています。
- 一方、公立中学では人間関係や学力差による成長の機会があり、メンタルやコミュニケーション能力が鍛えられるという意見もあります。
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すごくいい視点を持っておられると思いました。一長一短であることは確かにそうですね。もっと言えば、同じ中高一貫でも学校によって違うと言えるでしょう。 体育祭への力の入れ具合がすごい開成、野球や吹奏楽を中心に部活動も盛んな桐朋、プロジェクトアドベンチャーなど課外学習の充実した海城などなど、勉強以外にもこだわりが見られる学校もあります。 質問に対してですが、私は有効だと考えます。 「お勉強」科目について。 極端な話、社会人が「1桁+1桁の足し算」や「ひらがな、カタカナの書き方」というレベルの講義形式の研修を2年も3年も終日受けさせられることを想像してください。 リストラ対象の追い出し部屋ですよね? 理解力のある子にとって、公立校の授業はこれです。 進度はあまりに遅く、発展的な話も出てこないという極めて退屈な時間です。おまけに内職も許してもらえない。虐待に近いと私は考えています。 次に、体育について。 頭がよくて、かつ運動もできるという子は多くはありません。 Jリーグの試合に「飲み屋で見つけてきたサッカー好きのおじさん」を投入することを想像してください。 サッカーは好きだし、やる気がないわけでもない。それでも端っこで突っ立っていると思います。それは、役に立たないからです。他の人に任せておいた方がチームが強くなるからです。 運動音痴にとって、公立校の体育の授業はこんな状況です。 数少ない運動もできる人はどうでしょう? 身体能力や技量は、レベルが高いところで揉まれた方が高くなるでしょう。進学校の弱点です。 しかしながら、リーダーシップは育つと思います。「たくさんいるサッカーが上手い人のうちの一人」と違って、周りの「下手くそ」を育てないとサッカーにならないので、仕切ろうという意識が生まれます。 芸術系においても、私立はピアノなど習い事を多くやっていたという人が多くいます。また、待遇の違いから、私立にはその道の有名人がいることが少なくありません。本業の傍ら、私立の非常勤講師をやっているというような例ですね。 最後に、人間関係について。 中高一貫校の卒業生にコミュ障、人見知りが多いというのは事実だと思います。プライドが高い人は多いかもしれませんが、自分のことしか考えていない人が多いとは私は感じたことがありません。 しかしそれは、もともとそういう子が入ってきているからであって、環境の影響は小さいと考えています。 逆に、小学校では浮いてしまって仲良しのいなかった子が、中高一貫に来て同じような子と友達になり、コミュ障が若干ながら改善されるということもあると思います。 ただ、それをいじめの対象になり損ねていると捉えると、プラスにもマイナスにも取れますね。「コミュ障という得体の知れない存在」と見られるはずなのに見られない中高一貫の環境から社会に出た時、苦しむことはあるかもしれませんね。そもそもいじめに遭ったら人間不信や精神障害という別の問題を生じてしまう可能性もあるので何とも言えません。
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- jing0708
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はじめましてJINGと申します。現在旧帝医療系大学院D2で、学部生時代は塾講師やってました。 ご質問に2つの立場で申し上げます。 1つは、公立中学出身の元塾講師として 1つは、旧帝出身者としてです。 1)公立中学の弱点 ・教育機関として既に機能を果たしていないこと ⇒教育費用と学力平均が相関関係にあることが国の統計調査によって明らかになっています。すでに中学の教育機関としての機能は最低限のレベルから落ち、悪化の一途を辿っています。 ・部活動に打ち込む学生、学校の授業に打ち込む学生を贔屓し、テストの点数が100点でも5を付けない ⇒私が塾講師時代に遭遇した出来事で、愛想よく先生と仲良くするよう私の担当の生徒には申し付けてあったのですが、他の教室では点数が100点にも関わらず授業中集中力に欠けていたとか様々に理由をつけられて4にされた学生がいました。逆に私の担当の子は苦手教科でたまたま80点ぐらいでしたが、愛想よくしていたためオールAの5でした。 つまり、成績評価すら極めて恣意的に行われます。 2)私立中学の弱点 ・過度競争、競争至上主義 ⇒仰るように周りに対する優しさや配慮が育まれにくくなってしまったりしています。ただし、これは中途半端な中高一貫校によくある光景です。御三家、灘、あるいは偏差値60以上では情操教育も力を入れているため、その限りではありません。 3)公立出身者として 公立中学に進んでも良い塾講師に出逢えば早稲田、慶応、お茶女などには余裕で行けます。事実私の受け持ちの子達は合格しています。彼らの努力量は驚嘆に値するものでしたが、できるというのは事実なのです。 4)旧帝出身者として 私立中学出身者はそれほど多くありません。中学~高校の塾でしっかり勉強したという子達も結構いますし、そういう子のほうが協調性はあります。逆にエリート校出身者は気位が高く、扱いにくい印象はあります。 ただ、ある一定以上の学力を身に付ける子達は8割くらいの確率で一般教養も持ち合わせているので問題ないとも思います。そういった情操教育は本来家庭で行うべきことですから。 なので、お子さんの希望に沿って受験を考えるのが良いと思います。お子さんが望んでいないのにお受験をすると、焼ききれてしまう子もいますのでご注意を。
ご質問を拝見させていただきました。 「私立中学の先取り教育は有効ですか?」とのご質問としてお答えしたいと思います。 > 大人になった進学私立中高一貫を卒業したと言う人に何人か・・、 > 自分のこと以外、興味がないようなところがあります。 > 気が利かないと言うか、無駄なことはしないようなところがあります。 > 人の輪があっても、その輪に馴染めない。 > でも、上から目線で意見を言ったりなど。 ご質問者様も仰るように、私立進学校の場合は、有名大学に進学するための学習が優先されるのですが、言わば「受験技術」が中心となります。「△京大学に○○人合格した」ことがその私学の評価となるからです。 そのため、一般的に思春期頃の人間関係や社会性は重視されず、結果的に「学力は高いので上から目線の合理主義で、社会性の獲得が遅れる」結果となることが多いです。 社会性が重視されないことなどから、極論ですが「アスペルガー障害」の人も入っている可能性はあり得ます。 > ちなみに、公立の県下一の高校の卒業者も何人か知っていますが、 > おおむね気さく。視野が広いところがあります。 前述したように、社会性を育む情操教育は公立校の方が充実している結果でしょう。 > 進学私立中に進む子供は、どちらかと言うと、 > 小学校時代クラスで浮いていたようなところがあるようです。 > 私立中学で先取り教育をこなせるなら、優秀な子なのでしょうが、 学力に限ってみれば優秀ということになりますが、社会性等に関しては別ですね。 > 勉強だけでは得られない、 > 公立の中学に進み、地元の人間関係で鍛えられる中で、 > 上位高校に勧める方が、メンタルやコミュニケーション能力が > 高くなるような気もしますが、 公立の場合は、人間関係など社会性豊かな人材育成も視野に入っています。 どちらが良いかに関しては、成人後のご本人の進路によって変わると思います。 すなわち、私学出身者の能力・特徴等が活かせる進路であれば私学でしょう。 反対に、一般的な企業や社会性の豊かさを求められる場合は公立でしょう。 以上、ご参考まで。
お礼
興味深いはなしでした。