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バファリン・ノーシン・コカール・カロナールについて
我が家の市販頭痛薬(バファリン、ノーシン等)が底をつきました。 市販薬は余計な成分も入っていますし、医者の処方薬に比べれば健康によくないと感じています。それらに比べればコカール、カロナールのような薬は幾分かましでしょうか?
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質問者が選んだベストアンサー
私は一応薬剤師免許を持ってはいますが、企業に勤めていましたので、数多ある具体的な医薬品名については、詳しくはありません。 基礎知識はありますので、少し調べてみました。 ただ質問者様が言われているような、処方薬より一般市販薬の方が健康に良くないという認識には同意できません。 「市販薬には余計な成分が入っている」と思っておられることにも、少しオーバーな思い込みです。 医薬品というものは、主成分だけで成り立つものではありません。 副作用の発現などを考慮し、主成分の分量を定めると、そのままでは投与できる製品にはできないのです。 錠剤・散剤などの剤型にもよりますが、服用しやすいような形を作るために、賦形剤のような添加物を使わざるを得ないのです。これは、処方薬にしろ市販薬にしろ全く同じことです。 恐らく、食品添加物の摂取は健康に良くないと、一部で主張されている事例から、添加物は悪だとの連想によるのではないでしょうか。 さて本題ですが、 「バファリン」にもいろんな種類の商品があるようです。 お宅の「バファリン」が最も一般的なものだとすると、解熱鎮痛の主成分は「アセチルサリチル酸」で、胃粘膜の保護のために「合成ヒドロタルサイト」が使われています。 この2成分が主薬で、その他賦形剤としての複数の添加物です。 なお、「アセチルサリチル酸」は最も古くから使われている伝統的な解熱鎮痛成分です。 「ノーシン」の場合は、解熱鎮痛の主成分は「アセトアミノフェン」であり、その補助成分としての「エテンザミド」と「カフェイン水加物」があり、賦形剤の添加物とで構成されています。 「アセトアミノフェン」は、中枢神経に作用して、鎮痛効果を発揮するものです。 一方、処方箋薬である「コカール」も「カロナール」も、主成分は「アセトアミノフェン」で、賦形剤の添加物が使われています。 ただ、一般的な感覚で言うと、やはり市販薬については、医師の指示がなく個人として服用するわけですから、重篤な副作用が発生しないように、主成分量が処方箋薬に比べて、低く抑えられています。 例えば市販の風邪薬は、ほんの引き始め期間であれば、効果もありますが、症状が悪化してしまうと、全く効果がありません。 従って、「ノーシン」と主成分が同じとは言うものの、「コカール」「カロナール」の方が効果の発現としては高くなるものと思われます。 そして、この両処方薬の説明文書には、「肝機能障害のおそれ」があるとの、警告事項が書かれてあります。 普通の診療機関が出す処方箋では、主目的である鎮痛作用を有する主成分だけではなく、併せて胃薬成分も処方することが多いと思いますが。
お礼
非常に丁寧に解説していただき、御礼の言葉もありません。たしかに少々添加物について気にしすぎていたと思いました。コカール、カロナールについて、子供が三人いるのですが、小児科にかかるたびによく処方されていまして、家にたくさんあまっています。(頓服は必要なければ飲まさないことが多いので) といいますか、ほぼ飲まさないので大量に余っております。昨今の国の財政事情、保険料等、考えると捨てるのももったいないと思い、市販鎮痛剤の代わりに飲めるのではないかと考えた次第です。市販の薬と含有量を同じか少ない目にして飲みたいと思います。