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謎の浮世絵師・写楽の正体を、誰が知っていますか?

江戸時代の東洲斎 写楽は、謎の浮世絵師ですね。 誰が、彼の正体をほぼ知っているのでしょうか? やはり版元であった蔦屋重三郎でしょうか?

  • 歴史
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みんなの回答

  • eroero4649
  • ベストアンサー率31% (10502/33032)
回答No.4

私も斎藤十郎兵衛説を支持します。写楽の特徴に「活躍した時期が極めて短い上に、初期と後期では作風が大きく違う」というのがあります。私たちが知っている写楽の作品は「突然の鮮烈なデビュー」をした初期の作品で、いわゆる大首絵といわれるバストアップのものです。後期は全身を描いてもいるのですが、当時から人気はなく、今も人気がありません・笑。 写楽でよくいわれることのひとつが、「デッサンがヘタ」です。あの有名な江戸兵衛の絵の手が素人のようにヘッタクソなのは有名で、漫画家や画家が口をそろえて「この手の描き方が素人」と指摘します。ちゃんと描き方を習った人ならああいうことにはならないらしいですよ。 現代でも、女の子の顔だけは上手に描く人とかいますよね。それで首から下を描かせるとこれが同じ人かと思うくらいにヘッタクソです。だから、写楽は「絵の素人」と考えたほうが自然だと思います。 斎藤十郎兵衛は能役者で、いうまでもなく絵は素人です。さらにいうと能というのは当時においても大衆演劇だった歌舞伎とは違って高尚な芸術だったのです。その証拠に、斎藤十郎兵衛は武士だったのです。 しかし高尚な芸術ゆえに、規制は大きいです。現代でも歌舞伎界も世襲制とそれに伴う身分制度がありますが、元が大衆演劇だっただけあってそのあたりは緩くて、名家の子じゃなくても実力があれば跡継ぎのいない大きな名前の養子になって立場が引き上げられるシステムがあるのです。例えば中村獅童さんは本来絶対にいい役はもらえない立場で、それゆえに若い頃の彼は腐っていた時期があったのですが、映画「ピンポン」に出演してその怪演で一躍脚光を浴びると人気俳優として抜擢を受けました。歌舞伎の世界は「人気は正義」なんです。 しかし能はそうはいきません。いくら実力があっても家柄が最優先。人気がなくても落ちぶれることはありませんが、才能があっても抜擢されることもないのです。 斎藤十郎兵衛は能役者としても身分は低かったようですね。絵が上手かったなら、自分の実力に対する自信もあったと思います。しかし能役者であったばかりに生涯くすぶり続けなければならなかった。人気さえ出れば千両役者として売れっ子になる歌舞伎役者に対する嫉妬心もあったはずです。 写楽は、ブロマイドであった役者絵を写実的に表現しました。役者は綺麗に描くものなのに、受け口なんかもちゃんと描いたもんじゃったものだから、役者には嫌われていた、なんてこともいわれています。「役者の真実を暴いてやる」という気持ちもあったかもしれない、なんて想像もしちゃいますよね。 そして蔦屋重三郎はプロデューサーとして敏腕を奮ったわけですから、当然その正体も知っていたでしょうし、少なくとも「衝撃の第一弾」は彼が企画したところなのではないかと思います。 斎藤十郎兵衛が写楽の正体だとしたら、それがバレることは彼の立場を非常に危うくします。まあいってみりゃ現職の警察官が公安を舞台にした小説を書くようなものですからね。だからその正体は絶対に隠さなければいけませんでしたし、蔦谷重三郎はプロデューサーとしてそれをきちんと守ったのではないでしょうか。 なにかもっと覆るような発見でもない限り、写楽=斎藤十郎兵衛説はほぼ確定に近い状況なのではないかと思います。

park123
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 <蔦屋重三郎はプロデューサーとして敏腕を奮ったわけですから、当然その正体も知っていたでしょう> ですね。正体である斎藤十郎兵衛は、 <バレることは彼の立場を非常に危うくします。> ですね。特に初期の作品は、今話題の諷刺画のようなものですね。決して、役者のプロマイドではないのですから。・

  • m-tahara
  • ベストアンサー率38% (383/983)
回答No.3

 役者絵を描くに当たっては、上演前の稽古場などで取材させてもらわねばなりませんでした。  ですから、当時の歌舞伎役者なども知っていたことと思います。  ちなみに、活動期の後半ではそれが出来なくなり、作品の質もぐんと落ちてしまいます。  元々写楽自体は別に謎の絵師、ということで売り出されたわけでもありませんし。

park123
質問者

お礼

早速のご回答ありがとうございました。 <稽古場などで取材させてもらわねばなりませんでした。> ですね。沢山のモデルや関係者が、正体を知ってたのですね。しかし、その情報が、その時代に記録されなかった、のですね。今のタレントが写真撮影の依頼を受けても、そのカメラマンの名前をいちいち記録しておこう、とは考えないようなものなのですね。当時としては、写楽は無名な浮世絵師であり、記録を残そうと言われる人でなく、とるに足らない人だったのですね。

回答No.2

東洲斎写楽とは、誰だったかは長年謎でしたが、近年の研究では阿波のの能役者斎藤十郎兵衛説が有力で、これでほぼ決まりではないでしょうか。以下のWikiをごらんください。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E6%B4%B2%E6%96%8E%E5%86%99%E6%A5%BD 数年前のNHKの番組(NHKスペシャル?)でも写楽の正体が取り上げられ、斎藤十郎兵衛説が決定的であると報じていましたね。とうぜん蔦屋重三郎はこの事実を知っていたでしょう!

park123
質問者

お礼

早急なご回答ありがとうございました。 <とうぜん蔦屋重三郎はこの事実を知っていたでしょう!> ですね。蔦屋は、版元だから知っているのですね。

noname#227653
noname#227653
回答No.1

わかってたら既に「謎の浮世絵師」じゃないでしょう。

park123
質問者

お礼

早速のご回答ありがとうございました。 私の質問が明瞭でなかったので弁解します。 我々にとっては正体は謎ですが、ある人にとっては分かっているかもしれないので、その人は誰か、ということをお聞きしたかったのです。

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