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謙らず の読み方と意味を教えてください
文脈から考えれば、へりくだって傲慢な態度をとるなとの意味であるべきだと思うのに、「謙」の漢字の後に「らず」と送り仮名がほどこされているから、謙遜するなと言っているように受け取れます。 さてどういう読み方と意味なのか、教えてください。出典「吉川永青 著 天下、なんぼや。幻冬舎」。天下の豪商鴻池屋の始祖、鴻池新六の一代記を小説化した小説です。天下の豪商となった新六の最晩年、後継者である息子善右衛門に、声出して読ませた一文の中にある言葉です。「鴻池屋子孫制詞目・・・。 万端正路を専らとし、(中略)父母に孝行、家内睦まじく、謙らず驕らず、第一家職を励むべきこと」
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へりくだらず 謙遜しないの意 要するにむやみに自分を下にしない自然体だと思います。
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- nanana1230
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謙らずは「へらず」と読む場合と『へりくだらず」があります。 小説の一文の謙らず驕らずは 「変に謙らず驕らず」と言う解釈が正解だと思います。 人に向けてへりくだるな!と言ってる訳ではありません。 自分に向けて言ってるのです。 謙譲語はwikiから抜粋しますが 話題中の動作の客体(間接的である場合もある)が話題中の動作の主体よりも上位である場合に使われる。 そのため謙譲語は話題中に2人以上の人物が登場しなければならない。 動作の主体を謙(へりくだ)す言い方であり、 主体=話し手の場合には自分が謙ることになる(卑しめるという意味ではない)。 という事です。
お礼
懇切なご回答ありがとうございます。わかりやすくて参考になりました。それ以上に。WIKIから引用された「謙譲語」の解説は繰り返し読み、学生時代を思い出す緊張した時間となり、心地よさも味わいました。 でも、最初に妥当なご回答を寄せてくれた方を、ベストアンサーに選ぶということを、このgooに参加して以来十数年実行してきましたので、今回もその通りにしました。
お礼
質問をしてほとんど間をおかずに ご回答をお寄せくださりありがとうございます。「むやみに自分を下にしない自然体」というのは、相当わかりやすくて参考になりました。鴻池屋の身になれば、「自然体」というのは大変なことであろうと想像が膨らみました。