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FreeBSDの初歩的な質問について(Linuxとの比較も)
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- FreeBSDについての質問とLinuxとの比較についての質問です。
- FreeBSDの現在のバージョンやStableとCurrentの違い、CVSupの使い方、パッケージの使用、おすすめの掲示板や解説ホームページについての質問です。また、LinuxとFreeBSDの違いやソフトウェアとOSの最新化方法についても質問しています。
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○FreeBSDについて (1) 基本的には、ここに一通りの説明がかかれています。 http://www.jp.freebsd.org/www.FreeBSD.org/ja/releases/5.2.1R/early-adopter.html 簡単に説明すると、CURRENTと呼ばれているのは、開発のメインストリームです。現在のCURRENTは5.Xですね。追加した機能等がそこそこ安定すると、順次リリースという形になります。 STABLEというのは、すでに機能的にはほぼ安定期に入ったと判断された状態のものです。大幅な機能変更等はおこなわれず、バグ修正がメインとなります。たまに充分安定したと判断され、また需要が多い機能等は、CURRENTの成果が反映されたりすることもあります(バックポートと言います) 現在、4.Xがこのフェーズにありますが、近々5.XもSTABLE 化されるようですね。 そうなると、今度はCURRENTが6.Xになっていきます。 なぜか番号が飛んでますが・・・ (3) 微妙な質問ですね。 FreeBSDにおける、PortsとPackagesの違いについては、認識してらっしゃるでしょうか? 簡単に言うと、PortsはFreeBSDで簡単にコンパイルできるようにソースコードにある種のパッケージ化を行い、ソースのダウンロードやパッチを当てた上でのコンパイルを自動化するためのものです。(PortsからPackagesを作成することもできます) Packagesは、すでにコンパイル済みのバイナリを文字通りパッケージ化したものです。 後者は、RPMに相当し、pkg~系のコマンドは、こちらの操作を行います。 CVSupを使っているのは前者です。 この辺りを参考にしてみては如何でしょう。 http://www.jp.freebsd.org/www.FreeBSD.org/doc/ja_JP.eucJP/books/handbook/ports.html (4) まず、Portsコレクションを最新化するのは、INDEX更新用のMakeファイルが用意されているのでそれを使用すれば問題ないでしょう。 Packagesに関しては、Portsのような形でのINDEXが存在しているわけでは無いので、パッケージ情報の最新化というタスクは存在しません。 どちらの使用が一般的かについては、これは環境と用途、もしくは好みの問題なので一概には言えませんね。 諸事情で開発環境を入れられない場合は、アプリケーションのインストールはpackagesになるでしょう。 また、スペックが悪くてコンパイルに時間がかかりすぎる場合も同様です。 そうはいっても、あまり特殊な事情の無い場合は、Portsの方が一般的かもしれませんね。 ただし、私のようにOSをまたがった利用者の場合は、特定のパッケージシステムに依存しないで環境を構築したいという理由で、今でもtarballから自分でコンパイルするケースが多いです。 (5) 残念ながら、個人のページが多いために、ここに乗せても削除されてしまいますね。 しかし、大抵の事は、 http://www.jp.freebsd.org をたどっていけばわかると思います。 ○LinuxとFreeBSDについて (1) 視点によって、違いの意味も変わってくるかと思いますが、実際のところできる事にそう大きな違いはありません。jailはとても素晴らしい機能ですが、Linuxにも、User Mode Linuxというプロジェクトがあります。 http://user-mode-linux.sourceforge.net/ アプローチは違うものの、jailに近いか、それ以上のことが可能です。 あ、ちなみに私は親*BSD派で、本音を言えばLinuxは嫌いですよ(笑) 私の認識しているところでの、LinuxとFreeBSDの一番大きな違いは、FreeBSDといえば、単一のOSをさし、Linuxはカーネルの呼び名に過ぎず、Linuxカーネルを使ったOSは、無数に存在するという点です。 また、無数に存在するLinuxには同じカーネルを使用しているにも関わらず、互換性に乏しいという問題があります。 どちらがいい悪いという単純な話では無いものの、私個人的には、混沌としたLinuxよりも単純明快なBSDの方が好きです。 (2) この質問は、(1)で指摘した違いに絡んでくると思います。 パッケージ管理システムの詳細な仕様の違いは私もよく知りませんのでわかるところを説明すると、CVSupは別にパッケージ管理システムではなく、極めて汎用的なクライアント/サーバ型のファイル転送ソフトだと言う事です。 実際には、CVSリポジトリの配布を目的に開発されたわけですけどね。 これはつまり、最新版のソースを取ってくるために使用され、その後は自分でコンパイルやら何やらしてやると、アプリもカーネルも自力で最新版にできると言う事です。 この辺の事情は、FreeBSDでもLinuxでもあまり変わりません。オープンソースのプロジェクトで、CVSを使っていないケースは、ほとんど無いのでは無いかと思います。 アプリのインストールについて、ソースを取ってきた後の処理で手が抜けるのが先ほどのPortsになります。 しかし・・・ Linux(カーネル)では、話はそう簡単ではありません。 なぜなら、Linuxカーネルの最新版というのは、どこのディストリビューションにも属さない形で提供されています。 各ディストリビュータは、カーネルの最新版(安定版でも開発版でも)がでると、自分のディストリビューションで動くかどうかの検証をし、問題ないと判断すると、提供をはじめるわけです。 その過程で、自分のディストリビューション用にカーネルに手を入れるケースなどもあるようです。 この事は、一般利用者が最新版のカーネルを自分の環境に導入するための敷居が高いことを意味します。 FreeBSDは、OSとしては1種類しかないため、ほぼ決まった手順で最新環境の導入が可能ですが、Linuxではそうではないと言う事です。 ※有識者の方、間違いがあれば指摘してください。 以上 お役に立てれば幸いです。
お礼
回答ありがとうございます。返事が遅くなってすみません。 Linuxにはchrootしかないと思っていたのですがUser Mode Linuxという機能があることをはじめて知りました。調べてみたいと思います。確かに互換性に乏しくディストリビューションが煩雑しているLinuxに比べ、古臭いけど単純明快なFreeBSDが私も気に入ってます。当分は公式サイトや書籍で理解を深めていこうと思います。どうも丁寧なご解説ありがとうございました。