食べる順番ダイエットについての疑問

質問

• 食べる順番ダイエットとは、野菜などから食べることで血糖値の上昇をゆるやかにし、脂肪蓄積を抑えるダイエット方法です。血糖値が急激に上昇すると、インスリンの分泌も急増し脂肪を蓄積するため、血糖値の緩やかな上昇を目指しましょう。
• 野菜を先に食べる代わりに、血糖値を緩やかに上昇させるサプリメントを飲むことで、普通の食事を摂っても良いのではないかと考えられます。ただし、現在そうしたサプリメントは存在していないため、青汁などの野菜ドリンクを利用することが一つの方法です。
• 食事の前に野菜サラダを作ることが面倒だと感じる人にとって、食べる順番ダイエットはハードルが高いかもしれません。一方で、サプリメントを利用することで手軽に血糖値の上昇を抑えられるようになれば、ダイエットに取り組みやすくなるでしょう。ただし、サプリメントの開発や販売には様々な要素が関わるため、現在のところなぜどの会社も作って売ろうとしないのかは分かりません。

回答No.5

noname#195146 · ベストアンサー

TVなどで、現役医師までもが真顔で「炭水化物を食べて血糖値が急激に上がると、インスリンがどばーっと出て、脂肪になってしまうから太る」みたいなことを言ってますね。

　そのように主張する、繊維質（やタンパク質）を先に食べるという食べる順番ダイエットの前には、血糖値の上がりにくい食品を食べるべしという低GIダイエットがあり、同じようなことを言っていました。

　そういうのを見るたびに、「その嘘、いい加減やめろ」と愚痴ってしまいます。単純には、例えば次のようなことと矛盾します。

「早飯食いは、血糖値が上がる前に大量に食べてしまう。血糖値が上がると満腹を感じて食べるのを止めるのだから、食事中に血糖値が上がってくるよう、よく噛んで、ゆっくり食べるべきだ。」

　こちらは正しいです。食前に少量の甘いものを食べて血糖値を少し上げておき、食事量を減らすというダイエットテクニックもあります（なお、これは江戸時代から、宿屋で泊り客が食べる晩飯の米飯を節約する目的でに使われていたほど、古くから実証された確かな方法）。

　食事中に血糖値が上がるのがゆっくりになったら、食べ過ぎてしまいがちになってしまいます。

　ある食事を全部食べるとして、炭水化物をどの順番で摂取しようと（つまり、インスリンがどう出ようと）、まずグリコーゲン（←ブドウ糖を体内で貯蔵する形態のもの）の不足分が補われます。場所は肝臓や筋肉です。残りの一部は即座に筋肉（のうち速筋）を動かすエネルギーや、脳を含む内臓が必要とするエネルギーに使われます。

　それで余ると、はじめて脂肪となって、体内に蓄えられます。これは、血糖値の上昇がゆっくりであっても同じ量になります。なお、朝食べようが、夜遅くに食べようが同じです（これも、夜食べると太る、などのデマ）。

　体重には、1日トータルの摂取カロリーしか影響しないのです。ただし、血糖値は大きく上下させないほうがいいということは、事実としてあります。糖尿病因子があったりすると、毎食血糖値が急上昇するのと、ゆるやかなのを比べれば、ゆるやかなほうが生活習慣病の予防にはいいです。

　短時間でも血糖値が高すぎるのは、その他の悪影響を招くのではないかという見解もあり、あまり好ましくないのです。でも繰り返しますが、体重には影響しません。

　考えてみれば当たり前です。悲しいことに、世界では広い地域で飢餓があります。では、そういう地域の方は、夜寝る前に炭水化物を最初に、しかも早食いしたら、いくらかは飢餓から救われるでしょうか。もちろん、そんなことはありません。WHOだろうが、どんな民間援助組織だろうか、どこだろうが、飢餓対策としてそんなことは言っていません。

　嘘なんです。でも、そうしてみて、痩せてくる人は実際にいます。なぜでしょうか。

　それは、主に三つの理由があります。

　まず繊維質から食べ始めると、余程の事がない限り（サラダに大量のマヨネーズを使うとか）、低カロリーのものから食べ始めることがほとんどです。それである程度お腹を満たすことになります。

　次いで、カロリーがある肉や魚（タンパク質と脂質）のものを食べ（これは体造りに必須）、最後に炭水化物の順番なら、もし食事を残すと、炭水化物を残しますから、カロリー減になります。逆順だと、カロリーの少ないものを食べ残すことになります。どちらが痩せて来るかは明らかです。

　もう一つは、上と似ていますが、太る人は満腹するまで食べる傾向があります。低カロリーのものは、あまり食べません。そこへ、低カロリーの野菜などを食べる習慣と取り入れると、高カロリーのものを減らさねば食べきれなくなります。それもトータルでの摂取カロリーを減らし、痩せる要因になります。

　最後に、これがおそらく一番大きい要因なのですが、「今はダイエットしているんだ」という気持ちを自然に、いつも持つようになることが効いてきます。どんなダイエット法でも、余程にメチャクチャなものでない限り、必ず痩せる人が出てきます。朝バナナもそうです。

　ダイエットを意識すると、食事のたびにダイエットしていることを思いだし、食べ過ぎないよう、無駄に高カロリーなものを避けるようになります。バスの1区間くらいなら歩こう、3階までならエレベータではなく階段を使おう、といった行動も増えてきます。それは当然ながら、痩せる要因になります。

　オマジナイと言ってしまえばそれまでですが、意外に大きな効果があります。

お礼

血糖値の上がり方（急激か、緩やかか）と体重減との間には
因果関係はない、ということですね。
野菜から食べて、最後に炭水化物を残す、という感じになると
それは「炭水化物（糖質）抜きダイエット」とほぼ同じですね。
満腹感とかモチベーションなども関係してくるんですね。
どうも、ありがとうございました。