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相対性理論
麻野 なぎ(@AsanoNagi)の回答
- 麻野 なぎ(@AsanoNagi)
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「なぜ」光速度が一定なのかは、はっきり解明されていないと思います。 ただ、以下のような経緯があるようです。 まず、一般的に「光の速度が不変」と表現されますが、正しくは、「真空中の光の速度は観測者によらず一定である」という意味です。 たとえば、水中を通過する光の速度は、少し遅くなります。 さらにいえば、「光が」ではなくて、「電磁波が」ということにもなります。電波などにもいえる性質です。 光は波としての性質を持ちます。 そこで、まず、「波」の一般的な性質をいえば、波は、その波を伝える物質(媒質)の性質により、一定の速度を持ちます。 水面を船が走る場合、船の前方に向かう波も、後方に向かう波も、「水面」に対しては、同じ速度で広がります。 同じように、まず、真空中を進む光は、真空の性質(具体的には、真空の透磁率と真空の誘電率)によって決まるスピードで進みます。 さて、ここまでは、「媒質」を基準とした速度の話でした。 水面は、観測者に対する相対速度を持ちます。 なので、川上に向かって船が進むと、それを岸辺から見ている人にとって、川上に向かう波は(水の流れる速度がマイナスされるので)遅く、川下に向かう波は速く見えます。 ところが、「真空中の光」が進む媒質である、「真空」は、観測者に対して、動いているようには見えません。そんなわけで、真空中を進む光は、一定に見えるのです。 と、おおざっぱに言えば、こういう説明になるのかもしれません。 もともと、電気と時期の時間的な変化の様子を説明した、「マクスウエルの波動方程式」というのがあります。 この方程式で、「電気と磁場の相互作用で進行していくもの=電磁波」の存在が予言されました。そして、その「電磁波」の速度を計算してみると、当時知られていた、光の速度と同じであったということがわかりました。 このことから、「光というのは実は電磁波のひとつだ」ということがわかってきたのです。 そして、この方程式を、「座標変換」という方法で、他の「等速直線運動をする観測者」から見ると、どう見えるか? と考えると、「どの観測者から見ても、速度は一定である」という計算結果が得られます。 電磁波の性質から導かれた方程式ですから、「どの観測者から見ても速度は一定である」ということ自体は、間違いがなさそうです。 ただ、この結果から、すぐに、「光速度は一定である」と結論づけられたのではなく、「見かけ上相見えるだけだ」として、様々な解釈がなされました。 その、様々な解釈のなかで、最も自然(=必要以上に複雑な議論をせずに)物理現象を説明できるのが、「光速度一定」という仮定から、スタートした、特殊相対性理論だったのです。
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