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「気の措けない」ではありませんか?

少し前の質問に対して,回答者も(回答者ですら)複数の方が,「気の(が)置けない」という文字をつかっています。 正しい漢字を教えてください。 http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=500397 http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=836530

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  • gekkamuka
  • ベストアンサー率44% (138/309)
回答No.5

 もともと「心」という精神作用については古来から多様な使われ方が成されて来ており、その多くは「こころ……」という形で熟語や形容詞それに副詞にと展開されている。  そこでは「心・置く」という自動詞から名詞「心置き」もできれば、更に「心置き・なく」など副詞にもなっている。  ここで「気」という、心の精神活動の発現する端々としての感応機能ともいえる意味合いで、より一層細やかな働きの意味を担って「気を揉む」「気に病む」などと共に「気が置ける」という、「心置き」での気兼ねや遠慮より一層細やかにしてアンビバレントな表現が付け加わり、「自ずから気詰まりなってしまう、打ち解けられない不安定な隔てや閉塞の心持ち」を表す言葉になったのではないか。  この際、「措く」では他動詞のみとなり、ここでは「気が…」であるためには自動詞「置く」が充てられるのだろう。  この「気が置ける」の状態を否定する場合、例えば「気が置けるあの人」に対しては、「気<の>置けない」この人」といった形で、格助詞の「動作・状態を示す語を受けて連体修飾語をつくる」形なのではないでしょうか。  したがって、打ち解けられない「気が置ける」という動詞と、「気の置けない」という形容詞だけが本来の姿なのではないでしょうか。それをあえて「気の置ける」人とか、「気がおけない」を動詞化したりすることを認めてしまうと、では漠然とした自動詞&他動詞の「置く」より他動詞「措く」の方が明瞭度が高く感じられて来ることにもなりかねないのかも知れません。  これはいわゆうる回答ではなく、私自身が理解を求めていくための、あくまでも角度を変えたアプローチでしかありませんのでご容赦を(__)。

he-goshite-
質問者

お礼

回答,ありがとうございました。御礼が遅くなってご免なさい。 これ以上あたらしい回答が出ないようなので締め切ります。ポイントは独断でつけました。みなさま,ありがとうございました。

he-goshite-
質問者

補足

補足ではないのですが,この欄をお借りして,現在までの私自身の理解状況をご報告します。 確かに「措く」という漢字はこの場合使わないようです。ですが,なぜ「気が置ける/置けない」なのか? 《1》 >「心・置く」という自動詞  がヒントになりました。 関連するのは →「心置きなく」だと思います。 《2》 心≒気 だというヒントもいただきました。 [気づかう」「気配り」「気をつける」などの「気」 ≒ 配慮・心配・警戒など であり, また,「心遣い」「心配り」などの「こころ」も同様な意味をもっている。と了解しました。 《3》 「おく」という発音の動詞: 置く→(その場所に在るようにする)=据える 措く→(それ以外のものを選択する)=除く,それはさて措き/彼を措いて/今日を措いて 擱く→(機能を停止させる)=止める,筆を擱く/箸を擱く (右矢印の次のカッコ内はわたしの自己流意味理解です。   「=」以降の 意味,使用例はMS-IME2002のポップアップヒント中のものです。) 《4》 置く/置ける:(「置ける]≠「置くことができる」) 「日本語誤用・慣用小事典<続>」 国広哲也著 講談社現代新書 に 非達成動詞と達成動詞というものを定義し,それが「似たような形で一対をなしていることがある。」  という記述があるのを見つけました。 具体的な例は,   燃す 燃える    煮る 煮える    沸かす 沸く    流す 流れる    見る 見える    聞く 聞こえる  です。 《5》 つまり,またもや自己流解釈を展開すると, 燃す 燃える (文例=薪を燃す/薪が燃える)  前者は,燃やそうとしたが実際には燃えなかった(達成されなかった)場合にも使うことができる。  後者は,実際に燃える(達成された)ことを表す。 ※これらは, 他動詞/自動詞 という組み合わせにもなっていますので,それぞれ 芋を煮る/芋が煮える,~ 笛の音を聞く/笛の音が聞こえる という用法になります。 《6》 推測: ここで,「置く」(という非達成動詞)と「似たような形で一対をなしている」達成動詞が「置ける」であると理解(仮定?)すると,  置く=そこに在るようにと図る   置ける=そこに実際に在るようになる  という意味で,気を置く/気が置ける  と言えることになります。 ※これはわたしが知らなかっただけで,既知のことかも知れません。ご存知の方どなたか教えてください。 《7》 推測にもとづく結論: 「気」が心配・配慮・気遣い,あるいは警戒 のことで,「置く」が在るようにと操作する意(でかつ「置ける」が実際に在るということが達成される意)だとすると 「気が置ける/気が置けない」という表現の意味は, 「気遣いで緊張してしまう/気楽で緊張しないでいられる」ということである と理解できたように思います。

その他の回答 (4)

  • Mitz
  • ベストアンサー率65% (2863/4366)
回答No.4

気が置けない=気を置くことが出来ない(気を置く必要が無い)=気楽に自然体で付き合える。 お互い気配りせずに接する事が出来るので、「気が置けない」では無いかと考えますが、いかがでしょうか?

he-goshite-
質問者

お礼

回答,ありがとうございます。 「置けない」→「置くことができない」までは(「が」と「を」の違いはあるが)納得できるのですが,→「置く必要がない」となる変化(変遷?)に違和感があります。ほかに似たような変化例がありますか?(4/25)

  • macbain
  • ベストアンサー率37% (147/391)
回答No.3

 No.836530で回答した者です。  実は私も「置」という字に違和感があって国語辞典を見てから回答しました。 我が家にある 学習研究社 学研現代新国語辞典改訂第三版(2002年) 岩波書店 岩波国語辞典第三版(1979年) 三省堂 大辞林 CD-ROM版(1992年)  いずれも「置」の字を使っています。私の感じた違和感が間違いだったようです。

he-goshite-
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 > いずれも「置」の字を使っています。私の感じた違和感が間違いだったようです。 もしかすると,「おけない」を「置く」「ことができない」と 解釈するのが間違いなのかもしれませんね。 どういう語源なのでしょうね?

  • myu2001
  • ベストアンサー率18% (394/2110)
回答No.2

(多く「措く」と書く)その状態のままにして活用・考慮の対象としない。ほうっておく。 「彼のような有能な人物をこのままで―・くのは惜しい」「費用のことはひとまず―・くとして、先に日取りを決めよう」「聞き―・く」「捨て―・く」 (多く「措く」と書く)除外する。 「会社の発展を図るには、今を―・いて機会はない」「この仕事には彼を―・いてほかに適任者はいない」 『気の措けない』と言う項目はありませんでしたが、 上記2つの使い方としては、<措く>みたいですね♪ でも、多く使う とあるので、間違いでもないみたいですよ^^

he-goshite-
質問者

お礼

回答ありがとうございました。 「措ける」が 「その状態のままにして活用・考慮の対象としない」 だとすると,「気が措けない」は「気を使わなくてよい」に近いかな?という気がします。 「のけ者にする」という意味だとすると, 「気がおけない」は「気」をのけ者にできない, という意味でしょうかしら? 「おけない」がもともとどういう意味でこの 言い回しができたのか,興味がわきます。

  • Mitz
  • ベストアンサー率65% (2863/4366)
回答No.1

辞書を引いてみましたが、「気が置けない」となっているようです。 http://jiten.www.infoseek.co.jp/Kokugo?qt=%B5%A4%A4%AC%C3%D6%A4%B1%A4%CA%A4%A4&sm=1&pg=result_k.html&col=KO&sv=DC

he-goshite-
質問者

お礼

回答,ありがとうございました。 「気が置けない」というのは,「気」を「置く」ことができない,という意味だと思うのですが,「置く」というのはそこに在るようにすることですよね。 それが何故,気楽だというような意味になるのか改めて不思議に思います。

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