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古代の奴隷制と三角貿易頃の奴隷制の違い
世界史で分からないことがあります。 古代のギリシア・ローマの奴隷制と、19cごろのプランテーション経営を行っていたヨーロッパ(アメリカ?)での主に黒人の奴隷制の違い、またなぜ奴隷制はなくなったのかについて教えて下さい。
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前者は征服された地の人々を征服者が連れ帰って奴隷となったケース。古代ローマなどでは必ずしも悲惨で過酷な労働を強要されたわけではなく、身分制度の最下層という位置づけでしたので、実力のある人は、それなりの財を築けたりしたらしいです。 後者は、牛馬と同様、肉体労働の担い手としてアフリカなどで狩ってきた人々を集めてアメリカなどに販売する商品でした。当時、キリスト教にとって、異教徒は人間では無かったので、九州の日本人もキリシタン大名やキリシタンが手先となり、宣教師の指導のもとでインド方面などに売られていました。 こちらは「人」よりも「家畜」とみなされていたので、例えばアメリカから100人の奴隷を注文されると、奴隷船には2~300人を乗せて出港、途中、彼らが病気になると、他の奴隷に移らないように海に捨てました。最終的に納品場所に100人を連れて行ければよかったのですが、この行為は、牛馬でも同じことを行っていたので、欧州各国で法的にも認められていました。 アメリカでは、南部が奴隷を活用して綿の栽培で富を築いていましたが、北部では奴隷を活用する産業が無く、逆に奴隷によって白人の仕事が無くなることもあったため、南北戦争で北軍が勝利した結果、奴隷の活用が大きく制限され、奴隷制度も下火となりました。つまり、単に活用範囲が狭くなって下火になっただけで、当初は特に「人種差別」が問題視されたわけではありません。その証拠に、後年、国際連盟で日本が人種差別撤廃を呼び掛けた時、アメリカはそれに賛成せず、廃案としました。
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- koiprin
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