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水に溶ける溶けない・・・とは?
38endohの回答
- 38endoh
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仰るような引き合う力の比較がどれだけ有効か分かりませんが,少なくとも一般的な認識とは違うと思います。そのような引き合う力の比較は,私は直感的には,平衡濃度ではなく溶解速度に影響するファクターに見えます。 さて,溶けるかどうかは,溶ける前後での系のギブスエネルギーで議論するべきでしょう。ご存じかもしれませんが,ギブスエネルギーはエントロピー項とエンタルピー項に分けられます。このうち前者のエントロピー項は,均一に混ざり分子が分散することによって増大し,これは溶解を促します。 しかし,すべての物質が溶媒に溶けないのは後者のエンタルピー項が存在するからです。溶解熱が正となるような場合ですとエンタルピー的にも溶解する方向ですが,逆に溶解熱が負の場合(溶媒中よりも固体状態が安定な物質を溶かす場合)は,混ざることによって熱的に損します。このエンタルピーの損がエントロピーの得を上回っていれば不溶,そうでなければ可溶,という判断がいいのではないでしょうか?
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