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真空管アンプの自作について。

HAL2(@HALTWO)の回答

回答No.8

完全な真空管 Amplifier となるとかなり敷居が高く・・・技術的にという意味よりも懐具合という意味で(笑)・・・私は電圧増幅部は 12AX7 真空管、電流増幅部は Class D (T) IC (Integrated Circuit) Chip のものを愛用し、12AX7 真空管を時折別 Maker のものに交換して楽しんでいます。 Transistor 式 Amplifier が真空管式 Amplifier よりも小型軽量で Power 効率が高く、Cost が安いことから真空管式 Amplifier を一掃した歴史があることは御存知かと思いますが、Transistor 式 Amplifier が普及した 1970 年代には OTL (Output Transfer Less) 方式と言われる回路方式が普及し、現在でも McIntosh 社などの一部の Amplifier を除けば全てが OTL 方式の Amplifier になっています。 この OTL・・・つまり、真空管方式では電源用の Transformer 以外にも必要であった出力 Transformer を省略するというもので、残念ながら真空管方式で OTL を実現するには多数の真空管を並列動作させなければならず、Power 効率は低いし、真空管毎に異なる特性を調整するのが極めて難しい、超上級 Mania の世界となります。 一方、出力 Transformer を搭載した真空管式 Amplifier はそこら中にあるのですが、出力 Transformer の価格を調べてみれば判るとおり、真空管 Amplifier では出力 Transformer の価格がバカにならないものになっています。 しかも、最も音色を左右する部品の 1 つであるにも関わらず、高性能の出力 Transformer はそれだけで高額の Transistor 式 OTL Amplifier が買えてしまうほどですので、一般的な真空管式 Amplifier に用いられている出力 Transformer がどれほど低性能の安価なものであるかが推測できるでしょう。・・・低性能であっても音色が良ければ、それで良いのですが(^_^;)・・・。 そんなわけで、出力 Transformer を要する Power 管の部分を Transistor や IC Chip による高効率高性能の OTL 方式とし、電圧増幅部に魅力的な上に安価で済む 12AX7 真空管を用いた Hybrid 型の Amplifier が私のお気に入りです。 いつかはそうした理想の Amplifier を自作しようとは思っているのですが、今のところ真空管 Amplifier の自作は出力 Trasnformer 付の Kit でしか経験がなく、面倒なので市販の Hybrid 式 Amplifier を愛用しています。 しかも現在はかつての大金投入型が一転して Speaker も自作(笑)、とにかく金をかけずに浮いた金を交換用真空管や Volume Controller (Attenuator) や Speaker Box 用板材といった他のものに充てるようになっていますので、現在愛用している Hybrid Amplifier も ELEKIT の TU-H80 という恐ろしく単純安価なものです(笑)。 http://www.elekit.co.jp/topics/detail/00778 残念ながら既に生産販売終了品ですが(汗)・・・。 城下工業 Sound Warrior ST10 という 12AX7 + 6BQ5 の Amplifier で楽しんでいた時代もあったのですが、これも生産終了品ですね(滝汗)。・・・まだ手に入るのであれば ST10B なんか御薦めの Low Price 真空管 Amplifier なのですが・・・。 http://www.shiroshita.com/sw/index.htm ・・・で 12AX7 真空管をいろいろ換えて楽しんでいるのですが、私が「Piano Solo にはこれが良いな」と感じているのは Svetlana 12AX7 です。・・・Hard Dome Compression Driver を用いた Horn Tweeter 音のような高域の緊張感を伴う音色で、Solo Piano を細かい音まで聴き込みたい時などに向いている気がします。・・・ちなみに私がこれで聴く Solo Piano は Keith Jarrett が殆んどで、BGM (Ambient 系) PIano は Electro Harmonix 12AX7 EH か 12AX7 EH Gold にしてしまいますが・・・。 Orchestra Piano Concert では Orchestra の音が痩せない Vintage Sound ECC803S JJ Gold や Mullard 12AX7 が好みですが、Mullard 12AX7 はちょっと高価過ぎ・・・まあ Jazz も Classis も Almighty なのが高価な Mullard ならではなのでしょうが(^_^;)。 いわゆる「真空管らしい柔らかくて Smooth な音色」を演出する管は標準で同梱されている Electro Harmonix 12AX7 EH で、似たような音色評価を受けている安価な Ampifier は大抵が Electro Harmonix 12AX7 EH を付けているのではないかと思います。 歪み感が Compression がちな感覚を伴う真空管 Sound の中にあっては珍しく Expansion がちな Sound 傾向と Wide Range で低歪感な音色が弦楽器の Solo や Chamber 編成音を細かい音まで聴き込みたい向きに適しているような気がする安価で高性能な 12AX7 と言えば Sovtec 12AX7LPS だろうと思うのですが、悪く言えば「Transistor 式で良いんじゃない(笑)?」かも知れません(^_^;)。 Tung-Sol 12AX7 は Guitar Amplifier などには音色制御幅を大きく取れて面白い真空管だろうと思いましたが、Audio ではうーん Rock 系かなぁ(^_^;)。 どれも¥1,300~¥2,200 ほどの真贋がはっきりしない(爆) Third Party 製の安価な真空管 (Mullard だけは¥8,000) での感想ですので御質問者さんが同じ感想を得られる保証はありませんが、12AX7 真空管を他 Maker 製に交換するだけでも雰囲気が大きく変わって面白いですよ。・・・双三極管なので 1 本交換するだけで済みますし、Miniature 管なので安いし(^_^;)・・・。 10 年ほど前は 12AU7 の Hybrid Amplifier を愛用していたのですが、12AU7 だと増幅は殆んど行わずに音色付けの目的で真空管を採用しているだけでしたので、思いっきり増幅管として Drive させている 12AX7 ほど大きく雰囲気が変わるものではなかったことから今では 12AX7 一辺倒になっています(笑)。 真空管式 Amplifier はどうあがいても性能上は Transistor 式や IC 式には敵わないものですので、初めから「高額で高性能なものほど音が良い」などという「Catalogue 性能信奉」みたいな期待はせず、先ずは Kit ものなどの作り安い安価なものから始め、改造し易いところから改造して勉強を重ね、自分の耳に心地良い音色がするものを追求して行くのが正攻法だろうと思います。 素敵な Audio Life を(^_^)/

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