• ベストアンサー

サッカー日本代表の戦術について教えてください。

サッカー日本代表(男子)はフォワードがいないというか、今までみたいにツートップではなく、本田、岡崎、香川、清武などが適宜ポジションチェンジしながら攻撃していますよね。ザック監督の好みとか得意な戦術とかはあまりよく知らないのですが、ヨーロッパや南米のようにすごいセンターフォワードがいなくてもW杯で勝てるのでしょうか。前田やハーフナーなレギュラーではない? サッカーの戦術に詳しい方、ぜひ教えてください。よろしくお願いします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
noname#184449
noname#184449
回答No.2

サッカー好きです もし、今の日本にバロテッリやイブラヒモビッチのような「スーパーCF」がいたら、おそらく2トップの戦術を採るでしょう。 何故なら、それら「スーパーCF」とのコンビネーションでもう一人のFWも生きるからです。 古くは90年代までのイタリアやドイツ、ブラジルも長らくこの「2トップ」でした。 つまり、極端な言い方をすれば2トップに「後は任せた。点を取ってこい」という戦術です。 他のプレーヤーはひたすらその「お膳立て」をするのが仕事でした。 ところが、90年代以降になると各クラブ(国)の守備戦術がどんどん進化して、攻撃側に「スペース」と「時間」を殆ど与えないようになってきました。 そこで「FWよりプレッシャーの少ないMF」の人数を多くし、試合をコントロールしようとしたのが現在の「1トップ+MF5人」という戦術です。 2トップ時代の「お前ら点を取ってこい」という戦術から、1トップは「点を取れれば取れ。ただ、それが難しいなら他のプレーヤーに点を取らせろ」というタスクが与えられるようになったのです。 そうなると自ずとトップの選手より2列目、果ては3列目、SBに攻撃の比重がかかり得点を求めるようになりました。 その場合、2トップですと2列目以降の選手が入り込むスペースが無くなります。 そこでトップは1枚にして、2列目以降の選手が点を獲れるように「スペースの創出」「時間の創出」といいう仕事をさせるようになりました。 そして現在の日本人選手でそのタスクを一番こなせるのが「前田」と「本田」です。 故に、個人の能力では上位の佐藤寿人が出場機会を得られないのです。 それは佐藤の能力が劣るという訳ではなく「ザックの戦術にマッチしない」という事です。 相手DFを引っ張りながら2列目以降の選手が飛び込むスペースを作り、自分の足下へボールを受けて相手DFを背にしながらキープでき、2列目以降の選手が飛び込む時間を創出する。 そして日本の2列目の香川、岡崎、乾、清武はそのスペースと時間を使うのが非常に上手い。 また、トップ下の本田も僅かなスペースと時間があれば、得点できる「シュート力」と、同じ2列目の選手を使い、チャンスを創出できる「キープ力」「空間認識能力」がありますので、前田不在の時には1トップをこなす事が出来る。 #1さんも書かれているように、この戦術で勝てるかどうかは未知数ですが、他の戦術ではほぼ勝負にならない(ランク10位以内の国々)ので採用しているのです。 ちなみにザックが一番やりたい戦術は3-4-3です。 ただ、この戦術では日本の一番のストロングポイントであるMFが1枚減り、一番のウイークポイントであるDF(ストッパー)も3人なります。 上位の国と戦う時、日本がこの戦術を採るとドンドン攻め込まれてしまい、3枚のDFをカバーすべく両サイドのMFが最終ラインに吸収されて結果的にDFが5人になってしまうのです。 と、なるとのこり5人で攻撃を仕掛けることになりますが、そのうち1~2人はDFラインの前で相手の攻撃を潰す「フィルター」にならなけれなりませんので、攻撃に専念できる選手は実質3人~4人がせいぜい。 そして残念ながら現在の日本の力ではそれで上位の国から点を取るのは大変困難な事。 なのでこの戦術は採用していません。 って、言うか何度かチャレンジしましたがいずれも思ったような成果が出せず頓挫した格好です。 あと、ハーフナーは高さはありますが、ボールが足下に納まらない、スペースを創出できないで現在はパワープレー要員になってしまっています。 年齢的な面もあり、前田が第一線でやれるのはあとわずかです。 なので是非ともハーフナーには前田の「足下」と「動き」を盗んでもらいたいですね。

qa0117
質問者

お礼

抽象的な質問にもかかわらず、精度の高い回答をいただきありがとうございます! すごくわかりやすいですし納得できました。23日は本田、長友が欠場するようですが、勝ってW杯の出場を決めたいですね^^

その他の回答 (1)

  • qualheart
  • ベストアンサー率41% (1451/3486)
回答No.1

ザックも前田はワントップのセンターフォワードとしてレギュラー扱いで考えていると思いますよ。 基本は、前田ワントップの左に香川、中央に本田、右に岡崎か清武が基本布陣になってくると思います。 わたしが見る限りでは、逆に日本には一人二人で打開できるようなフォワードが存在しないから、ワントップ戦術を取っているのだと思います。 2トップでいけるは、一人二人で仕掛けて打開できる力があるフォワードがいる場合です。 日本ではトップの位置で個で打開できる選手はいません。なので、まずワントップにあてて、前田のようにキープしてMFの飛び出しを待ち、組織力と人数で攻める戦術を取っているのだと思います。 日本の戦術の場合、センターフォワードはまずくさびとして入ることが大前提だということです。 ワントップというのは突破力があるから一人なのではなく、むしろトップの位置で個で打開できる選手がいないから、ワントップ形式を取っていると考えた方が良いです。 W杯で勝てるかどうかはわかりませんが、少なくともセンターフォワードのフィジカルや身体能力で勝負するよりかは理にかなってます。 スペインが良い例ですが、必ずしも驚異的なフィジカルや身体能力を使ったサッカーをしているわけではないです。 プレイ自体は素晴らしいですが、そのプレイの中で使っているのは日本人でもできるような身体能力に頼らない基本的な技術のみです。ただ、それがすごく正確でミスがないと言うだけです。 もちろん、その上でスペインにはここぞという時のフィジカルや身体能力を持った選手もいるので、だからこそ強いとも言えますけどね。 ご参考まで。

qa0117
質問者

お礼

なるほどーと思いながら読み込みました。丁寧にご説明いただきありがとうございました!

関連するQ&A

専門家に質問してみよう