定常過程の一般形の証明について

このQ&Aのポイント
  • 定常過程の一般形に関する証明方法について質問です。
  • 定常過程の条件および証明について詳しく教えてください。
  • 定常過程の証明において必要な条件とその意味について教えてください。
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【時系列解析】定常過程の一般形の証明について

 定常過程の一般形の証明について質問させてください。 現在、時系列解析を学ぼうと思い、 http://www.iwanami.co.jp/.PDFS/02/0/0227610.pdf (注:PDFファイル) の1.3 線形過程の項目を読んでいました。(13ページあたり) この資料によれば、 --- y[t] =Σ[j=0,∞] α[j]ε[t-j], α[0] = 1, Σ[j=0,∞] α[j]^2 < ∞ …(1) ここで,{ε[t]} ∼ i.i.d.(0, σ^2) である.定数の係数列{α[j]} と確率過程 {ε[t]} に関するこれらの条件のもとで,{y[t]} は定常過程となる --- とあります。 手元にある別の参考書では、Σ[j=0,∞] |a[j]| <∞…(2)が成り立つなら定常性が成り立ち、短期記憶、つまりy[t]の自己共分散S =Σ[h=0,∞] |Cov(y[t], y[t+h])| は有限値となると書かれているのですが、なぜΣ[j=0,∞] |a[j]| <∞が成り立つなら定常性が成り立ち、短期記憶が成り立つのでしょうか。 (2)のような条件が持ち出される理由がわかりません。 (2)は(1)の定常性を証明するのに必要だからでしょうか。 仮に必要なのだとしたら、なぜ(2)の条件があれば(1)の定常性が保証されるのでしょうか。この証明を教えてください。 線形代数、統計学と確率論の基礎(確率の基礎から仮説検定まで)は理解しています。よろしくお願いいたします。

質問者が選んだベストアンサー

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  • ramayana
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回答No.2

ANo.1 で、「(2)が成立するとき短期記憶が成り立つ」の部分の証明が抜けていたので、追加します(添付画像)。 なお、α[j]≧0 とみなしています。絶対収束する級数を扱っているので、足し算の順序を入れ替えて良いことに注意。

spinia0120
質問者

お礼

とても丁寧なご回答、大変ありがとうございます。 今まではy[t]が確率過程であるということを忘れ、α[j]の扱いなどがいまいち理解しきれなかったのですが、ramayana様の説明ですっきりと理解できるようになりました。 本当にありがとうございました。

その他の回答 (1)

  • ramayana
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回答No.1

「(2)のような条件が持ち出される理由がわかりません」 いろいろな判定方法があった方が便利だから、という程度の理由だと思います。 「(2)は(1)の定常性を証明するのに必要だからでしょうか」 必要ありません。 **** 若干説明します。その参考書では、多分、(1)の前半部分 「y[t] =Σ[j=0,∞] α[j]ε[t-j], α[0] = 1」 については、(2)においても、同じく前提としているのではないでしょうか(ただし、(2)の a は、αに読み替える)。そこで、(1)の最後の部分 「Σ[j=0,∞] α[j]^2 < ∞」 を(1)’とします。すると、(2)が成立するなら(1)’が成立します。理由は、次のとおり。 (2)が成立する ⇒ ある n が存在して、 j > n のとき |α[j]| < 1 ⇒ j > n のときα[j]^2 < |α[j]| ⇒ (1)’が成立する。

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