虫刺されでリンパが腫れた？

質問

子供が帰宅後　足の指がかゆい　と訴えました。
かゆみ止めを塗って様子を見ていましたが、夜になって足の甲が赤く線状に腫れてきました。

つい3週間ほど前にも　足の側面を虫に刺されて足の甲が同様にミミズのように腫れあがったので、皮膚科を受診しました。
その時に先生から『虫刺されでリンパが腫れた』と言われ、抗生物質とステロイドを処方されました。

抗生物質はその時に飲みきったので　手元にありません。
前回頂いたステロイドが残っているので、とりあえず患部に塗りましたが、明日にでも再度受診したほうがよいでしょうか？
ステロイドを塗って様子を見ていればよいものでしょうか？

回答No.1

7964 · ベストアンサー

＜ステロイドって何？＞
皮膚科に行って貰ってくる塗り薬で、使用上注意が必要なのはステロイドの軟膏です。私が皮膚科のハシゴをして気付いたことは、無用に強いステロイドを簡単に処方する医者の多いことです。しかも、薬の説明は殆どありません。それと知らずに使い続ける人もあると思います。
　私の身近でも、そんな軟膏を持っていて時々使う方がありましたので、私の知る範囲で皆さんと知識を共有したいと思います。

　ステロイドとは、副腎皮質ホルモンの薬のことで、内服薬と外用薬があります。ここでは外用薬のことを取り上げます。
　治療目的は、湿疹、皮膚の炎症、じんましん、虫刺され、乾癬などの治療。
　現れることのある副作用としては長期連用の場合、ステロイド皮膚（皮膚の萎縮・毛細血管の拡張、紫斑）など。

　また、塗った場合、体の部位によってその吸収度が大きく異なります。
（注１）前腕の内側を１とすると、前頚は６、頭皮は３．５、頬は１３です。つまり、顔に塗るときは特別な注意が必要だと分かります。

　ステロイド剤にはその強さによって「最も強い（I）」から「弱い（V）」まで5段階の区分があります。大人では顔には「弱い（V）か「中程度（IV）」を、手足には「強い（III）」でもよいということになります。皮膚科専門医は、せいぜい「強い」（III）までしか使わないそうですが、ただの虫刺されや軽度のかぶれなどに「最も強い（I）」や「非常に強い（II）」を出す医師がいるのは事実です。（注2）使う場合は専門医の管理の元に慎重にすべきこれらの非常に強いステロイド剤が、日本で一番の売上が多いという事実があります。

　　　　　（注1、注2・・・「アトピーは治る」　西岡　清著、講談社BLUE BACKS　より。）

＜病院で処方される外用薬の一部＞

私が処方されたことがあるものに*印をつけました。また、家族・知人が使っていたものを中心にごく一部ですが載せてみます。

強さ 商品名 成分
最も強力
strongest
（I群） デルモベート 0.05％プロピオン酸クロベタゾール
ダイアコート 0.05％酢酸ジフロラゾン
ジフラール
とても強力
very strong
（II群） リンデロン-DP 0.064％ジフルプレドナート
*ネリゾナユニバーサル 0.1％吉草酸ジフルコルトロン（劇薬）
強力
strong
(III群) *リドメックス 0.3％吉草酸酢酸プレドニゾロン
*プロパデルム 0.025％プロピオン酸ベクロメタゾン
リンデロンV 0.12％吉草酸ベタメタゾン
ベトネベート
フルコート 0.025％フルオシノロンアセトニド
中程度
medium / mild
(IV群) *ロコイド 0.1％酪酸ヒドロコルチゾン
*キンダベート 0.05％酪酸クロベタゾン
弱い
weak
(V群) *テラ・コートリル 塩酸オキシテトラサイクリン・ヒドロコルチゾン
オイラックスH ヒドロコルチゾン・クロタミトン
*私がちょっとした皮膚のかぶれ（顔）で行ったK大学付属病院では、very strong(非常に強い)のネリゾナ軟膏を、全身につけられるほどの分量25ｇで出しました。普通は５ｇのチューブで、せいぜい２本です。しかも、同じ症状で行った別のT病院では、mild（中程度）のロコイド軟膏でもまだ強いからもっと弱いものに変えよう、と指導されました。
　このように、ステロイドの知識がないと、知らず知らずのうちに強力な薬を処方され、治った後も何らかの機会に、よく効くからといって顔に塗りつづけてしまう可能性があります。

＜市販の外用薬でステロイド入りのもの＞

エマゼン軟膏・・・弱い
オイチミンＤ，ベリベアー軟膏・・・マイルド
リビメックスコーワ・・・強い

ベトネベートＮ、フルコートＦ・・・かなり強い。用法注意

＜インターネットの薬などの情報サイト＞・・・11/06/21更新

・アトピー・ステロイド情報センター（NPO）内のステロイド剤のページ
・おうちのやくざいし　さんのHPの中のステロイドのページ（HP設立の趣旨を良くご理解の上ご参照ください。）
・薬品の検索サイト：ハイパー薬事典

お礼

丁寧なご回答、ありがとうございます。

処方されたステロイドは　極弱いものだ　と伺っていましたが、ステロイドって警戒すべきものなのですね。

昨夜患部を冷やして寝ましたが、起床後の話では　何度も痛痒くて目が覚めた　また　歩くのに足の指が痛い　ということでしたので、学校は遅刻させ、受診しました。

今日は木曜日で　前回受診した病院が休診日だったので　別の診療科目が多彩な個人病院を受診しました。

今回は【フロモックス錠75mg　と　アレジオン錠10　リンでロンＶＧ軟膏0.12％】を処方されました。

リンパに回ってしまうのは　体質　で　さほど珍しいことでもない　と言われたので　少し安心しました。

ありがとうございました。