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プラスチックシンチレータでのエネルギースペクトル

たとえば放射性同位体60Coの放射線をC:H=1:1のプラスチックシンチレーターを用いて測定した場合、NaI(TI)シンチレータを用いた場合と較べてエネルギースペクトルにどのようなちがいが見られるのでしょうか。 NaI(TI)と比較するとプラスチックでは減衰時間が短く、発光量が少ないらしいのですが。

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回答No.1

スペクトルは線源で決まるもので、観測するシンチレータに何を用いようが変わることは無いはずですが、 もしかして、スペクトルの観測精度のことですか?だとしたら、 発光量が少ないのは、測定系雑音により光量の測定が不確定さを帯びる、つまり本来はデルタ関数的なスペクトルが大幅に広がってしまう、言い換えるとプラスチックシンチレータのほうがエネルギー分解能が悪い、そのくらいのことかと。 減衰時間はどうもスペクトル観測精度にはあまり関係有りそうに思われないのですが。。。。 ただ、もしも精度のことを問うのであれば、発光量(言い換えれば測定系雑音)の問題よりも、阻止能というか減弱係数が足りないという問題のほうが大きいように思います。すなわち、プラスチックシンチレータはすっぽんぽんで大部分のγ線はすっぽ抜けるし、キャプチャーされたγ線フォトンも全エネルギーをプラスチックシンチレータ内に吐き出さずに、かなりのエネルギーがコンプトン散乱等でプラスチックシンチレータに逃げ出すのではないでしょうか。ならばスペクトルは全体的に真値よりも低エネルギーにずれて観測されることになるように思います。 ですが、そんなことは問題にしていないのですよね。発光量と減衰時間が問題だと。うーむ。

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