• 締切済み

異なる電子殻の同じ軌道は?

s軌道の形は原子核を中心にした球面とのことですが、 NaはK殻L殻M殻それぞれに1s軌道、2s軌道、3s軌道を 持っています。 とすると、2sは1sを、3sは2sを包み込むような球面なの でしょうか?  また、単純な球ではないp、d、fなどの軌道も同様に下 位の同じ軌道を包み込むように一回り大きい同じ形の 軌道なのでしょうか?下位の軌道と交差したりはしない のでしょうか?

  • akmyu
  • お礼率18% (81/443)
  • 化学
  • 回答数3
  • ありがとう数0

みんなの回答

  • htms42
  • ベストアンサー率47% (1120/2361)
回答No.3

#1です。 #2に >なお2sだけでなく2dにもnodeが1つあり、以下node数は1つずつ増えていきます。 nodeの配置は数学的な対称性で厳密に決まりますのでd、fなどはとてつもない形をしていますが、下位の軌道とそっくりです。 と書かれています。(「2d」は「2p」のミスだろうと思います。「3d」のことかもしれませんが、・・・) この文章でのnodeの数というのは動径分布関数で出てくるnodeのことのようです。 そうであれ「nodeの配置は数学的な対称性で決まる」という表現は少し「?」です。 対称性という言葉は普通角度部分について使われるものです。 動径分布関数については対称性という言葉は当てはまりません。(強いて使うとすれば動径関数は全て球対称であるということになります。動径関数のnodeの数、配置と対称性とは関係がないのです。位相の入れ変わる境界面は全て球面です。) 角度部分でも位相の入れ変わる部分が存在します。それは節平面になっています。 sとかpとかの対称性というのは波動関数の角度部分について言う言葉です。波動関数の全体で位相がいくつの領域に分割されているかは動径部分、角度部分の積で決まります。 「2d」が「2p」のことか「3d」のことかが分かりませんが動径部分で言う限りどちらでもnodeは存在しません(これは#1に挙げた参考URLの中の図を見ると分かります)。「2p」にnodeが1つあるというのは積について言っているものです。2pxであれば動径部分にはノードは存在しませんが角度部分に平面状のnode(節平面)が存在するのです。 積で考えているのであれば3pxでは+-の変化する領域は4つあるということになります。動径部分に球面状のnodeが1つあります。角度部分には平面上のnodeが一つあります。積を取ればx>0、またはx<0の部分が節球面の内側か外側かでさらに分割されてしまうのです。8の字型の分布ではなくて(+)(-)(+)(-)の形になります。多くの本での記述は動径部分で言っていることか角度部分で言っていることかが混乱しています。2s、2pしか考えていないので区別が曖昧でもおかしいとは思わないのです。 s、p、d、fとして図に書かれているものは普通、角度部分だけを表しています。動径部分との積ではありません。pに対して8の字型の分布が描かれているということは動径部分は考えていないということを表しています。従って2pと3p、3dと4dの区別はありません。「そっくりだ」というのではなくて「同じ」なのです。動径部分との積を表している図であれば「そっくりだ」と言ってもいいでしょう。それが同じ対称性だということです。

noname#160321
noname#160321
回答No.2

#1のお答えで良いのですが、もう少し補足しましょう。 s軌道は原子核を取り巻く球対称です。 1sにはnode(電子が存在しない場所)が無いので、位相は全体が+か-かどちらかです。 2sには核を中心とする球面状のnodeが一つあって、その内外で位相が逆転します。1sと2sの相互作用を全空間積分すると、それぞれの位相が+と+(ないしは-と-)の部分と+と-の部分が打ち消し合ってゼロになります。これが直交していると云う事です。 3sにはnodeが2つあり内側から+、-、+の順(あるいは-、+、-)になっています。3sと1sあるいは3sと2sも積分するとゼロになり直交しています。 4sにはnodeが3つ、5sには同じく4つあります。 この辺りはネットで調べるときれいな図解が沢山見つかります。 なお2sだけでなく2dにもnodeが1つあり、以下node数は1つずつ増えていきます。 nodeの配置は数学的な対称性で厳密に決まりますのでd、fなどはとてつもない形をしていますが、下位の軌道とそっくりです。 ただ、形が似ているだけで、s軌道のように位置が同じ訳ではありません。どんな位置に置いても球面対称性を満足していれば良いのです。またその位置でも他の軌道とは完全に直交しています。 ただし、これは水素型原子の話しで、ここに電子が入ってくると解析的には解法がありませんから、想像を超えた世界になります。

  • htms42
  • ベストアンサー率47% (1120/2361)
回答No.1

>2sは1sを、3sは2sを包み込むような球面なのでしょうか? 「異なる波動関数は互いに存在領域が分離されているのか」というような疑問のようですね。 波動関数は直交条件を満たすような表現になっています。 しかし、存在領域は重なっています。 ある点(x、y、z)での存在確率はどの軌道でも0でないということが成り立っています。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E7%B4%A0%E5%8E%9F%E5%AD%90%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%BC%E6%96%B9%E7%A8%8B%E5%BC%8F%E3%81%AE%E8%A7%A3 このサイトの最後に 波動関数の角度部分の表と動径分布関数のグラフが載っています。

関連するQ&A

  • 電子軌道と電子殻 電子殻とボーアの量子条件

    電子は電子同士が衝突する事は無いのは、パウリの排他原理より量子軌道は1個の電子しか存在できないからと教わったのですが、L殻以降には1つの殻に電子が2個以上存在しています。これは同じエネルギー準位にいるという事ではないのですか?もし同じ殻の上でもs軌道やp軌道で軌道が異なるので排他律には反していないという事になるのでしょうか。それでも殻の上に8の字の軌道を描くとはどういう事でしょうか。原子核の周りに電子雲が存在する確率があるというのは理解できるのですが、『殻』という物がどういう概念なのか、それがどこで出来て、どのような性質があるのかが理解できません。 またボーアの量子条件2πr=nλを満たすようにして、原子核の周りを電子の軌道が定常波を描くように存在しますが、このnというのは殻ですか?それともsやp軌道に対応する物ですか。n=1.n=2...と原子核から離れた円周が続いていきますが、それが何を表しているのか分かりません。例えばn=1の軌道上の電子を基底状態といいますが、これはK殻に存在しているという事になるのでしょうか。 誤解している事も多そうですが、どなたか教えてもらえないでしょうか

  • 軌道ってなんですか?

    教科書を読んでいて 「原子の持つ電子は実際には電子核に属する軌道に配置されており、 K殻にはS軌道しかないが、L殻にはS軌道とP軌道があり、 電子はエネルギーの低い順から配置される。」と書いてあったのですが まったくもって意味がわからないです。 ホームページなどで調べてみたのですが 全然理解できません。 電子殻ってなんですか? 原子核の周りにある電子の1つを電子殻っていうんですか? 教えてください。

  • 電子殻とボーアの量子条件

    電子は電子同士が衝突する事は無いのは、パウリの排他原理より量子軌道は1個の電子しか存在できないからと教わったのですが、L殻以降には1つの殻に電子が2個以上存在しています。これは同じエネルギー準位にいるという事ではないのですか?もし同じ殻の上でもs軌道やp軌道で軌道が異なるので排他律には反していないという事になるのでしょうか。それでも殻の上に8の字の軌道を描くとはどういう事でしょうか。原子核の周りに電子雲が存在する確率があるというのは理解できるのですが、殻という物がどういう概念なのか、それがどこで出来るのかが理解できません。 またボーアの量子条件2πr=nλを満たすようにして、原子核の周りを電子の軌道が定常波を描くように存在しますが、このnというのは殻ですか?それともsやp軌道に対応する物ですか。n=1.n=2...と原子核から離れた円周が続いていきますが、それが何を表しているのか分かりません。例えばn=1の軌道上の電子を基底状態といいますが、これはK殻に存在しているという事になるのでしょうか。 誤解している事も多そうですが、どなたか教えてもらえないでしょうか。

  • 量子力学での電子軌道について

    量子力学で、水素原子の波動関数を計算すると、1s軌道の場合、球体の形をした軌道が現れますが、この軌道には節がなく、場合によっては、電子が核に存在することも0ではないということですよね。 ということは、電子が完全に原子核の中心と重なるということはあり得るのですか? 現実的に考えれば、そこには陽子や、中性子があるので、あり得ないとは思うのですが、 確率を見るからには、あり得るので。 それからもう一つ質問なのですが、3d軌道と4fでは、4sの方が、3dよりもなぜかエネルギーが低いですが、これはなぜなのでしょうか? 3dよりも、4sの方が、中心に電子がいる確率が高いので、その分遮蔽効果の影響を受けなくて、 エネルギーが低くなるということでしょうか? だとしたら、2pよりも3sのほうが、中心に電子がいる確率が高いので、その分エネルギー的に安定して、エネルギー関係は、3s<2pとなるとも言えそうな気がするのですが。

  • 原子の電子軌道半径について

    常識的に考えて電子はもっとも低いエネルギー(つまり原子核に近い位置にある軌道)から順に埋まっていき、s→p→d→fと軌道を占有していくものだと思っていたのですが、 先日、d軌道の方がs軌道よりも小さいということを教えてもらいました。 これってどういうことなのでしょうか? s→p→d→fという順番で軌道が小さくなるということなのでしょうか? d軌道の方がエネルギーを持っているので原子核近くまで近づけるということなのだと思うのですが、軌道が小さいのでしょうか?それとも原子核近くから最外殻まで大きく広がっているのでしょうか? またp軌道はs軌道よりも大きいのか小さいのかどちらなのでしょうか? これはどういう文献を見ればよいのでしょうか?

  • 量子化学 分子の軌道

    分子の軌道の1s軌道と2s軌道、2p軌道はどういった位置関係にあるんでしょうか? 僕のイメージ的には、原子核を包み込むように1s軌道(球型)があって、それをさらに包み込むように2s軌道(球型)があって…、ってな感じです。 これでいくと、p軌道がいまいちわかりません。 僕の中では『軌道』と言うのは電子雲なんですけど、それすら違うのでしょうか? ”軌道=電子雲”だと、波動関数の意味がわかりませんし・・・。 あと、波動の位相(+と-)とは、何者なんでしょうか? 最後に、結合性軌道と反結合性軌道なんですけど、これらの位置関係もわかりません。 この2つも、原子核を中心に重なっているんでしょうか? 量子化学の1歩目でかなりの勘違いをしている気がします。 質問が多いですがよろしくおねがいします。

  • 電子配置と電子数について

    K殻には電子2個が入ります。L殻には電子が8個入ります。M殻には・・・。 今まで教科書に書いてあることをそのまま覚えていたのですが、少し疑問を持ち始めたので、質問させてください。 極端な話、「K殻が8個、L殻が8個、M殻が・・・」といった形を取れない理由はなんなんでしょうか? 原子核近くだとp軌道やd軌道、f軌道が出来ないのは、空間的に狭いために電子同士が作用してしまう、という解釈で良いのでしょうか?

  • 電子の軌道

     電子顕微鏡写真における原子は原子核の周りを回る電子雲のすがたということですが電子には惑星のような軌道があるのでしょうか。  それとも原子核中心からの距離のみきまっていて軌道といえるものはないのでしょうか。  どなたか詳しい方教えていただけないでしょうか。 よろしくお願いいたします。

  • 電子殻の距離について

    電子殻(K、L、Mなど)間、相互の距離はどれくらいなのでしょうか?よく核を米粒とすると、原子の大きさは野球場ぐらいといいますが、その場合、各殻(K,Lなど)はどのあたりになるのでしょう? また、電子は軌道の図(風船をねじったような)の表面だけでなく、内部にも存在するのでしょうか? もし、内部にも存在する場合、外側の殻の電子が、実際にはより内側の電子より内側に存在する場合もあるということでしょうか?

  • 電子の軌道のイメージ

    全くの素人です。量子力学とか、そういった知識のまるでない者です。 原子は原子核と電子群からなっていて、電子は電子殻の中で動いているとか・・・ ウィキペディアで電子の軌道(p軌道、d軌道、f軌道)を調べたら図があったんですがp軌道に関しては x2 + y2 = r2 の円運動 x2 + z2 = r2 の円運動 y2 + z2 = r2 の円運動   と、解釈していいんでしょうか? また、d軌道に関しては図だと全然イメージわかないので、どこか動画かなにかで教えてるサイトとかあったら教えてください。よろしくお願いします。