趣味で長年に渡ってサボテンと多肉植物を栽培していますので、その
経験から回答させて頂きます。
まず最初の質問で空き缶等に植えられている物ですが、これは栽培を
目的としてではなく、あくまでインテリアとして植えられています。
多肉植物もハイドロカルチャーで栽培が出来ますが、元々は根腐れを
起こしやすい植物ですから、ハイドロカルチャーの経験や知識が無い
人には難しいです。空き缶を使用しているのも、ハイドロカルチャー
と同じだと思われても間違いではありません。
多肉植物と長く付き合っている僕から言わして貰えば、見た目を良く
するだけが目的で、多肉植物は一つの付属品のような物ですから、こ
れでは多肉植物が生育するはずがありません。空き缶に植えられてい
る物を見たら、風変わりとか可愛いとか思われるでしょう。でも植物
も生きていますから、これでは上手く育つわけがありません。
インテリアとして飾るなら、植物以外を飾られて下さい。
空き缶ですから、当然ですが排出口はありません。極端に水を軽減し
ながら管理をするしかありません。通常の水遣りとは違いますから、
根腐れを起こさせないように管理をするのは難しいです。
藤等のツルで作った籠のような物ですが、籠の中にはシュロ(ソテツ
やヤシの木に似ている木)の皮を鉢状に加工し、それを中に入れられ
ています。その中に吊り鉢用の土を入れて植物を植えます。
一般にはハンキングと呼ばれていて、中に入れるシュロも既製品とし
て販売されています。板状の物を自分で加工する事も出来ます。
何でも寄せ植えに出来ると言う事はありません。見た目で寄せ植えを
してしまうと、場合によっては腐敗したり枯れたりします。
多肉植物は世界中に数百万もの種類があります。自生地も様々です。
寒さに弱い物から強い物、夏に休眠する物から冬に休眠する物まであ
ります。それぞれが特性が違いますから、寄せ植えにする時は相性の
良い物同士を植えるのがコツです。
そのために必要なのが、多肉植物の科名と属名と名前を調べる事で、
これが分からないと決まって腐敗したり枯れたりします。
同じ科名や属名同士なら、基本を守れば枯れる事はありません。
多肉植物には夏に生育して冬に休眠する夏型種と、夏に休眠して冬に
活動する冬型種の2種類に別れます。夏型種と冬型種を寄せ植えにし
てしまうと、植替えや施肥などの時期が違いますから、どちらか片方
が状態を悪くさせます。
簡単に言うと、見た目で寄せ植えしても育たないと言う事です。
サボテンも多肉植物の仲間ですが、どちらかと言えば多肉植物の方が
栽培も管理も難しいです。
最後にこれだけは言いますから、必ず覚えるようにして下さい。
まず見た目では絶対に育たないと言う事です。種類によって開花する
物もありますが、管理が悪いと永遠に開花しません。
暑さや乾燥に強く、寒さに弱いのがサボテンと多肉植物です。
普通の草花や観葉植物のように管理をすると、一発で腐敗して枯れて
しまいます。
全ての科名、属名、流通名を答えるのは無理ですが、管理や栽培に関
しては幾らでもアドバイスは出来ます。
まず何を寄せ植えにするのかを書いて貰えれば、相性診断して寄せ植
えが可能かを判断します。
お礼
早速 とても丁寧なご回答をいただき 嬉しいです。 お礼が遅くなりましたが、ありがとうございます。 ハイドロカルチャーというものも、初めて知り どの説明も、うなずけることばかりで、助かります。 まだまだ、多肉の寄せ植え等をネットとかで見始めたばかりで 多肉が 自宅にあるわけじゃないんですが、今後 栽培するようになりました時には 是非 ご指導の程宜しくお願いします。 奥が深いので、永遠のテーマになりそうです。 ありがとうございます。