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榎木洋子「龍と魔法使い」のリデルとアッシュギル
- 榎木洋子の「龍と魔法使い」は、リデルとアッシュギルの対立関係が物語の鍵となっています。
- リデルはアッシュギルを好きだったが、彼を殺さなければならない状況に立たされます。
- タギとシェイラは天使族を探してリデル達を見つけ、物語に影響を与えます。
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本、持ってますよ。何せあの世界観での新しい小説(シリーズ)を榎木先生は現在も書いていらっしゃいますから、もう永久保存版として他のシリーズも含め持っております。はい。 リデルがアッシュギルを殺した理由ですが・・・難しい・・・ 9巻に全て書いてあるわけですが、リデルの心が揺らいでいるので・・・ とりあえず切っ掛けは、過去に・・・ 衰退して滅亡寸前の天使族の血を残すために、当時の天使族の長であるリデルの祖父は、リデルの14歳の誕生日、成人になった日に、アッシュギルの父ロハルシュにリデルを抱かせ子を作らせようとします。 その間、アッシュギルの母とリデルの父も関係を持って子を作ろうとしています。 アッシュギルはこの間、魔法で眠らされていました。 まあ、結局、リデルの母の邪魔でリデルとロハルシュは関係せずに終わるわけですが、リデルの母も娘のためではなく自分の愛していたロハルシュが娘と関係を持つ事が許せなかったという理由でして・・・ このドロドロした事情、馬鹿げた血からリデルを開放するために、リデルを守るために、アッシュギルはその強力な力で自分の両親、リデルの両親、長であるリデルの祖父などリデル以外の家にいた全員を殺害し、リデルの幸せを願いながら姿を消しました。 親の敵討ちでリデルはアッシュギルを追いかけたわけではないようです。 タギに「アシギルを殺す・・・。親の仇を討つためにか?」と問われた時、リデルは否定します。 その時リデルが言った事を簡潔に書くと・・・ そんな事をしても誰も戻ってこない。 私が彼を追ってきたのは血のせい。あの人を殺さなければ血が残る。彼の中の純潔の天使族の血は天使族の中でも桁違いで、それは天使族の長がそうなるよう力を加えた。 私が原因なのだとしたら、私が自分の手で彼を殺さなければ・・・ というような事を言っていました。 また里の老いた天使族13人がリデルの代で天使族が滅びるのを恐れ、リデルにアッシュギルの子を産む事を許すが、彼を殺す事をも求め、それを承知してリデルはアッシュギルを探す旅に出ました。 タギに言ってますが・・・ 「私もどこか壊れているのね。だって同じように生まれたんだもの。きっと心が壊れてる。そうでなきゃアッシュギルを殺そうなんて思わない。あんな事言われて、承知してでてこないわ・・・(中略)・・・会いたかっただけなのに。彼の罪をまた知って・・・」 と可哀想な事を言っています。 リデルは自分も天使族の血が暴走して大好きなおばあ様を殺したりしないかとも怯えていました。それも里を出る理由の一つでした。そして盗賊をやってるアッシュギルに会うわけで・・・ 天使族の血のせいで人を傷つける事をリデルととても気にしていて、アッシュギルを殺したとも言えますが・・・ アッシュギルに再開した時は・・・ 「もし私がそばにいて、それで良いなら・・・。あなたが凶刃をふるわないなら、わたしは・・・」 とアッシュギルを説得しようともしています。 しかし、アッシュギルは祖父母のような愚かな行為を繰り返すかもしれないと、リデルを否定し、結局、二人は悲しい結末に・・・ 強力な天使族の血・・・リデルはそれで人が傷つくのを恐れ、アッシュギルもその血から自分を信じられずリデルと決裂してしまい亡くなる事になったという感じではないかと・・・ 結構、リデルの心が揺れているので、間違った解釈かもしれませんが・・・ タギとシェイラが天使族を探していたのは・・・ タギは自分が天使族の血を引いているかもしれないと教えられた、考えたからです。 8巻でアッシュギルに言っています。 「旅の途中で何人かに、オレはそこの流れを汲んでいるのかもしれないと言われた。・・・はっきりさせたいんだ。オレがそこの血を引いているのか、どうか」 6巻でサラーマエン国の守龍など、タギの力の大きさからそういう事を言っていました。 タギは自分の出自を確認するため天使族を探していました。
お礼
ご回答ありがとうございました!! こんなに詳しく…!うれしいです。ありがとうございます。 天使族めっちゃドロドロやー。リデルとアッシュギルの関係が むちゃくちゃツボでした。懐かしいです。 学生の頃すごく好きで読んでたのですが、ふと思い出して (次の干支が辰年で龍だねという話をして不意に思い出し) 気になっていたので本当にありがたいです。 今思えばタギもシェイラも良いツンデレだったなぁと。 レンもあわせてトリオで大好きでした。 天使族を探してる理由もありがとうございます。 そういえばそんな事がありましたね! 疑問が解けてすっきりしました。本当にありがとうございました!!