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テープレコーダー
初歩的な質問で恐れ入ります。テープレコーダーが古くなると、再生した音がくぐもった感じになるのですが、これは本体にほこりがつくためでしょうか?それとも磁気がたまるのでしょうか?磁気だとするとそれをとる方法はありますか。それとも本体とは関係なくテープのほうにもんだいがあるのでしょうか。教えてください。
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- tama80ji
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Cカセット、オープンリールなどのテープ媒体は記録・再生は接触方式ですので、使用頻度によってテープ側の磁性粉が走行系やヘッドに付着して汚れます。 この汚れが音の濁りに繋がります。 そこで走行系のクリーニングやヘッドのクリーニングは欠かせません。定期的なメンテナンスは必要不可欠です。 録再はヘッドなのでヘッドだけで良いのでは、と思われるかもしれませんが、走行系の汚れはテープも汚しますし、その汚れがヘッドを更に汚すことにもなります。 また走行系の汚れはテープ走行のブレーキの役目も果たしてしまうために、正常なスピードでの再生がおぼつかなくなる場合もあります。最悪はテープの巻き込みです。 カセットクリーニングキットと言うものがあります。 かつては各社競ってメンテナンス用具も揃えていたのですが、カセットの衰退から今ではコレくらいしかありません。 http://www.audio-technica.co.jp/products/cleanica/at6037.html カセットデッキによって異なりますが、正面の蓋が取り外せるものもあります。その場合は取り外してクリーニング作業をした方がラクです。 取り外せないタイプはイジェクトボタンを押して挿入口を開けて、その隙間から綿棒を突っ込む形となります。 赤がヘッドや金属部分のクリーニング用。青がプラスチック部分やピンチローラーなどのゴム部分のクリーニング用です。 綿棒に液を染み込ませて軽く拭くのが基本です。 浸し過ぎは禁物です。浸しすぎた場合は蓋などに押し付けて余分な水分を絞り出してください。 ヘッド部分は走行方向に軽く、本当に軽く撫でるように拭きます。力を入れてゴシゴシはNGです。ヘッドを痛める場合があります。 ヘッドは消去ヘッドと録再ヘッドがあるので、双方同様にクリーニングします。消去ヘッドの方はそれほど神経質にならなくても構いません。 状態によっては黒くなります。 デッキ中央部の両脇にあるキャプスタンも金属でテープが接触する部分ですので同様に汚れます。 但しキャプスタンは機器によっては電源ON状態だと自動で回転するものもあり、その場合は綿棒の繊維が付着して巻き込みやすいので要注意です。 ピンチローラーは青で行います。こちらは浸しても良いのですが、ピンチローラーはゴム製品で水分で劣化する特性があるので浸しすぎた場合は必ず乾拭きも必要です。 多少強めに拭いても構いませんが、せいぜい耳掃除位の力の入れ具合にしてください。 ピンチローラーはカセットデッキによって異なりますが、電源ON状態で自動で回転するものもあります。自動で回転するものは綿棒の繊維を巻き込み易いのでキャプスタン同様に要注意です。余り強く押し付けると綿棒の繊維を巻き込むことになりかねません 自動で回転しないタイプはクリーニングしながら回してください。その際はテープの走行方向に地道に綿棒を移動させれば回ります。 横着に再生ボタンを押して走行状態にさせてキャプスタンやピンチローラーを回転させて、クリーニングと言う手段もありますが、これは慣れないとそれこそ綿棒の繊維で逆に止めを刺す場合があるので推奨はしません。 高級機やオートリバース機ではツインピンチローラーである場合が多いので、その場合は二ヶ所で同じ作業を繰り返します。 汚れが酷い場合は何度も繰り返さなければなりません。 但しこのクリーニング方法は通常のカセットデッキ、ラジカセタイプ向けです。 カーステレオで採用されたスロットタイプは乾式、或いは湿式のクリーニングカセットを用いるより他にありません。 但しすでに新品は存在しないので、中古、オークションを漁る以外ありません。 ヘッドは長期使用していると帯磁します。この帯磁もおとの汚れ、ノイズの一因となります。 それを解消するのがヘッド消磁器、ヘッドイレイサーなのですが、現状では中古やオークションで入手するしかありません。 カセットタイプとハンディタイプがあります。 カセットタイプは手軽に使用可能ですが、機器によっては動作しない場合もあります。1秒ほど終了です。 ハンディタイプは機器の先端をヘッドに直接触れないようにして数回回すことで消磁します。 機器側のメンテナンスが不十分なままでテープを走行させ続けた場合、テープ側も当然汚れます。この汚れは機器側に再付着されます。 またテープも使用頻度が高く、途中で何度も繰り返したりする場合は当然テープベースが伸びることとなるので、この場合は音が歪みます。 60分までは標準厚のテープベースが使用されるので、よほど酷使しない限り、高温多湿の場所に放置しない限りテープベースが伸びることも余り無いのですが、74分以上のテープはベースの厚さ自体が薄くなっていて伸びやすい傾向があります。特に120分以上は更に薄いテープベースを採用している関係上、特定部分での繰り返し再生は避けた方が良いでしょう。 メンテナンスの知識が欠けていると、音が歪んだりノイズが増えるために故障と勘違いしてしまう人もいます。 故障だから買い替えとばかりに粗大ゴミ、不燃ゴミで廃棄する人もいますが、当方は二台ばかりメンテナンスだけで復活させました。 一台は拾った時点ではCDも再生できない。MDもダメ。カセットも音がくぐもる状態でしたが、CD部はディスクを挿入した時点で回転音が聞こえたので読み込み動作はしていると判断して、CD。レンズクリーナーで二度ほど走らせて復活しましたし、カセット部も丹念に掃除することでソコソコの音にまで復活しました。MD部は後回しとなりましたが、それもクリーニングで復活しました。 再生したこのミニコンポはその後7年間稼働しました。 もう一台はアンプとデッキが単体のミニコンポでした。アンプ部は健在ですが、さすがにデッキ部は5年ほど正常に稼働していましたが、その後再生速度が遅くなるようになったので使用しなくなりました。 メインで使用しているSONYのTC-K333ESは購入してすでに24、5年になりますが未だ健在です。
- blue5586p
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「テープレコーダー」懐かしい言葉ですね。 さて、ご質問の件ですが、再生音がくぐもった感じになる原因としては、ヘッドが汚れている、ヘッドが帯磁している、などが考えられます。 ヘッドの汚れの場合、家電量販店などで売られている、クリーニングキット、あるいは綿棒の先に「無水エタノール」を浸して、ヘッドのテープと接する面をクリーニングする方法を試されると、改善される場合があります。 クリーニングに使用する液体は、ヘッドクリーニング専用として売られているものが無難ですが、それ以外では、必ず「無水エタノール」(純度99%以上のエタノール)を使用することです。 絶対に、消毒用のエタノール(アルコール)などを流用してはいけません。 これらは、他の物質を添加しているため、ヘッドが腐食する恐れがあります。 クリーニング後は、ヘッド表面が乾くまで、数分間は録音、再生は避けることです。 帯磁の場合は、磁気を取り除く「ヘッドイレーサー」という商品が市販されています。 カセットテープの場合、カセット型のイレーサーが使いやすいでしょう。 オープンリールの場合は、昆虫のクワガタのような形をしたイレーサーを使用しますが、これはちょっと消磁する際、コツが必要です。
補足
大変ありがとうございました。自分ではわからないことを、こうして教えていただき感謝に堪えません。
補足
本当にご親切にありがとうございました。早速やってみたいと思います。それにしてもお詳しいですね。 そうした知識がある方はうらやましいです。