• ベストアンサー

項羽と劉邦

三国志のドラマを見て、感動いたしました。そこで、三国志と並んで人気といわれる、項羽と劉邦を見たいと思っています。しかし、三国志に感動した後それに勝るとも劣らない感動を項羽と劉邦はあたえてくれるでしょうか。また、三国志には演技と正史がありますが、一般に項羽と劉邦の小説やドラマはどの程度史実に基づいているのでしょうか。正史なるものが存在するのでしょうか。どなたかお知りの方おられましたら回答よろしくお願いいたします。

  • cvgh87
  • お礼率97% (189/194)
  • 歴史
  • 回答数4
  • ありがとう数6

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • TANUHACHI
  • ベストアンサー率31% (791/2549)
回答No.3

 一般に「三国志」と称される物語は13世紀から17世紀の元及び明朝に流布していた施耐庵もしくは羅貫中によって編纂されたとされる物語ですね?。  お求めになっている項羽と劉邦の物語、これのベースは中国の正史である「二十四史」もしくは「二十五史」の最初に位置する司馬遷の『史記』という史書の「高祖本紀」「項羽本紀」「呂后本紀」などをベースとした作られた作品で、日本では既に江戸時代に夢梅軒章峰と称好軒徽庵が明代の「西漢通俗演義」を読本(今で言う小説本)として紹介し、講談物として流布していたとされています。  この項羽と劉邦の物語は「鴻門の会」「背水の陣」「抜山蓋世」「四面楚歌」「韓信の股くぐり」等の故事成語や逸話の原点となったことでも知られています。  近代以降では長與善郎の『項羽と劉邦』をはじめ司馬遼太郎の『項羽と劉邦』等の作品もあります。 原典としての『史記』は漢文体系で読むこともできます。また『史記』に続く正史である『漢書』にも記載があります。そのダイジェスト版に相当する物として『十八史略』や『資治通鑑』などもあります。これらは中国文学の老舗出版社である明治書院から「全訳漢文体系」として刊行されていますが、『十八史略』は一般書の形で同社から簡約本も出されていますので図書館で、お目を通されては如何でしょうか?。  日本では元々勧善懲悪的なストーリーが好まれたこともあり、この意味で項羽は乱暴ではあるが悲劇のヒーローとして日本人の脳裏に印象づけられたとされています。  この項羽と劉邦の物語は京劇の作品『覇王別姫』としても中国では親しまれ、これをベースとしたチェン・カイコー監督、レスリー・チャン主演の映画作品『さらば我が愛-覇王別姫』などもあります。  騅不逝兮可奈何(すいのゆかざる いかんすべき)  虞兮虞兮奈若何(ぐやぐや なんじをいかんせん) 猛々しいまでの武将が最愛の女性に遺した最期の言葉はなんと清らかなまでの愛に満ちた感謝の言葉だったのでしょうか。

cvgh87
質問者

お礼

親切丁寧でわかりやすいご回答ありがとうございます。m(__)m

その他の回答 (3)

  • aananzu
  • ベストアンサー率50% (96/191)
回答No.4

  私は、大河ドラマの中国版と理解しています。   日本の大河ドラマのように、 繰り返しドラマ化されている歴史物です。 感覚として、 『平家物語』=『秦の始皇帝』 『鎌倉幕府もの』=『項羽と劉邦』 『戦国時代』=『三国志』   みたいな感じです。   見る作品によって、感動も変わってくると思います。  

cvgh87
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。m(__)m

  • sala1
  • ベストアンサー率25% (1/4)
回答No.2

 私も「三国志演義」や「項羽と劉邦」は小説として大変面白く読みました。 登場人物がみんな個性的で、すごい英雄ではあるのだけど完全な人格者ではないところがとても人間臭くて魅力的なところですね。 物語として見たり読んだりするのはとても楽しいと思われます。 ただ、正史としての記録は実際のところ、「史記」にしたって我々が読むことのできる文書も多分に空想や脚色がされていて史実としての信憑性に欠けるでしょう。 劉備玄徳だって「演義」では「義理人情にあつい思いやりの人」のように描かれていますが、実際には「悪逆非道」なヤクザ者だったところがあるように考えられている節もあります。 秦の始皇帝である「贏政(えいせい)」の人格についても「史記」の成り立ちからして、かなりの脚色があるように思われるのです。 「真実は小説よりも奇なり」といったところかもしれません。

cvgh87
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。m(__)m

回答No.1

あいにく、ドラマも小説も見ていないのですが、横山光輝さんが漫画にしてくれていますので、こちらを読んでみてはどうでしょう? >正史なるものが存在するのでしょうか。 項羽と劉邦の原典は史記で、項羽本紀、高祖本紀などに各列伝のエピソードを組み合わせたものです。史記は正史二十五史の一つに数えられていますから、正史が存在するかと問われれば存在すると答えますが、なかみは多分に脚色されています。史記は当時の演劇などを多量に取り込んで書かれていて、特に会話になってる部分は「おい、こんなもの記録してる奴おらんぞ」という物も多数あります(密談の詳細など)。 「史実」を文字どおり史料上の事実という意味で捉えれば史記に書いてあることは史実ですが、現実に起きたことかといわれると、大きな流れは別にして細部は事実かどうかは今となっては不明というしかありません。その意味で、史記は正史でありながらかなり演義に近いものです。

cvgh87
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。m(__)m

関連するQ&A

  • 項羽と劉邦

    先日、横山光輝氏の「項羽と劉邦」(漫画のヤツです)を読んだのですが、項羽が討たれ、劉邦が皇位に就いた所で終わりでした。 その後の劉邦の事、同氏の巻末コメントですと人格が変わったみたいですが、張良・韓信のその後などについて書かれている作品を探しています。 できれば漫画の方が良いのですが、小説でも構いません。ご存知の方教えて下さい。 韓信の最期の詳細が知りたくて仕方ないです・・・。討たれたしか知らないので、あの名軍師がどの様に討たれたのか、凄く興味があります。

  • 鴻門の会(項羽と劉邦)で・・・

    鴻門の会は、項羽に劉邦方の曹無傷が密告したことが原因で呼び出されたわけですが、劉邦はこの危機を脱し、自陣へ帰り曹無傷を打ち首としました。 ここで疑問です。何故曹無傷は密告した後、項羽の陣へ逃げ込まなかったんでしょうか? 先日、久々に読んでいてとても気になりました。 お暇なときで結構ですので、回答お願いします。

  • 中国の歴史小説で、時代が三国志以降でお勧めを教えてください。

    中国の歴史小説で、時代が三国志以降でお勧めを教えてください。 今まで読んだ本は 宮城谷昌光氏(重耳、菅仲、子産、晏子、孟嘗君、楽毅、奇貨おくべし、香乱期) 海音寺氏(孫子) 司馬遼太郎(項羽と劉邦) 北方謙三(三国志) 蒼穹の昴、ようかしょう です。 小説とは言え、史実を知らなかったので、とてもおもしろかったです。 ですので、史実に基づいた三国志以降の小説をお願いします。

  • 中国がすごく好きな女性は少ないですか?

    あたしは中国史や中国古典・漢詩が好きで中国ドラマ(三国志や項羽と劉邦)もすごく好きです。 逆に韓流全般や韓国は大嫌いです。 こういう女性は少ないですか?

  • 「正史 三国志 」と「水滸伝」

    「正史 三国志 」「水滸伝」について。ご教示ください。 1) ☆三国志は「三国志演義」 と「正史 三国志 」があり、 後者は中国二十四史に含まれているので史実にある程度基づいていると解釈してよいでしょうか? 2) ☆水滸伝は「宋史」にも載っている宋江の反乱が、説話や芝居・小説などに脚色されて民間に流布していたのを集大成したもの。 明代の口語体の長編小説。四大奇書の一。 という事ですが、登場人物は宋江以外は架空の人物の可能性が高いのでしょうか。 ☆もし実在したとしたらどのキャラが確率が高いのでしょう。

  • おすすめの小説

    恥ずかしながら、これまで漫画を読んでばかりいて、本を読むのとは縁遠い生活をしてきました。 昨年、家の書棚にあった司馬遼太郎さんの「項羽と劉邦」という本にふと目が留まり読んでみたところ、とても面白く、なぜ今まで読書をしてこなかったのだろうと後悔しているところです。 項羽と劉邦を皮切りに、家にあった司馬遼太郎さんの書籍は全て読み終えましたので、なにか次の作品を読んでみたいと思っているのですが、たくさんありすぎて何を読めばいいのか分かりません。 そこで質問なのですが、皆様のお薦めの本がありましたら是非アドバイスをお願いいたします。 現代小説や推理小説、恋愛小説などはあまり興味を持っておりませんので、出来ましたら ・古代~中世以前くらいまでの歴史小説(国はどこでも構いません) ・おおまかに史実に基づいているお話 ・読書初心者の私でも読めるような、難しい内容・難しい言い回しでないもの でよろしくお願いいたします。

  • 中国の歴史小説のお薦めの時代の古い順

    中国の歴史小説のお薦めの時代の古い順を教えてください。 中国の歴史をあまり知らないので、順番を間違えると前の時代の話を知りたくないので・・・。 ちなみに「太公望」「重耳」「項羽と劉邦」「三国志」「楊家将」「蒼穹の昴」は既に読みました。

  • おすすめ世界史漫画を教えてください

    以前、日本史漫画について似たような質問を致しましたが、今度は世界史漫画についておすすめのものがありましたら教えてください。 条件としては、 (1)完結していること (2)できればノンフィクション性が高い。つまり史実にある程度忠実である。 (3)世界史関係(日本以外) (4)学習漫画は除く 絶版でも構いません。 なお、既読(または読む予定のある)作品は以下の通りです。 横山光輝「三国志」「項羽と劉邦」「史記」「チンギスハーン」「殷周伝説」 できるだけたくさんのお答えを望んでおります。よろしくお願いします。

  • 趙高について知りたい

    私は司馬遼太郎の「項羽と劉邦」という小説で 初めて趙高という宦官の存在を知りました。 それ以来、趙高にかなりハマっています。 Wikipediaなどで調べたりもしました。 もし、趙高に詳しい方がいらっしゃったら 他に良い文献をおすすめしてください。 また趙高の佞的にすごいところをもっともっと知りたいです。 いろいろ教えてください。

  • 中国(西安)ゆかりの歴史小説でおすすめは?

    中国(西安)ゆかりの歴史小説でおすすめは? 来月、中国の西安に旅行に行き、兵馬俑や始皇帝陵などを見る予定です。そこで、事前に中国(特に西安)に関する歴史小説を事前に何か読んで行きたいのですが、これはお勧めという本(できれば読みやすい本)があれば教えてください。 ちなみに、項羽と劉邦は読んだことがありますが半分くらいしか内容を覚えていないのでもう1回読むつもりです。また、三国志もいつかは読みたいと思っているのですが、文庫本で13巻もあるので躊躇しております。 よろしくお願いします。