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レーザーの偏光方向

BOMBARDMENTの回答

回答No.1

レーザ光の偏光は、レーザそのものの構造によって決まりますので、励起光の偏光とは無関係になります。 例えば通常の劈開面ミラーなどでファブリ・ペロ共振器を形成させたダブルへテロ半導体レーザの場合、TEモードで発振します。これは、劈開面ミラーにおける反射率がTMよりTEの方が大きく、従って、その分TE成分の発振閾値が低いことによります。なお、TEとTMで反射率が異なるのは、フレネル反射の原理で説明できますが、活性層がGaAsで真空中に光放出する半導体レーザの場合、TEの反射率はTMのそれ以上の値を取ることが理論計算で示されております。 ですから、仮に無偏光やTM偏光で光励起しても、このレーザはTEモードで発振すると考えられます。

okada2728
質問者

補足

BOMBARDMENT様 早速のご回答ありがとうございます。 1つだけ疑問があります。発振閾値の低い方の偏光方向の光が先に発振してしまうというお話ですが、その場合残った方の偏光方向の光はどうなるのでしょうか?ASEとして放出されていくことになるのでしょうか。 またこれに関連して、発振器ではなくて増幅器の場合、無偏光の光で結晶を励起した場合に、増幅器への入射光の偏光方向と同じ偏光成分だけが増幅されるのでしょうか、それとも他の方向の偏光成分も増幅に寄与するのでしょうか、よろしければご回答いただければ幸いです。

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