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植物の生活環
多くの植物の生物環では、単相世代と複相世代を交互に繰り返しますが なぜなんでしょうか? 私の考えでは 単相世代、つまり胞子体の時期は種の繁栄、その植物の個体数の増加のためで 複相世代の時は、交雑によって種の多様化を狙ったものかと思ってます。。 妄想でも根拠がなくても構わないです! 皆さんの考えわ聞かせてください! 至急でおねがいします。
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普通の方はそのようにお考えになるものと思います。実は私もそのように考えていました。しかしながら東大の塚谷裕一博士の言葉では違うようです。 「有性生殖のメリットは、有性生殖なら、突然変異のおきた遺伝子の組み合わせを、頻繁に取り替えることができますから、その速度です。ですからそのメリットは、頻繁に変化することに対して、急いで遺伝的内容を変化させることにあるのであって、いつ来るか分からない環境の変化に対応するためではないのです。 では頻繁に出会うような変化とは何でしょうか。進化生物学では、有性生殖のメリットとなる頻繁な変化とは、細菌やウイルスのような病原体の変化だろうと考えています。インフルエンザも毎年型が変化しますね。ああいうことへの対処として、有性生殖をつかって生物は対応しているのだ、というわけです。そのくらい、頻繁に起きることに対する対抗策なのです。でもそういう脅威がそれほどないのであれば、有性生殖で急いで遺伝的な内容を変える必要はありません。 生物にとっては、極言すれば繁殖がすなわち成功です。意義の薄いこと、たとえば遺伝的内容を変えてしまうこと、よりも何より、増えること、それを優先しているのが、今の生物のあり方だというわけです。」 つまり有性生殖で遺伝的多様性のある子孫を残すことは利点ではなくそのコストから考えたら欠点であると言うことです。ですから細菌やウイルスの脅威がほとんど無い植物は、形だけは有性生殖が残ってはいても自家受精等で遺伝子の交換はせずに繁栄していて、その脅威にさらされている動物だけが遺伝交換をするのだと言うことのようです。