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遊びをせんとや・・・「けむ」と「けん」
『梁塵秘抄』の中の有名な 遊びをせんとや生れけむ、戯れせんとや生れけん という句があります。 「けむ」と「けん」は同義と思われますが、なぜ混在しているのでしょうか? おわかりになる方がいらっしゃいましたら、どうぞご教示のほどよろしくお願いいたします。
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- SPS700
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『梁塵秘抄』の成立、は一応平安末期と下記などには言われています。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A2%81%E5%A1%B5%E7%A7%98%E6%8A%84#.E4.BC.9D.E6.9D.A5 しかし明治以前に印刷には至らなかったのではないかと思われます。 質問者さんがおっしゃる通り「「ん」という文字が使われる様になったのは定説では室町以降なのだそうで」す。 そうしますと、口吟のかたちの「話し言葉」のものが、語り継ぎ、写し継がれて、明治まで固定しない、その間室町以後は「話し言葉」は「ん」で、「書き言葉」は「む」の人達が何度も写し変えた「口承文学」ですから、一貫性が無いのはむしろ当然ではないかと思います。 僕にはそのような知識がありませんが、これ以上は諸写本の歴史をたどる必要がありそうですね。
- SPS700
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書き言葉は「けむ」、実際話し言葉での発音は「けん」だった時だったのではないかと思います。 「ありませぬ」と書いたが「ありません」と発音し始めたころなのでしょう。
お礼
ご回答いただきどうもありがとうございます。 書き言葉が時代的に「む」→「ん」と変化するのは理解できるのですが、1つの句の中に混在して表記される意図がもう少し明確に理解することが出来ればと思っています。 ちなみに、「ん」の時代的な表記に付いて調べてみたのですが、「ん」という文字が使われる様になったのは定説では室町以降なのだそうで、そもそもここで「けむ」と「けん」が混在しているのは、時代が下ってからの”第三者”(作者や梁塵秘抄の編者以外)による『戯れ』なのかな・・・という様な受け止め方をしたくなってきているところです。
お礼
ご回答いただきどうもありがとうございます。