- ベストアンサー
金利と景気の関係で質問です。
金利と景気の関係で質問です。 8月4日に、長期金利が1%割れ(0.995%)となったとの 記事が新聞に載りました。 新発10年物国債の流通利回り、だそうです。 (1)上記の金利が低くなるのは、円高が進んで財政収支が悪くなったから でしょうか。 (2)そもそも金利が上記みたいに1%割れた!なんて事は、具体的どういう 理由で大きな出来事なのでしょうか? すいません、経済に詳しい方、宜しくお願いいたします。
- hostsmania
- お礼率91% (124/136)
- 経済学・経営学
- 回答数1
- ありがとう数4
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
簡単そうで、実はけっこう難しいご質問です。理屈や理論だけでは、説明しきれないので。 (1)上記の金利が低くなるのは、円高が進んで財政収支が悪くなったからでしょうか。 金利には、市場できまる金利である長期金利と、政策金利である短期金利があります。ご質問の「新発10年物国債の流通利回り」は。もちろん市場金利である長期金利です。 市場金利とは、取引によって自由に決まる金利です(魚の競り価額の金利版のようなものです)。 この市場金利である長期金利が「1%を割れた(下回った)」とは、言い換えれば「1%以下の超低金利に低下した」ということです。 これは大雑把にいうと、銀行など10年国債を投資の対象としている機関投資家が、10年国債の利回りである長期金利が1%以下の低水準となることを許容した、同時に長期金利はさらに低下するのではないかと予想し始めた」ということです。 例えば、ある年にサバが例年にない不漁となり、仲買人はサバ一尾の買付け価格を引き上げざるを得なかったため、サバ一尾の値段が大幅に高くなったのと同じようなものです。 では、なぜ機関投資家は市場金利がさらに低下すると考えたのか。 原因はいくつか考えられます。 まず、円高の進行です。 円高が進むと、輸出企業を中心に景気が悪くなる恐れが高まります。となると、「これ以上、円高が進むのを阻止しよう」という気運が拡がります。 円高を阻止するには、日本銀行が為替市場で「円売り介入」を行う必要があります。円を(大量に発行して)、それを為替市場で売ることで、円の値段を下げるわけです。 つまり、サバの値段が上がった(サバ高)ので、それを阻止しようと、冷凍保存していたサバを大量に売り出す(サバ売り介入)ようなものです。 その結果、市場に出回る円の流通量(サバの流通量)が増加します。 円の流通量が増加すれば、当然、円の金利は低下します。 こうした流れを予想して、長期金利が低下したと考えられます。 ちなみに、ご質問の円高と財政収支の悪化には、直接の因果関係はありません。さらに財政収支が悪化したときは、長期金利はむしろ上昇するのが通常です。 __________ (2)そもそも金利が1%割れた!なんて事は、どういう理由で大きな出来事なのでしょうか? 「1%割れ」という数字自体には、それほど大きな意味はありません。 1%以下の“超低金利”になったということ。その象徴的なできごと、程度です。 これまでも2002年に長期金利は1%以下に低下したことがあります。 ただ、それ以来の1%割れということは、“相当な”超低金利と言うことができるでしょう。 では、そんな超低金利は、「どういう理由で大きな出来事」なのでしょうか。 第1に、機関投資家を中心に「今後も円高が進み、その結果、景気が悪化し、そのため政府・日銀は円売り介入と、低金利政策を一層進めなければならないはずだ」と考える人が増えているということです。 景気の悪化は、われわれの生活を悪化させる大問題です。 それ以外、身近なところでは、長期金利の超低金利が続けば、長期金利を基準に決められる銀行から企業への貸出金利も低下し、さらにはわれわれの預金金利も超低金利に(>_<)、反対に住宅ローンを借りるときの金利も低下(^^) します。 おおよそこのような流れで長期金利は1%以下に低下し、それがどういう意味を持っているのか、ということになります。謝謝。
関連するQ&A
- 長期金利と国債の連動について
新聞記事の以下の内容が理解できません。「利回り1.0%の新発10年国債に100万円投資し、直後に長期金利が0.3%上昇すると2万6000円強の含み損が生じる。」なぜでしょうか?どなたかご教示お願いいたします。
- ベストアンサー
- 債券
- 長期金利と10年国債の利回りとの関係について
よろしくお願いします。 長期金利が10年国債の利回りを決定づけるのでしょうか?それとも10年国債の利回りが長期金利を決定づけるのでしょうか? それと日本経済新聞1面に長期金利(10年国債利回り)と出ていますが、これは長期金利が毎日変化していると解釈すれば良いのでしょうか?それとも10年国債利回りが毎日変化していると解釈すれば良いのでしょうか?頭がこんがらがってます。 何卒、ご教示の程お願いいたします。
- ベストアンサー
- 債券
- (1)新発10年物国債の流通利回りなどの金利は、
(1)新発10年物国債の流通利回りなどの金利は、 どうやって決まるのでしょうか? 買う人が多ければ多いほど値段が上がるから その分、金利は相対的に小さくなるとか、 そういうことですか? そもそも、株みたいに上記のように買う方式 ではないのでですか? (2)そもそも国債、というのは資金調達のための 証券だと思うのですが、買い手はそもそも 誰なのですか? どなたかご回答宜しくお願いいたします。
- ベストアンサー
- 経済学・経営学
- 景気回復期待と利回りの関係
日経新聞の記事から質問です。 24年3月21日の日経新聞の記事、「国債利回り じわり変化」という記事から質問です。 そのなかの一節に、 「期間が長めの国債利回りが急上昇してきたのは、景気回復期待が一因だ」とあります。 景気回復期待があると、なぜ長めの国債利回りが上昇(価格は低下)するのでしょうか? まだ経済を学び始めて日が浅く、いろいろ検索してみても、なかなか飲み込めません。 初心者向けの言葉で、教えていただけたら幸いです。よろしくお願いします!
- ベストアンサー
- 経済
- 債券の残存期間と利回り
よく新発10年物国債の流通利回りが長期金利の指標になりますが、 新発10年物国債と、10年前に発行された20年国債、あるいは20年前に発行された30年債、30年前に発行された40年債(つまり残存期間10年)の流通利回りは違うのでしょうか? 違うとしたら、どういう傾向になるのでしょうか(同じ残存期間でも、当初の償還年限の長い方が利回りは高い(低い)とか)? その理由と併せて教えて下さると助かります。
- 締切済み
- 債券
- 長期金利が上昇すると財政破綻が近づくと・・・・
新聞記事によると、「物価上昇が続き、長期金利が上がると(経済状態が好転しないという前提)財政破綻が見えてくる」というような記事がありましたが、長期金利(例えば国債)が上がるとなぜ財政が危なくなるのでしょうか。 長期金利が上がっても、例えば期日が来た10年の国債の償還は、発行された当時の金利を払えば済むので長期金利の上昇とは関係ないと思うし、その不足分を補うため借り替えるのに、新たに10年の国債を上昇した高い金利で発行して、買い手が付けば、当座の資金に不足は生じないと思うのですが。 なにぶん素人です。具体的に詳しく教えていただくと助かります。
- 締切済み
- 経済
- 長期金利が上がる下がるって・・
国債の長期金利の上がり下がりってなにに起因するのですか 景気が回復すると上がるとか、金融緩和の掛け声だけで上がるとか・・いろいろ言う人がいますが 直接の因果関係といえば国債を買う人が減れば長期金利(利回り)が上がる、というのは 質問子の受け止めですが、そうじゃないという人もいる どなたかスカッとした答えをお願いします
- ベストアンサー
- その他(マネー)
お礼
めちゃくちゃご丁寧なご説明まことにありがとうございました!!! じっくり吟味して勉強いたします。 ありがとうございます!!