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司法制度改革について
どのような議論や種類があって、 今なぜこのような議論がされているのですか? どれかひとつでもいいのでどなたか知っている方、またはわかり易く解説されているサイトをご存知の方、助けてください!!
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司法制度改革の目標は 1)No.2の方が挙げられている国内問題 2)海外との経済、貿易に関連する問題 3)法曹界の荒廃に関する問題 を解決するためのものです。 2)については1980年代のアメリカの レーガン大統領から、日本の経済構造の 問題点(閉鎖的、社会主義的)を指摘され たことに始まり、ガットウルグアイランド で国際的な基準にあわせるよう取り決めを し、それを国内で実施するための法整備が 行われ、その法を円滑に実施するための 人材育成が今回の司法制度改革に繋がって います。 No.2の方の参考URLにある判決の遅れは これが外国の企業と日本の企業との間の 紛争にも影響し、日本企業が起こした問題 につき日本で裁判を起こしても、裁判費用が かさむだけで、これが事実上海外企業への ハンディキャップになっていました。 これについては現在、商法と特許法等の 改定が現在でも進行中で、弁護士を増やす ばかりでなく、弁理士にも今まで単独で できなかった民事訴訟を起こせるように しています。 3)については1980年代後半のバブル期 ころから弁護士のモラルの低下が見られ、 専門学校で司法試験合格のテクニックだけ 身に付けたような人間が優先的に合格 できるような仕組みを改めるため、また 合格年齢の引き下げのため方法の1つとして 来年から法化大学院の開校というところに 来ています。 司法試験の合格者の平均年齢は30代前半で、 その多くは試験勉強を優先させるため、 アルバイトかそれに準じた仕事を20代の うちに続けていることが多く、年はとっても 社会経験の未熟なものが弁護士、裁判官、 検察官になるため、マスコミの報道に簡単に左右 されるような幼稚な判決しか下せないような 裁判官や儲け主義で、お客さんから預かったお金 を平気で横領するような弁護士が後を絶たない 状態です。 法に携わる者は、時に一人の人間の人生を 左右したり、社会に大きく影響を与える存在 です。単に司法試験に合格しているだけではなく、 豊かで広い人生経験と、深い洞察力、迅速な判断が 求められます。 現在のように、30代前半まで司法試験の 勉強にどっぷりつかったような人たちの集団 では使い物にならない、これを改革しようする のが現在進行中の司法制度改革の目的の1つです。
お礼
詳しい説明、どうもありがとうございます。 ひとつ疑問に思ったことなんですけど、 No.1の方の参考URLの > また、裁判が下っても、その執行によって、権利の実現が速やかに図られなければ、国民の信頼を勝ち得ることはできない。「事後チェック・救済型社会」が求める、迅速で力強い司法へと着実に改革を進める必要がある。 という部分なのですが、ここで言う権利の実現とは冤罪などを防ぐための救済制度のようなものの強化と受け取ってもいいのでしょうか? 的外れなことを言っていたら恥ずかしいのですが・・