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海外で最も有名な日本人作家は誰でしょう。また、夏目漱石や、森鷗外、芥川

海外で最も有名な日本人作家は誰でしょう。また、夏目漱石や、森鷗外、芥川龍之介、太宰治など、日本の文豪と呼ばれている人の、海外での知名度を教えてください。更にこの方たちは、世界的には、どれくらいのレベルだと、みなされるのでしょうか。

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  • Ganymede
  • ベストアンサー率44% (377/839)
回答No.3

> 海外で最も有名な日本人作家は誰でしょう。 「海外」というのが大雑把で、私のような素人でも口をはさめる気がしたので回答してみます。 有名・無名は流行り廃りがあり、現在なら村上春樹が有名らしいです。その前なら大江健三郎でしょう。一般社会というより読書界の話ですが。ご存知のようにノーベル文学賞も1994年に受賞しました。 大江の作品ではセックスと暴力の問題が繰り返し出てきます。この2つは世界の現代文学の主要なテーマでもあります。彼の初期の短編では「セクス」という言葉が頻出し、性器のことを表しています。恩師の渡辺一夫(東大仏文科教授)から、「どうして君はセクス、セクスと書くの」と聞かれて困ったそうです。大江の中期の代表作、さらに後期の連作「雨の木」(レイン・ツリー)のシリーズでも、セックスと暴力の問題が扱われています。もちろん、エログロ小説じゃありませんから、ハイブロー(highbrow)にひねった形で展開されるわけですが。 つまり、大江はベテラン作家になっても、現代文学の大問題から逃げずに追求し続けました。そこが海外でも評価されて、読者が付いたんじゃないでしょうか。大江以外の日本の作家は、若い頃はそういう問題を扱っても、年をとると枯れてくる人が多いようです。たとえば「庭をきれいに掃除するといろいろな発見がある。落ち葉を集めて燃やし、煙が立ち昇るのを飽かず眺めた」なーんていう、どうでもいいような話を書いて、「滋味あふれる珠玉の作品」と文壇内部でほめ合ったりしているわけです。そんなことでは外国の人に読んでもらえなさそうな感じがします。 まあ「滋味あふれる珠玉の作品」は、それはそれで奥が深いと思われますが。たとえば保坂和志の『この人の閾』(1995年)は、中年男女が二人で庭の草むしりをして、平日の昼間から缶ビールも飲んで日常会話しているという話です。何も事件は起こりません(私の記憶があいまいだが、たぶん最後まで読んだと思う)。それでも、大家(たいか)の余技ではなく、保坂はこれで芥川賞を受賞したのですから、本当に優れた小説なんでしょう。しかし、輸出には向いてないだろうと思われます。 話を元に戻しまして、海外で高く評価された日本の作家は、村上春樹の前は大江健三郎、大江健三郎の前は安部公房ではないでしょうか。安部の作品は多数の言語に翻訳されています。とくに冷戦時代の東側世界で人気でした。東側世界は哲学的SFの伝統があったのです。 さらにその前というと三島由紀夫、川端康成、谷崎潤一郎などになるでしょう。これらの人はノーベル文学賞の候補者や受賞者となっています。 川端康成は、不思議なことに米国ではゲイカルチャーの文脈で受容されたりしたそうです。「なぜゲイ?」と日本人には意外な感じがしますが。もちろん、ノーベル賞の時は「日本の美」などとして世界に打電されていますが、米国の読者がどう受け入れたかです。たとえば、『雪国』の主人公・島村は妻子もあり、降雪地帯の温泉地の芸者と馴染みになっていて、同性愛者でも両性愛者でもないはずですね。しかし、彼は態度のあいまいなはっきりしない男で、女たちの間で漂っています。その芸者が火事で危機一髪という時も、居合わせた島村は男らしく獅子奮迅の働きをするわけではありません。舞い上がる火の粉と夜空の天の川の美しさに気を取られたりしています。 こういう描写は、マッチョ文化の伝統があるアメリカでは新鮮だったそうです。アメリカ人でもインテリは許容範囲が広くて、引き出しをたくさん持っています。川端康成はゲイカルチャーの引き出しに納まったらしいです。ただし、「アメリカでは川端文学はゲイに好まれている」という意味ではありませんよ。ゲイカルチャーは同性愛限定のものではなく、そうとう懐が深いのです。あるいは、「やっぱり勘違いされてんじゃないの」というべきか、うーん、よく分かりません。 漱石や鴎外は、海外ではあまり読者がいないのではないでしょうか。「フランスの文豪といえばたとえばユーゴー、ドイツならゲーテ、インドならタゴール、……」というような感じで、「日本なら漱石」と知られているわけではなさそうです。

maenomiti
質問者

お礼

詳しい話を有難うございます。やっぱり、色々話しを聞いていると、大体おんなじ酔うな人の名前があがるんですね。

maenomiti
質問者

補足

酔う⇒よう 失礼しました。

その他の回答 (2)

  • SPS700
  • ベストアンサー率46% (15297/33016)
回答No.2

 同じ本が何度も翻訳されていたり、作者が小説になったりしていますから紫式部かも知れませんね。 1。翻訳  ウエイリー(Arthur Waley)The Tale of Genji, published in 6 volumes from 1921-33.  サイデンスティッカー(Edward G. Seidensticker)The Tale of Genji (1976)  タイラー(Royall Tyler)The Tale of Genji (Viking, 2001.) 2。作家についてのフィクション  リザ・ダルビー(Liza Dalby)の The Tale of Murasaki: A Novel  ガブリエラ・マグリーニ(Gabriella Magrini)の Mille Autunni, vita di Murasaki Dama di Corte, Edizione Frassinelli 1985  トーマス・ハリス(Thomas Harris)の小説(後に映画化)Hannibal Rising.

maenomiti
質問者

お礼

有難うございます。源氏物語ですか。どうしても、文化と一緒に見られる傾向があるみたいですね。

回答No.1

Haruki Murakamiが知名度では一番じゃないでしょうか。 夏目漱石とか森鴎外は日本国で有名ですが、海外ではそれほどでもないでしょう。どの国にもいる「お国の文豪」レベルじゃないかと思います。 その中では川端康成が西洋人が崇めたてるノーベル文学賞受賞で世界レベルと言えるかもしれませんね。 小説家から少し離れれば、Dr.Inazo Nitobeの Bushido: The Soul of Japan やDr.Daisetsu SuzukiのAn introduction of Zen Buddhismの著作が世界的と言えると思います。

maenomiti
質問者

お礼

回答、有難うございます。やっぱり川端康成でしょうか。 やっぱり日本は、説話、物語、などよりも、精神所、例えば五輪の書などのほうを求められているんでしょうか。

maenomiti
質問者

補足

この場所を借ります。誤変換です。森鴎外の鷗外、どうしても旧字が乗せられなくて、?マークでup されてしまいました。失礼しました。

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