• ベストアンサー

東南アジアで教育が活発な国を教えていただきたいです。

東南アジアで教育が活発な国を教えていただきたいです。 私はまず識字率が高い国のほうが教育水準が高いであろうと 予測し、東南アジアのくにすべての識字率を調べました。 その結果、 ブルネイ シンガポール タイ フィリピン の順で識字率が高いことが判明しました。 以上の順位がそのまま東南アジアでの教育が活発な国の格付けとなるでしょうか? 回答よろしくお願いします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • bayu-bayu
  • ベストアンサー率81% (86/105)
回答No.3

(↓続き) 【フィリピン】 経済レベルは中の中。教育制度は保育園から私立大学まであり、東南アジアの中では充実している方だが、貧困を理由に学校に行けない子供が多いという問題を抱える。都市部のスラムや地方では、子供が働かざるを得ない環境が多く、学校があって行けないという子供が多い。文字はアルファベットのため、覚えるのは容易だが、島の数だけ方言があり、地方出身者は共通語のタガログ語や英語が十分に話せないということもある。 教育に対する政治的関与が問題の原因ではなく、政治的不安定さが地域格差と貧困を改善できずにおり、それが結果として教育の崩壊を招いている。 【インドネシア】 広大な国土に、400以上の方言があり(一部文字もない方言がある)、それぞれの方言の習得は進んでいるが、共通語のインドネシア語は通じない島もある。教育制度はあるものの、地方では多くの子供が小学校までしか通わず、貧しい家庭では小学校3年がドロップアウト(退学)の基準となる。文字はアルファベットで、インドネシア語自体も貧しく教育を受けられない人でも簡単に覚えられるように、と作られた「人造語」のため、読み書きができるまでが早く、それ以降学校に通わなくなる子供が多い。学校の数も少なく、1つの小学校の建物を時間で区切って、3の小学校で共用(生徒も先生も全部入れ替わる)しているケースが多い。但し、道徳教育はイスラムのモスクで小さいころから行われている。 【東ティモール】 インドネシアから独立したばかりで、国語はオランダ語や英語、インドネシア語、現地語などが入り組んでおり、教育制度自体がうまく機能していない。政治的不安定と貧困のため、教育レベルは低い。 【ラオス】 ラオ語が公用語だが、カンボジアやタイの言葉も通じる混合言語圏。フランス語も一部通じる。文字はクメール語に似た独自文字。経済レベルが低いため、貧困がはびこり、教育どころではない家庭が多いが、寺院を中心とした人間教育は行われている。 【カンボジア】 アジア最貧国のひとつ。観光地や都市部では英語を話す者もいるが、ほとんどが現地語のクメール語を話し、独自のクメール文字を使う。政治不安定期に高等教育を受けた者が粛清された関係で、教員が不足し、同様に学校自体も少ないので、学習環境の整備が喫緊の課題となっている。 各地の状況はこんな感じになっています。 一概に、識字率や経済レベルだけでは教育の充実度は語れないうえ、言葉ができる、専門の知識があるという「学問」と、人間としての人格形成や心の教育といった「道徳」という2軸が教育の中にはあるので、どちらで評価するかという問題もあります。 進学率や識字率はひとつの大事な指標ですが、なにを以って「教育水準」とするかがミソになると思います。 ちなみに、私はアジアの中で「総合的な教育水準」が一番高いのは、マレーシアとタイだと考えています。

その他の回答 (2)

  • bayu-bayu
  • ベストアンサー率81% (86/105)
回答No.2

回答が遅くなりましたが、目に入ったので回答してみます。 東南アジア諸国で国際協力関係の仕事をしている者です。 東南アジアというくくりで教育水準を考えると、私の感覚では以下のようなランクになります。 (↑上位=優良) ブルネイ シンガポール マレーシア ベトナム タイ ミャンマー フィリピン インドネシア 東ティモール ラオス カンボジア (↓下位) まず、識字率と教育制度の充実度は、東南アジアでは一致しない場合が多いので、注意が必要です。 例えば、日本では50のひらがな、50のカタカナ、3000以上の漢字、26のローマ字を高校までの教育期間に習得します。 一方で、インドネシアやフィリピンは、公用語の使用文字がアルファベットのため、習得文字数は26のローマ字のみです。 ご存知の通り、教育は文字だけではありませんので、文字以外の知識としての学問がどれだけ充実しているか、というのが教育充実度を測る一つの目安になるかと思います。 覚える文字が多い文化圏では、「最低限読み書きできるレベル」まで到達するのに時間がかかるので、必然的に教育期間が長くなります。その間に、文字以外の学習もするので、総じて教育レベルが高くなる傾向があります。 こうした事情から、中国文化(漢字)の影響を受けている国や、独自も文字を使用している国は、教育のレベルが高くなり、アルファベットのみを使用する平易な言語を使用している国は、教育制度がままならない、という傾向が出てきます。 もちろん、そこには経済成長レベルも加味されるので、一概に指標としては使えませんが。 上にあげた11か国のそれぞれの特徴を挙げると、 【ブルネイ】 高い経済レベルまで発展した王国で、潤沢な資金で国家が運営されており、教育・医療分野ではすべてが無料化されている。高校までが実質義務教育化。文字はアルファベット。 【シンガポール】 東南アジア最高の経済レベルで、社会環境が国際的なため、英語教育が充実。経済レベルが総じて高いので、私立校や塾も発達しており、大学進学率も高い。華人が独立した国なので、文化的には中国圏であり、公用語は英語だが中国語(広東語)が広く使われていて、教育も英・中2カ国語で行われる。 【マレーシア】 ほぼ途上国卒業生レベルの経済状態。国家政策として教育を国家発展の中心に据えている(教育の内容は日本を見本としている)。高校までが実質義務教育で公立校は無料、家計の問題で子供の進学を拒んだ親は懲役刑。大学は優秀生徒には国費支援があり、海外留学は留学後にマレーシアで就職することを条件に全額国費が支出される。文字はアルファベットだが、中国・インドの文化も融合しており、それぞれの民族ごとに放課後学校がある。 【ベトナム】 独自も文字を使うが中国文化圏に属する国で、共産主義。政治的なシステムがうまく機能しておらず、教育問題が置き去りになっていることが多い。文字は独自だが漢字を使用する場合もあり、読み書きができるまでは最低中学校レベルの教育が必要だが、地方では十分な教育環境が整っておらず、南北で言葉の使用方法が違うなどの問題も出ている。 【タイ】 難解な独自文字を使う国。バンコクなど都市部では問題なく教育整備が進んでおり、就学率も高く、大学へ進む生徒も増えている。地方では、子供が重要な労働力となるため、文字が読み書きできるようになる小学校5~6年で学校に行かなくなり、親の仕事を手伝うというケースもよくある。一方で、地方までくまなく広がる寺院のネットワークがあり、寺院で教育をするなどして子供の教育をケアしているため、案外教育のレベルは高い。政治的には積極的に教育に関与していないので、政治的混乱とはあまり関係がない。 【ミャンマー】 経済レベルは東南アジア最低クラスだが、寺院を中心とした文字・道徳教育が充実しており、専門的な学問の教育充実度は低いが、人間形成の面では、心豊かな国民が育っていると評価が高い国。文字はタイなどに近い独自文字や漢字を使用。最低限の教育制度はあるが、軍事政権で高度な教育への道が閉ざされていることと、他の面での人権侵害が叩かれて、国際指標上は教育レベルの低い国に指定されている。 (↓続く)

dfajkhi
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 細かいとこまで詳しく説明されているのでほんとにありがたいです。 参考にさせていただきますね。

noname#160321
noname#160321
回答No.1

ブルネイやシンガポールは「東南アジアの国」と言うにはちょっとためらいがあります。 タイは教育制度が古くからある国です。しかし、昨今の政変に見られるように、プミポン国王の病の下、都市と農村の「格差」が顕著に表れ、農村に家電製品を撒いて票を集めるタクシン元首相の影響力が大きくこれから先が思いやられます。 フィリピンも米国統治下で教育制度が充実されましたので英語が共通語として落ち着きました。でもこの国は「制度は良いが維持が出来ない」国なので、貧しいままです。 良好なのはマレーシア。 まるで分からないのがインドネシア。 期待が持てるのはベトナムでしょうか。 ビルマはどうなるかまるっきり分かりません。

dfajkhi
質問者

お礼

回答ありがとうございます。タイはどうやら昨今の政変に見られるように一概に教育が活発とは言い切れなさそうですね。

関連するQ&A

専門家に質問してみよう