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精神科医 心理学(臨床心理士)

精神科医 心理学(臨床心理士) 精神科医は西洋医学(唯物論)を学ぶわけですよね?臨床心理士(心理学)はどちらかと言えば形而上に近いと思うのですが、これは唯心論にも近いように思えます。間違っていたら指摘して下さい。 病院のようなところでこの2つの職種は対立しないのでしょうか? ご意見お聞かせ下さい。

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  • Diogenesis
  • ベストアンサー率49% (859/1722)
回答No.2

少なくとも現代の心理学は「唯心論」ではありません。 むしろ「心」なる存在の自明性に疑義を突きつけ, 「心」について語ることを棚上げしたことで 20世紀心理学の飛躍的発展は可能になったのです。 また「形而上」ということばで 「時空間の中に形をもつ感覚的現象として存在することなく, 超経験的な,理性的思惟によってのみ捉えられる存在」 のようなものを想定なさっているとするなら, それも現代の心理学には当てはまりません。 心理学は「経験科学」たらんとして哲学から独立したのであり, 「測定」できないものは心理学の対象とはなり得ません。 病院臨床において 臨床心理士に期待される職務の第一は 知能やパーソナリティについての 心理学的査定を行なうテスターとしての役割であって, まさに「測定」の専門家という位置づけです。 この役割を忠実に遂行する限りにおいて, 診断における行動科学化の進展した 現代の精神医学と齟齬を来たすはずはありません。 実際の臨床現場において 臨床心理士が医師の診断や治療方針に 異議を唱えることがあったとしても, 臨床心理士には法的な権限も責任もないため, 取り入れるかどうかは医師しだいです。 個人的信念に基づくスピリチュアルな解釈や エビデンスの乏しい療法を振り回すような臨床心理士では 病院臨床は成り立たないでしょう。 臨床心理士の立ち位置は 気象予報士のそれと似たところがあるかもしれません。 気象学は独自の概念や認識枠を用いながら 物理法則を勝手に乗り越えたりすることがないように, 心理学も独自の概念や認識枠を用いながら 生物学的事実を否定したり無視したりはしません。 だからこそ臨床の現場において 精神科医との共同作業が可能になるわけです。 心理学の研究成果を水先案内として いわゆる脳科学と称する研究分野が発展を遂げているのも 同じ理屈です。 こちらのQ&Aも参考にしてください ■心理学と哲学・思想の違い  http://okwave.jp/qa/q2030505.html  (回答数がむやみに多く,また編集が入っています。前半だけ読めば充分でしょう) ■心理学と哲学の違い  http://okwave.jp/qa/q5156058.html

gklkjoo
質問者

お礼

ありがとうございました。

その他の回答 (2)

  • amaguappa
  • ベストアンサー率36% (140/385)
回答No.3

実験生理学の確立以来、医学は「病が誰にも同じ機序で身体を蝕み、薬が誰にも同じ機序で作用する」「現象は再現できる」ことを前提にしてきた。 それまでは、生気論だった。ひとりひとりの心身の病気は、霊魂みたいなプネウマの問題、生まれつきや信仰による、固有の生気の問題とみなされた。それが近代医学で蹴散らされた。 だから、あなたが西洋医学と考えているのは、画期的な万人向けの病理学と治療法のことなのだけれど、精神医学はそれに倣おうとしてもあまりうまく行かなかった。 精神科医のスキルの確立、治療のツールの確立といった、医学としてのノウハウがいまひとつ出来上がらなかった。 万人に共通する病の仕組みを「原因から」探ろうとしても「結果から」出してしまおうとしても、パターンに押し込め形骸化するか、あるいはオカルトめいてしょうがなかったから、いっそ、万人に共通する神経の病理と脳の病理と薬理以外のことは放棄することにした。 分析熱やロボトミー熱が冷めた後、みんなおんなじなんてことは言わないことにした。現場のひとりの患者を前に病理と薬理を突き合わせ、いったいこの人の場合の治癒の機序は実際どうなっているのか定かでないという治療を、こつこつとカスタムメイドするのがどうやら最善だった。ある意味で、生気論の時代から抜け出せないものを抱え続けるはめになった。神も仏も霊魂も哲学もとぐろを巻いたまま走ることになった。 心理学というのは、実験科学の最先端に生まれたもので、マス社会が出現する頃だったからそれ自体で社会学の萌芽でもあった。また進化論の議論がさかんだったから、子供の発達に興味が向けられ、人間の心の発達を一現象と捉えて研究した。読んで字のごとく、心を理論で説明することが目的で、万人の心にはたらく共通理論の構築や掘り起こしを目指したものだ。 社会が加速度的に複雑になったから、心理学にも、家族とか、社会、子供、労働、教育など細かい心理学が必要になった。そして実験科学が現象を再現できるものであるように、心理学は再度あらわれた現象へ応用することができる。これが心理学の魅力となった。精度を磨き、的確でありさえすればよかった。 そういうわけで、ひとりの人間にたいして、心理学は「応用」される。それは科学的にデータに裏付けられた行為で、心理学的アプローチというのは応用の繰り返しで構成されている。 だから、紋切型に分類至上主義で薬を出すだけで治療できるような精神医学はないし、観念的なことを捏ねくりまわして闇雲の手探りで応用を決定する心理学もない、ってことだね。 専門家はそれぞれの職分で、見つめるべきものをよく見つめ、やるべきことをやる。どっちが間違いを犯しても、たとえば合わない薬を飲み続けている患者に対する心理カウンセリングでは意味が薄いし、的確でない心理アプローチを受けている患者に対して薬の効果は確認できないというわけで、共同作業がこじれてしまうことを避けるためにも、連絡はかかさず、観察はもらさず、職務怠慢を許さず。

gklkjoo
質問者

お礼

ありがとうございました。

回答No.1

言われていることは概ねそんな感じでしょう。 ただ、臨床心理士は治療やカウンセリング技法など具体的な傾向が強く、純粋な心理学は形而上的な方が主体ではないでしょうか。 明確な線引は難しいと思いますが・・ 病院でも協調して仲良く住み分けができているところもあるでしょうし、険悪なところもあるでしょう。 精神科医は薬に頼りすぎているとか、臨床心理士が抱え込みすぎて治療のタイミングを逸してこじれてしまったとか・・極端な例ですが。 お互いの専門性やアプローチ手法が異なるので、ぶつかる事は多少はあるでしょうね。

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