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人工知能分野の将来
人工知能に興味を持っています。 でもまだ勉強を始めたばかりです。 音声認識、自然言語理解あたりが面白そうです。 それで、いろいろ検索すると 「人工知能は過去の遺物だ」とか 「人工知能は研究費の無駄遣いだ」とか 「うちの会社は研究を打ち切った」とかいう話を目にしました。 「人工知能は永遠に完成しない」というのも聞きました、これは本当かも…。 でも、人工知能(※)はまだ完成していないですが、その副産物として 自動翻訳(ないよりはましなレベル)、情報検索(一日一回は使ってる)、 音声認識(カーナビ、バウリンガルもそう?)などが実用化されていますよね (なんか写真の技術を生んだ錬金術みたいですね)。 それでも人工知能は採算の合わない研究なのでしょうか? 情報工学、数学、心理学、言語学、神経医学などの分野で 人工知能について勉強している人達は他の研究をするべきなのでしょうか? あなたの子供、または友人が「人工知能の研究がしたい」と言い出したら なんとアドバイスしますか? 現実を見据えた意見をお願いします。 ※定義が難しいので仮に「話してて人間と分からない奴」としましょう
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「人工知能は過去の遺物だ」云々という話は、「だから自分は違うこんなことをやっています」という話に続けるためのただの枕詞で、はっきり言って陳腐なダサい言い回しです。 ただ、こういう事はよくあって、以前にある看板(「人工知能」「ニューロファジィ」「第5世代」とか)を掲げて進めてた研究分野が終了したり行き詰まりを見せて資金が細りだすと看板が掛け替えられる。そして金をもらう方は出す方に対して「いや、昔のあの話とは違うんです」と主張するためにこういう枕詞を使う。 だからこういう言い回しに対しては冷静に判断する必要があって、人工知能の何がだめだったのか、その派生技術もだめなのかを問い直すginkgoさんの姿勢は正しいと思います。 で、枕詞に使用されるときの「人工知能」は、「人工知能概論」みたいな教科書の前半くらいに載ってる狭義の人工知能研究を指していると私は考えています。プロダクションシステムやエキスパートシステムなどの、入力⇒推論⇒出力を全て記号化された知識で記述して人間のジェネラルな知能を実現しようというアプローチの研究です。こういった話はSymbol Groundingだとかフレーム問題とか暗黙知の形式化の困難性とかで行き詰り、今では誰もそんな記号表象の集合体で人間の知能が実現できるなんて考えない。だから、狭義の人工知能研究が終わったという主張ならその通り。 でも厄介なのが、人間の知能の模倣に必要と思われる要素技術を全てひっくるめて人工知能研究と呼ぶことがある。これはおそらく最広義の「人工知能研究」の定義で、計算機科学からメカトロニクス、認知科学から生理学まで含むことができる。それぞれの研究分野は今でも価値があり重要な課題が残っているので十分に取り組む余地はある。 長くなりましたが、結論としては、狭義の人工知能研究を否定する決まり文句を読んで、広義の人工知能研究全体を否定的に捉える必要は無いと思います。 「人工知能の研究がしたい」に対しては「で、何がしたいの?」
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単に「話してて人間と分からない奴」というチューリングによる人工知能は すでに実現してるんじゃないですか? でも、それは質問の主題ではないのかな? >あなたの子供、または友人が「人工知能の研究がしたい」と言い出したら >なんとアドバイスしますか? とりあえずどの程度本気かを観察します。 「英語だけはやっとけ。」といいます。
お礼
>単に「話してて人間と分からない奴」というチューリングによる人工知能は >すでに実現してるんじゃないですか? 仮に、としておいてもこの定義はまずかったかもしれませんね。 >「英語だけはやっとけ。」といいます。 なるほど、AIの研究の道具としての英語を磨け、というアドバイスですね。 はい、勉強します(>_<) ありがとうございました!
- apple-man
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>「人工知能は永遠に完成しない」というのも聞きました、これは本当かも…。 日本はこの15年くらいの間に 人工知能の研究において大幅に遅れを とってしまいました。 ですから、海外での研究経験のない 学者や技術者にAIのことを聞いても、否定的な 答えが返ってくるばかりです。でも世界の実態 は違っています。 スピルバーグのAIという映画がありまいたね。 またマトリックスという映画では、人類は AIと戦争をしたとしています。 映画でこのように大きな題材として扱われる のは、海外ではこのAI技術がより具体的なものに なりつつあるからです。 >人工知能(※)はまだ完成していないですが、 >※定義が難しいので仮に「話してて人間と分からない奴」としましょう 会話に限定するとそうゆうことですね。 それってたしかAT&T?ベル研?の定義 では? 人工知能 高い自立性を持ったコンピュータ 少ない情報でも周囲の状況変化を 読みながら、適切に自ら判断し動作、または 行動できる能力が高いコンピュータのこと 喋っていて人間と区別がつかないというのは、 AIのほんの1例です。 例えば、まるで人間が乗っているかのように 飛行できる飛行機。これもAIです。 アメリカの無人偵察機、プレデターが これにあたります。 いわゆる自動操縦と違うのは、与えられた 任務に対して、状況の変化を 自ら判断しながら行動できるということ。 爆破テロの主犯格が「こうゆう色のこうゆう 車にのって、イラクのどこか逃走して いる。見つけてミサイル攻撃しろ」 というような情報だけで、プレデターは 上空から目標を探しまわり、攻撃する のです。 >音声認識(カーナビ、・・・ 現在、アメリカの次期戦闘機 F/A22には現在のスーパーコンピュータ の約4倍の機能を持つコンピュータが 搭載され、そのコンピュータが操縦、 敵機識別、戦闘を全てこなす機能があります。 戦闘をこなすとはどうゆうことかと言うと、 空中戦をしながら、敵機の攻撃パターンを 読み回避行動がとれるというもの。 また、経度緯度を指定するだけで、目的地 まで行く能力のある戦車の開発というのも あり、これらがGPSやインターネットのように 民間用に応用されれば、目的地を指示した だけで、その場所まで行く車、若しくは AIタクシーのようなものが実現可能です。 軍事利用のAI開発の例を挙げましたが、 アメリカのAI研究、DARPA(国防総省防衛 先端技術研究所)がアメリカの主要な研究機関 を資金的に全面的にバックアップして行って います。日本のロボットコンテストのように 各大学の学生にいろいろなAIの研究作品 で競争させたりしています。 >音声認識、自然言語理解あたりが面白そうです。 あなたが興味ある音声認識の分野が どの程度進んでいるか、よく知らないの ですが、すくなくとも日本国内で得られる 情報を遥かに超えた研究がアメリカでは 行われているはずです。 >あなたの子供、または友人が「人工知能の研究がしたい」と言い出したら なんとアドバイスしますか? 人工知能の研究を極めたかったら、 とにかくアメリカの大学、大学院を めざしなさいと言うでしょう。 大学は、例えばカーネギーメロン大学。 現在日本の文部科学省が、COE(日本の主要 研究拠点)に対して、補助金を出すという 制度を開始していますが、1拠点 年間予算が1億円程度です。 アメリカで、研究の重要性が認められれば この10~100倍の予算が獲得できる でしょう。 AI研究は夢多き分野ですが、現状では 戦争の役にたつという悲しい側面を持っています。 でも極める価値はあるでしょう。 頑張って下さい。
お礼
>海外ではこのAI技術がより具体的なものになりつつあるからです。 AIの研究は海外ではまだ盛んなのですね。よかったぁ(^_^) > 人工知能 > 高い自立性を持ったコンピュータ はい、これからはこの定義でいきます。 あの定義は古過ぎましたか?(笑) > アメリカの次期戦闘機 F/A22 > そのコンピュータが操縦、 > 敵機識別、戦闘を全てこなす機能があります。 これ、凄過ぎます(@_@;) あ、でもアメリカならやりそうですね。 AIタクシーも待ち遠しいです。 > 人工知能の研究を極めたかったら、 > とにかくアメリカの大学、大学院を > めざしなさいと言うでしょう。 アメリカ…しかもカーネギーメロン… 日本にもここ出身の教授が結構いるみたいですね。 まずGRE受けなきゃ、ですね…はい、頑張ってみます(汗) アメリカでは軍事利用のためにAIの研究に力を入れているのですね。 なるほど、研究資金は豊富にあるとみた…最終ゴールはアメリカにします。 間違っても日本で研究することのないように計画をたてます。 詳しい話を聞けて嬉しいです。 ありがとうございました! (これから数学で質問することが「多々」あると思いますので 分かるときはどうか助けて下さいね m(__)m …と書いてみるテスト)
- yuki2003
- ベストアンサー率18% (4/22)
現実的な意見をと言うことなので、そちらに的を絞って答えさせていただきます。 音声認識などのような実用化できる技術がいつも出てくるわけではないので採算は合わないと思われます。 私の友人などがそちらの方向に進みたいといったら、学者にならないのならやめとけと言います。
お礼
それは言えてるかもしれませんね。 逆に目的を「人工知能の開発」ではなく「音声認識」などに絞るなら採算は取れそうですね。 学者以外に道はない、みたいな学問ありますよね…ここには敢えて書きませんけど(^^ゞ 人工知能もそれらに近いんですかね…。 現実的な意見、ありがとうございました!
お礼
> 「人工知能は過去の遺物だ」云々という話は、「だから自分は違うこんなことをやっています」という話に続けるためのただの枕詞で、はっきり言って陳腐なダサい言い回しです。 これを読んでホッとしました。 この台詞を言う側も資金を得るために必死なんでしょうね、きっと。 素人の私には到底分かりませんが。 > でも厄介なのが、人間の知能の模倣に必要と思われる要素技術を全てひっくるめて人工知能研究と呼ぶことがある。これはおそらく最広義の「人工知能研究」の定義で、計算機科学からメカトロニクス、認知科学から生理学まで含むことができる。それぞれの研究分野は今でも価値があり重要な課題が残っているので十分に取り組む余地はある。 > 狭義の人工知能研究を否定する決まり文句を読んで、広義の人工知能研究全体を否定的に捉える必要は無いと思います。 広義の意味ではまだ研究の余地があるのですね。 経験者の方にそう言ってもらえると心強いですね。 では更に勉強を続けていきたいと思います。 > 「人工知能の研究がしたい」に対しては「で、何がしたいの?」 あ、一番大切な部分ですね(^^ゞ 私は数学や生理学、認知科学、遺伝子工学、哲学にはまだ疎いので コンピューター・サイエンスと言語学あたりから入っていこうと思います。 そうなると自然言語処理や自動翻訳、情報検索、音声認識あたりになるんでしょうか? 取り敢えずは人工知能に関するクラスを取って 人工知能全体の勉強をしてから絞り込んでいくと思います。 いづれにしても、他の分野の勉強も欠かせませんね。 特に数学…今参考書を見ながら勉強中です(^_^.) 長い道のりになりそうです。 ありがとうございました!