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溶液化学…解き方がよく分かりません
「1.0×10^-2MのNH3水溶液1dm^3と、1.0×10^-3MのNaOH水溶液1dm^3を混合した水溶液の[OH^-]を求めよ。ただし、NH3の塩基解離定数を1.78×10^-5、水の解離定数Kw=1.0×10^-14とする。」 という問題を解いているのですが、解き方がよく分からなくなってきました… まず、NaOH水溶液のみを考えると、NaOHは強塩基なので、 [OH^-]=1.0molですよね? この次にNH3水溶液のみについて考えるとき、 Kb=[NH4^+][OH^-]/[NH3]=1.78×10^-5 Kw=[h^+][OH^-]=1.0×10^-14 という式まではできたのですが、 質量均衡についての式が Cb=[NH4^+]+[NH3] 電荷均衡についての式が [OH^-]=[NH4^+]+[H^+] と考えていいのでしょうか? それとも、水溶液ごとに[OH^-]を求めようとする考え方が間違っていて、 質量均衡や電荷均衡について考える際、NaOHとNH3両方を合わせた式にするべきなのでしょうか? ここから先の解き方が分からず困っています。どなたかアドバイスをお願いします!
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- gohtraw
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0.5*10^-3MのNH3水を例えば1L作ろうとしたら0.5*10^-3モルのNH3が必要になります。これを水に溶かした場合、NH3のうちのいくらかは NH3+H2O→NH4+ + OH- の反応をするのでその分NH3は減少します。NH3の減少量とNH4+の増加量は等しいので、 NH3の量とNH4+の量の和はもとの0.5*10^-3モルになります。これが質量均衡です。 NH3の量+NH4+の量=0.5*10^-3モル なので両辺を体積で割ると NH3濃度+NH4+濃度=0.5*10^-3M となりますので濃度を使って表すこともできます。平衡の計算ではこの方が便利だと思います。
- gohtraw
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>それとも、水溶液ごとに[OH^-]を求めようとする考え方が間違っていて、 >質量均衡や電荷均衡について考える際、NaOHとNH3両方を合わせた式にするべきなのでしょうか? →その通りです。あくまで混ざった状態でどうなるかを考えねばなりません。 >まず、NaOH水溶液のみを考えると、NaOHは強塩基なので、 >[OH^-]=1.0molですよね? →これはおかしいですね。元々1.0*10^-3MのNaOH水溶液があって、体積が2倍になる(厳密には2倍にならないかも知れませんが)のだからNaOH濃度は5.0*10^-4Mです。強塩基なので完全解離するとして[Na+]=5.0*10^-4ですが、[OH-]についてはNaOHの10倍の濃度のアンモニアがあるのでこの時点では5.0*10^-4Mとはいえず、[OH-]としておくしかありません。 >この次にNH3水溶液のみについて考えるとき、 >Kb=[NH4^+][OH^-]/[NH3]=1.78×10^-5 >Kw=[h^+][OH^-]=1.0×10^-14 →式としては間違っていません。上にも書きましたが混合した状態で考えるので、各成分の濃度も混合後の濃度を使う必要があります。 >質量均衡についての式が >Cb=[NH4^+]+[NH3] →式は正しいです。例えばこの系が濃度Cの酢酸アンモニウムを含む系だったらCb+C=[NH4^+]+[NH3]とせねばならないことには注意して下さい。 >電荷均衡についての式が >[OH^-]=[NH4^+]+[H^+] →ナトリウムイオンが抜けています。正しくは[OH^-]=[NH4^+]+[H^+]+[Na+] ですね。 以上まとめると、使う式は [Na+]=5.0*10^-4M Kb=[NH4^+][OH^-]/[NH3]=1.78×10^-5 Kw=[h^+][OH^-]=1.0×10^-14 Cb=[NH4^+]+[NH3]=5.0*10^-3M [OH^-]=[NH4^+]+[H^+]+[Na+] です。これらを連立させて解けば各化学種の濃度が判ります。
補足
回答ありがとうございます。 何だか変だなとは思いつつ、どうしていいのか分からなくて困っていたので助かりました。 回答いただいた中で一つだけ、よく分からなかったのですが Cb=[NH4^+]+[NH3]=5.0*10^-3M というのは、[NH3]=5.0*10^-3ではなくCb=5.0*10^-3なのでしょうか? アンモニア水溶液の濃度が、5.0*10^-3Mではないということでしょうか?