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理論上固形せっけんをつくるのに必要な苛性の量
廃油から固形せっけんをつくる場合、廃油のケンカ価は200とすると、理論上でいくと苛性ソーダの量はどれくらいになりますか? 原料の油に対して何パーセントになるのでしょう? よろしくお願いいたします。
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ケン化価は油脂1gをケン化するのに必要な水酸化カリウム(苛性カリ)のmg数です。 苛性カリは分子量56、苛性ソーダは分子量40なので、 廃油のケン化価が200だと苛性ソーダの量は200×40/56で 143mg(0.143g)となります。 ケン化価から苛性ソーダの量に換算するには NaOH = ケン化価 × 40/56 でだせます。 注)通常、油脂から石鹸をつっくる場合、アルカリ分が残存しないように油脂の量に対して当量より少し減らすと思います。 >原料の油に対して何パーセントになるのでしょう? →ケン化価が一定なら出せますので、計算してください。 油脂1gに対して苛性ソーダ0.143gなので14.3%ですが、 上記の注のように少し減らすと良いので14%ぐらいでしょうか。 ※ご存じと思いますが、苛性ソーダは強アルカリですので取り扱いにはご注意ください。保護具(めがねやゴム手袋)を着用してください。
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- 4500rpm
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#2です。 実際に工業的に石鹸を油脂から炊き出す時は、 #3さんの言う通りかもしれません。 私は、工業規模で油脂のケン化塩析法をやったことがありませんので、 現状を知りません。 しかしながら、この方は一般の方と思われ、工業的な規模でもなく、 また滴定できる設備など無いと思いましたので、 できた物が安全サイドになるように、回答しました。 理由としましては、 若干、アルカリが少ない方が油分が残るので洗浄力は落ちますが、 残った油分のエモリエント効果もあり、手荒れを起こしにくく、 また、誤って目に入ったときも比較的安全だと思ったからです。
お礼
>できた物が安全サイドになるように、回答しました。 ありがとうございました。そのとおりですね。せっけんをつくられる方によって設備が違いますし、出来ることも違ってきます。 >理由としましては、若干、アルカリが少ない方が油分が残るので洗浄力は落ちますが、残った油分のエモリエント効果もあり、手荒れを起こしにくく、また、誤って目に入ったときも比較的安全だと思ったからです。 そうですね。オーリーブ油等はそういういみでよく使われていると思います。 ありがとうございました。
- the_sphere
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削除されるかもしれませんが横から失礼します。 >注)通常、油脂から石鹸をつっくる場合、アルカリ分が残存しないように油脂の量に対して当量より少し減らすと思います。 これは違っていて、逆に当量よりも若干多めにアルカリを入れて完全にけん化せさます。その後、滴定してアルカリ量を出し、その当量の油を追加してもう一度滴定、最終的に落とし込みたいpHの範囲内であることを確認して次段階へ進みます。少なくとも工業的にはこの手法が一般的です。なぜなら、けん化価がわかっていても、油のロットや保存状況、その日の気温湿度で毎回「その時のけん化価」が変わってしまうからです(NaOHは試薬級なのでほぼ安定しています‥が吸湿性が高いので保存状況が悪ければ当然思った通りに行きません)。当然、毎回追加する油の量も変わるので、ちゃんと滴定しないと安定して石鹸を作ることはできません。
お礼
大変心強いです!実は私も少し多めにアルカリを入れて完全にけん化せさる方法がベストと考えていました。 しかし、計算上、理論上はどうなのかということも知らなくてはと思って今回の質問にいたりました。 ありがとうございました。
え~と、ケン化価の定義はっと・・・「油脂または蝋1gをケン化するに必要な水酸化カリウムのミリグラム数」か、なるほど。 それなら油1gに対して、水酸化カリウム200mg=0.2g。水酸化カリウムの式量が56で水酸化ナトリウムが40なので、換算すれば0.2x(40/56)=0.143 ということは14.3%ですな。あくまで「計算上の話」ですけど。 念のために書いときますけど、もちろん「固体の苛性ソーダ」のことであり、水も必要です。実際に行うのはかなり危険でもあります。
お礼
計算、ありがとうございます。 >念のために書いときますけど、もちろん「固体の苛性ソーダ」のことであり、水も必要です。実際に行うのはかなり危険でもあります。 了解しております。水に徐々に溶かしていかないと発熱等あり、危険ですよね。 ありがとうございます。
お礼
丁寧にありがとうございます。勉強になりました。 >※ご存じと思いますが、苛性ソーダは強アルカリですので取り扱いにはご注意ください。保護具(めがねやゴム手袋)を着用してください。 はそのとおりです!私も気をつけています。