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キャンバスの目を埋める方法
こんにちは。油絵を描いています。 下塗りの段階でキャンバスの目を埋めて、平坦で滑らかな下地を作りたいと思っています。 そこで、アクリル系のジェッソ(軟練り・フラットタイプ)を買ってきてニス用の刷毛で塗っては乾かし、それを3~5回ほど繰り返したのですが、全然うまくいきません。紙やすりをかけてもうまくいきません。それではとペインティングナイフで塗り付けてみたのですが、凹凸感がわずかに残り、望んでいるような感じにはなりません。 もっといい刷毛を使うとうまく出来るのでしょうか。それとももっと回数を多く塗り重ねるべきなのでしょうか。だとしたらプロの方は下塗りだけでもそんなに多くの時間と労力を使っているのでしょうか。 何か早くて簡単な、良い方法はないでしょうか。私のやり方で間違っているところがあればご指摘下さい。よろしくお願いします。
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No2ですお返事拝見しました。 疑問にお答えしたいとおもいますが、その場合の下地はジェッソではなく、 油絵の具のシルバーホワイトをベースに淡い色味をつけたものを パレットナイフ(大きい左官屋さんなどが使うもの)を使用して 地塗りを行なっていると思われます。キャンバスはごく細目で 一回でも塗れば目はほとんど目立たなくなるでしょう。 乾燥期間は2ヶ月ほどで、乾燥後アルコールで拭いて表面の油脂を 除きます。 ジェッソでも良いのですが、支持体がキャンバスの場合割れが出る 可能性があり、ジェッソ使用では板をつかうほうがより安全だと 思われます。 また、長期保護(100年単位)意識して作画されるプロの方も減ってきているので、 マチエール重視の下地塗りだと思われます。 ですから、ひびや、剥離の危険性がかなりあり、厚く地塗りし、なおかつ ツルツルにするのはリスキーであるといえます。 した場合はかなり堅固なタブロー用ニスで保護する必要があるでしょう。 美術館に保存されている19世紀ぐらいまでの作品はたとえフラットに見えても うっすら織り目を残す地塗りを行なっています。フラットに見える 要因はやはり、ごく細目のキャンバスを使用しているからです。 高額で手が出ないと思われるのならば、あまりオススメはできませんが リキテックスキャンバスの細目をパネルに貼り付けて地塗り、彩画する 方法があるでしょうか。比較的安価で手に入れられます。 フラットにする近道は細目を買う。コレに尽きると思います。
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- chord
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まず、致命的な勘違いをなさっているようですが・・・・ なぜキャンバスというものを使用するかというと 織り目に絵の具をがっちりと食い込ませ、絵の具の保持 をさせるためにキャンバスがあるのです。 つまり、ハナからキャンバスと油絵の具の境の層はフラットでツルツルの状態 にするようにはせず、キャンバスもそのようにする支持体ではないということです。 織り目が気になるようなら細めのキャンバスを買い使用することが 前提になりその上に薄く地塗りをするのが正解です。 それ以外の支持体として木の板(板材で厚みが少しあるもの) に、炭酸カルシウムとアルミナを混ぜたものをニカワに溶かし ジェッソをつくり塗る、それからヘラで平らにし乾燥、ヤスリを掛ける やり方があります。(面倒であればアクリルジェッソでも可 その場合下描きはアクリル絵の具で行なう) そのときは下描きを水性画材やテンペラで描き、加筆ニスをぬり、乾かし 樹脂の多めの溶き油で彩画します。 (ダンマルとスタンドオイルなどを混ぜます) ____________________________________ いまさら面倒だし、変更は出来ない場合だとそうですね・・・。 ?ナイフで厚くジェッソを塗る ?ベニア板を任意の大きさにカットしキャンバスの裏からアテ木とする ?紙やすりをかけるときフラットな角材に巻きつけてヤスリがけを行なう。 ※アテ木をして電動サンダーを使用するでも可 以上のようなことが考えられる対処法です。 が、しかし油彩画というのは元々キャンバス地に油絵の具を乗せる 感覚で描くものであり、喩えればスプーンですくって擦り付ける 感じで描く画材です。日本画のように描くようには不向きなのです。 レオナールフジタの絵のようなものは除きますが、ほとんどの 油彩画は織り目を完全に潰すということをあまりしません。 レオナールフジタの場合麻布を買ってきて、ニカワと混ぜた 特製の下地剤を塗り、キャンバスそのものを作って描いてたようです。 織り目が気になるのなら細めを買い、軽く1~2回地塗りを行なう 描く作業に移り、一層目の彩画を厚くして、二層目以降の 彩画では樹脂を使い筆目を消すほうが、それほど神経質にならずに 済む方法といえます。一層目を厚く塗るようにするには油彩用のモデリング 添加剤を混ぜるのが効果的です。
お礼
レスありがとうございます。 キャンバスはフラットにするものではないと言うことですが、プロの方の作品で下地にそのような処理をした(ように見える)ものを今まで何度か見たことがあります。とくに細密画に多かったと思います。私の見たものは何だったのでしょうか? 疑問はさておき、プロの方のようなアドバイスを頂き、考えさせられることも多くて、非常に参考になりました。 アドバイスにある使い方とは少し違いますが、モデリングペーストを混ぜることによって、もし通常の絵の具よりもサンドペーパーで削りやすくなるのだったら、それを下地に使用してもいいかなと思いました。 ありがとうございました。
- kouun-takamura
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軟練りだから埋まりにくいんじゃ無いですか? キャンバスは細かい目のものですか? 普通の硬さのジェッソ使ったり、モデリングペーストを混ぜてみたり、刷毛ではなくローラーで塗ってみたり、目の細かい布を使ったり、人により様々です。 布目が嫌ならボードとか石膏地に描くこともありますし。 キャンバスを使う人は目を活かした描き方をすることが多いですが、準備に時間と手間をかける作家も多いです。
お礼
レスありがとうございます。 キャンバスは細かい目のものは値段が割高で店頭にあまり置いていないようなので、今まで避けていましたが、それではいけませんね。今後は使用の方向で考えます。 固めのジェッソは刷毛の跡が余計に残りそうな感じがありますが、実際に使ってみないとどうなるか分からないですね。ローラーも手入れが大変そうであまり使いたくありませんでしたが、早速試してみます。 その他いろいろ参考になりました。ありがとうございました。
お礼
プロの方でも長期保護を意識する人は少ないんですね。やはり芸大などで専門的に学ばないとそこまで考えられそうにありません。たとえ専門教育を受けたとしても、現代の即物的な風潮がそうさせるのでしょうか。 乾燥までに2ヶ月もかかるということですが、速乾性のジェルなどを混ぜればもっと早く乾くし下地も強くなるし一石二鳥ではないかと思いました。 これからは細目を買うようにします。極めてシンプルな発想ですが、皆さんに指摘されるまであまり考えませんでした。どうもありがとうございました。