RAIDには三種類あるけど。
一つはハードウェアRAIDで、一つはソフトウェアRAID
そして最近のM/B付属機能として有名になったfakeRAID
fakeRAIDはBIOSから認識可能のボリュームを提供する点で
ハードウェアRAIDと同じですが、実際のRAID処理はCPUパワーを使い
ソフトウェアで処理されています。そのためデバイスドライバーが必須です。
ハードウェアRAIDはデバイスドライバーが無くても動きます。
ソフトウェアRAIDは逆に、デバイスドライバーなどのソフトウェアのみによって稼働し
ハードウェアの制限を受けません。
(fakeRAIDはM/BやHDD I/Fの故障時に、面倒くさい同等品調達を強いられる)
起動時のメッセージは、M/Bか拡張カード上のBIOSに
RAIDに関する機能があるためのものですが…
実際にその機能が使われているかどうかは
メッセージの内容を確認する必要があります。
あるいはメッセージに示された操作を行ない
RAID BIOSセットアップメニューから確認します。
実際にBIOSから認識されるRAIDボリュームが構成されていれば
構成情報が、間違いなく表示されています。
ちなみに、うちの録画サーバーでは、fakeRAIDを備えたPCIe SATAカードが
それに関するメッセージを表示しますが、その機能は使わず
mdドライバーだけによるソフトウェアRAID(RAID10)として利用しています。
mdドライバーでは、オンボードSATA、オンボードPATA、拡張カードSATAなどを
自由に混在させてRAIDを構成することが可能です。
過去にPCI SATAカードのポートが一つだけ壊れた際には
急場しのぎに、M/B内蔵ポートとの混在でRAID5を運用したことがあります。
USBメモリーやUSB-HDDでもできますけど…
30MB/s程度のデバイスと内蔵HDDを混ぜるのは、まぁやりすぎだと思います。
また、ハードウェアRAIDであれば、そのボリュームへのアクセス負荷を上げても
CPU負荷が大きくなるということがありません。
もっともRAID5,6でなければ、ソフトウェアRAIDでも
負荷はたいしたものでは無いかもしれません。
たとえば、2GHzで動くコア一つを利用したRAID10環境で
(Linuxでは最新のカーネルを入れなければmdドライバーは1コアで動くのよね。)
2GBのファイルを別名コピーして45秒程度。
この間の負荷が10%程度、HDDの速度のほうが足をひっぱる。
補足
皆様ありがとうございました。 RAIDと言っても結構複雑ですね。