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同一事件に対する大阪高裁の”異なった事実認定”

大変辺申し訳ないですが、経緯を説明していると大変長文になるので、概略経緯を ご存知の方のみお答え下さい。 すみません。(-_-;) 親に対する「損害賠償訴訟」の方は、”上級生の強制を認めて”原告勝訴、「被害者 給付金訴訟」の方は、”上級生の強制はなかった”として原告敗訴、という点が納得いきません。 2つの訴訟は、それぞれ異なった法に基づくものでしょうから、”法の趣旨に沿って” 異なった判決が出るのなら、納得できます。 また、上級審で事実認定が覆って、逆転判決となることもあり得ますが、その場合、 大抵は”最後に行われた判断が正しい”という考え方で通ります。 しかし、今回の場合は、”どちらが真実なのか”を確定しないままで判決がなされています。 真実は一つのはずです。 こんな”2種類の事実”のままで終わる裁判もあるのでしょうか? わたしの情報不足、誤判断等ありましたらご指摘ください。

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回答No.2

「概略経緯をご存知の方」ではありませんが... 要するに、 A → B:損害賠償請求訴訟 ↓ C:被害者給付金支払請求訴訟 ということですね? であれば、「相反する事実」を認定した上で、一方はA勝訴、他方はA敗訴、となってもおかしくはありません。法律的にいえば、2つの請求は「訴訟物」が異なり、また、当事者も異なるからです。 「訴訟物」とは、裁判で請求される「法律上の請求権」のことで、損害賠償であれば「損害賠償請求権」、被害者給付金であれば「給付金請求権」です。これらは、別々の法的根拠に基づいて発生する権利なので、別個の「訴訟物」として扱われます。 そして、裁判での判断対象は「訴訟物の存否」すなわち「権利があるかどうか」であって、その限りで判決の効力(既判力[キハンリョク]という)が及びます。既判力の抵触(矛盾)は許されませんが、その判断をした「理由」については、既判力が及びません。「どのような事実を認定したか」は「理由」の問題なので、相反する事実認定をしても問題ない訳です。 そして、どのような事実が認定されるかは、当事者双方の訴訟活動次第です。例えば、Aが「Bに殴られた」と主張し、Bが「間違いなくAを殴った」と述べれば、証拠を調べることなく「BはAを殴ったという事実」が認定されます(「裁判上の自白」という)。仮に、他の証拠から「真実は殴っていなかった」ことが分かったとしても、です(自白の拘束力)。 しかし、Bが争う場合には、Aは、Bが本当に殴ったことを証明しなければなりません。証明に失敗すれば、損害賠償は取れない訳です。したがって、「Bとの関係で」強制のあったことが認定されたとしても、「Cとの関係で」認定されるとは限りません。 そして、BとCは、それぞれ独立した当事者なので、A→Bの裁判と、A→Cの裁判とは、全く別の機会に、全く別の裁判所で審理しても構いません。故に、同じ裁判所に係属していたとしても(仮に裁判官が同じでも)、一方の事件の判断が他方に影響を与えることがありません(通常共同訴訟という)。 したがって、同一の社会的事実に基づく2つの請求について、それぞれ相矛盾する「事実認定」がなされたとしても、何ら不思議ではありません。このことは、「訴えるに至った経緯を知っているかどうか」に関係のない話です。

soramist
質問者

補足

ご回答有難うございます。 いつも専門的なご解説をなさっておられるのを拝見しております。 訴訟物が異なっておれ何であれ、「司法」というものは、”真実に立脚して” とり進められるべきものと考えております。 国民大多数がそれを拠り所にしていると思います。 その後の過程において見解が分かれることは、やむを得ませんが、今回の案件は、 その大切な出発点が異なっていることに大変違和感を覚えます。 しかし、世の中にはそういう事例もあるのでしょうね。 ご回答有難うございました。

その他の回答 (2)

  • akak71
  • ベストアンサー率27% (741/2672)
回答No.3

刑事事件は真実を探る義務はあります。 真実が不明の時は、無罪とする。 被告がやりましたと言っても、他人がやった証拠が出たら無罪とする。 しかし、民事事件はそのような義務はありません。 極端な事を言うと、提出された証拠のみで、判断を下す。 真実と違うことは、あってもしかたがない。 また、被告が借りましたらと言ったら、違う証拠が出ても、被告が敗訴する。

soramist
質問者

補足

ご回答有難うございます。 刑事であれ、民事であれ、司法の拠り所は、”真実”ではないでしょうか? 「借りた」「借りない」を当事者だけで争うなら、当事者だけの発言で決めてもよい でしょうが、客観的事実が認定されれば、裁判官は、それを根拠に裁定するのではないでしょうか? 国民大多数がそれを拠り所にしていると思います。 今回の案件は、その大切な出発点が異なっていることに大変違和感を覚えます。 しかし、世の中にはそういう事例もあるのでしょうね。 ご回答有難うございました。

  • aka_natu
  • ベストアンサー率11% (5/44)
回答No.1

単に、裁判官が違っただけでは?

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