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「亡き王女のためのパヴァーヌ」の王女って誰?

 ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」の王女について。  ラヴェルがベラスケスの「マルガリータ(・テレサ・デ・エスパーニャ)の肖像」を見て、この王女が20代で亡くなったのを想い作曲したと覚えていました。ところが、先日、NHKの番組で、「ラヴェルがフランス南西部、スペインに近いシブールという町で生まれ、幼少期を過ごした。ここには、ルイ14世とマリア・テレサ(前述の王女の異母姉)が結婚式を挙げた教会があり、この印象から作曲した」と紹介されていました。   どちらが正しいのでしょうか?それとも漠然と両方なのでしょうか?

みんなの回答

  • gldfish
  • ベストアンサー率41% (2895/6955)
回答No.4

「美しい音楽」というものは、誰か(何か)の為に作られる訳でも、タイトルによるものでもありません。音楽は音楽です。 もし『単に語呂の良さから命名した』という意図だけで命名したとしても、全くおかしな事ではないです。 実際のところ、この曲のタイトルは明らかに同じ発音が繰り返されていて「言葉遊び」になっているというのは誰が見ても(ラヴェル本人が言わなくても)明らかです。 「実存の王女様」説ですが、一般に知られている限りでは、そんな話が本人の口から出た事は一度も無かったと思います。もしスペイン近くのフランスの協会から思いついたとしたら、ラヴェルの背景を考えると、そちらの方がよほど現実的でしょうね。 でもやはり実存する物事からのインスパイアというよりも「音楽の為に生まれた」という方が的を得ているとは思いますね。「何か根気強く訴えかける主題ーが思いついた」という単純な動機から作られたポレロの様に。 「パヴァーヌ」は彼の作品の中にあって時代遅れでお粗末と言ってもいい程の小品で、ラヴェル自身もそれは認めています。でもラヴェル自身、同時にこの曲の持つ甘美な魅力も感じてはいた様で、自ら散々貶しながらも後に管弦楽版を作ったりしていますね。 なので、こっ恥ずかしいくらいロマンチックなタイトルをわざとつける事で自らの曲を皮肉っているというのもあるでしょうし、おかしな「言葉遊び」を添える事で茶化しているというのもあるでしょう。「(お粗末である事くらい)わかっていますよ」と大衆に釘を刺している感じでしょうか。それこそ「ダレソレ王女をしのんで気合入れて作りました」なんて思われたら恥ずかしいでしょうからね・・。

noname#161886
noname#161886
回答No.3

こんにちは。 私の乏しい知識で 疑問を膨らませてしまって申し訳ありません(汗) 私は単純にルーブル美術館所蔵とだけ記憶していたのですが 今調べてみたら質問者さまのおっしゃる通り 何点か描かれているようですね(あまり詳しく調べられなかったのですが マルガリータの肖像は6点とか) ☆ルーブル美術館所蔵 *ベラスケス1654年 『王女マルガリータの肖像』 ☆ウィーン美術史美術館収蔵 *ベラスケス1659年 『青い眼の王女マルガリータ』 ☆プラド美術館 *ベラスケス1660年 『マルガリータ王女』 ☆プラド美術館 *ベラスケス1657年 『ラス・メニーナス 別名フェリーベ四世の家族』 (マルガリータも描かれているらしいです) ☆スペインに行かれるのですか!それはなんとも羨ましい… 私はかれこれ20年(・・・ん?何歳なんだという疑問は膨らませないで下さい.笑) ヨーロッパから遠ざかっていて 機会があれば是非行きたいとは思っているのですが。 ☆どうも この『亡き王女のためのパヴァーヌ』は 特に深い意味がなく 前回の回答にも書かせて頂きましたが 『単に語呂の良さから命名した』という説が ラヴェル本人の言葉として伝えられているらしく ラヴェルは出会う人々に『この王女は誰なんだ?』と聞かれ 辟易していたとか… でも それでは身もふたもないですよね。 ラヴェルは自分の本心を素直に言わない性格だったらしい…とも聞いた事があるので 『亡き王女のために』作曲したと 素直に言えなかったと私は思いたいですけど。 単に語呂が良い…では あの美しいメロディに 全く似つかわしくないイメージです。 という訳で 美術にも知識が乏しいので(汗)何点かあるマルガリータ王女の肖像の どれを指すのかも申し訳ないのですが 断定はできませんが 私が知る範囲ではルーブル美術館所蔵の肖像画ということらしいです。 質問者さまのこのご質問を拝見し 『亡き王女のためのパヴァーヌ』を聴いて いろいろ想像してみましたが 私はもし仮に 単に語呂が良い…が事実だとしても 演奏する時は『亡き王女のために』描かれた作品…と感じて弾きます。 ただご質問の本質の部分は 正解がわからないので(汗)漠然と両方と解釈するか 絶対マルガリータ!と今までのイメージを貫き通すかは ご自身の曲からのイメージで良い気もするのですが…。 相変わらず何のお役にも立てず申し訳ないのですが 私はこのご質問 楽しかったです(なんと自己中な.汗) 多分 私は『マルガリータ』で通すような気がします。 回答にならぬ回答を重ねましたが。 ご参考まで?♪

回答No.2

原題は「Pavane pour une infante défunte」となり~te,~teていう語感が面白かったから付けたのではないでしょうか。 実際に王女は亡くなった訳ではなく、宮廷の王女が踊るような優雅なパヴァーヌっていうぐらいの意味だと思います。

noname#161886
noname#161886
回答No.1

こんにちは。 『亡き王女のためのパヴァーヌ』 本当に素敵な曲で大好きです。 ラヴェルがどこからこの曲の着想を得たか 興味深いところですよね。 私の乏しい知識では ☆ラヴェル自身が この曲を作曲した後 フランスの作曲家『エマニュエル・シャブリエ』からの影響…と言った。 ☆文学的タイトルがつけられているが、ラヴェル自身『単に語呂の良さから命名した』と言ったことが伝えられている。 ☆質問者さまのおっしゃる通り ルーブル美術館所蔵の ベラスケス画『王女の肖像』から着想を得たとも言われている。 このような言い伝えは聞いたことがありますが NHKの番組は残念なことに見ることがなかったので 詳細はわかりません。 ただ マルガリータとマリア・テレサが異母姉妹(ですよね?)だった事実があるとすれば 質問者さまのおっしゃるように 漠然と両方と考えても良い感じがします。 私はどちらが正しいと断言できる知識は 申し訳ないのですが持ち合わせていません。 でも こうして作曲家が何を見て 何を感じて どのような環境の中で作品の着想を得たかを想像することは 非常に興味深く ロマンティックでもあり 作品を理解する上でも重要だと思い 回答にはならないのを承知で 図々しく回答させて頂きました。 全く何のご参考にもなりませんが… ご参考まで?♪

gastrectom
質問者

お礼

 >興味を持っていただいてありがとうございます。  夏休みにスペインに行くもので、スペインもののテレビ番組を自動録画にしていたら、こんな疑問を持ってしまいました。  この王女様の時代、生まれるとすぐに嫁ぎ先が決まり、成長の定期報告のために嫁ぎ先に絵が送られていたそうです(「美の巨人たち」からの受け売り)。だから成長に伴い肖像がは何点かあるのですが、たしか現在はルーブルではなく、マドリードのプラド美術館にあると思われます。返還されたのでしょうか?また疑問がふくらんでしまいました。

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