ボカシの保存方法
- ボカシの保存方法について、空気に触れさせるか密封するかを検討しています。
- ヌカ・モミガラを発酵させたボカシと油粕・ヌカ・モミガラを発酵させたボカシの保存方法について、効果の違いを知りたいです。
- ボカシの成分(N・P・K)について、生の油粕と比べてどの程度の差があるか知りたいです。
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ボカシの保存方法
EMボカシを沢山いただきました。 その1 ナマゴミを堆肥化処理するEM-1タイプのヌカ・モミガラを発酵させたものです。 その2 畑に肥料として撒く、油粕・ヌカ・モミガラを発酵させたものです。 現在は両者とも、フタを密封できるプラスチックのオケに入っています。よく発酵していて、湿り気があり、よい匂いがしています。 その1、その2とも特に天日乾燥しておりません。 ☆質問その1 両者とも、長期間保存するには、空気に触れさせた方がよいのでしょうか?それとも密封状態がいいのでしょうか?特にその1の方は少しずつナマゴミに振りかけていきますので、なるべく良い状態で長く保存して使って行きたいのです。 ☆質問その2 その2のタイプの肥料は、油粕をそのまま施用するのと、どういう違いがあるのでしょうか?(即効的に効きはじめる、分解ガス障害がない、等はなんとなく判っております。)知りたいのは、量の計算をするときに肥料成分(N・P・K、特に窒素)が、生の油粕とくらべてどうか?ということです。かなりちがうのでしょうか? まぁ、油粕の混合率もわからないので、不適切な質問ですが、マニュアルに沿って作られた一般的なボカシです。 ご存じの方、なにかお教え下さい。
- tamaki1954
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☆質問1:長期間保存するには、 →微生物による分解がさらに進まぬよう、冷暗所で空気に曝さぬ状態で、短期間に使い切ることが良いのでしょう。EM菌が嫌気的で有効な細菌叢を示すのであれば、嫌気的状態での保存が必要で、好気的状態ではEM菌叢は死滅します。また、分解が進んでおりますので「ボカシ」は長期の保存はできないと思われます。 さらに、利用可能になった「ボカシ」のEM菌叢は、醗酵初期のEM菌叢とは異なります。EM菌は、嫌気的条件下で活動する有効菌の総称で、特定の菌を示すものでありません。したがって、生ゴミに振りかけると、以前と同じ効果が期待できるかといえば、中途に発熱もあり、疑問です。 ☆質問2:肥料成分が、生の油粕とくらべてどうか? →微生物による再合成過程での損失がありますので、N量は徐々に低下します。一方、醗酵により含水率が低下し、易分解性の炭水化物が消滅するため、N含有率は逆に増加して表示されるでしょう。 すでに分解が進んでおりますので、作物の利用効率は改善すると思われます。土を混ぜることで土中微生物を埴菌させた昔からの「ボカシ」がいまも利用されていることからも、緩やかで確実な肥効は評価すべきでしょう。 蛇足 EM菌の有効性について、賛否両論があることは御存じでしょう。日本土壌肥料学会はすでに公式にその効力を否定しておりますが、信仰や利益かその有効性を信じる方もまだおられます。学術的な評価は別にして、醗酵に関心を持つことは悪いことではないので、せめて「嫌気的条件下」で利用してください。 お元気でご活躍のようで結構です。「サツマイモ」の回答も良かったですよ。
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お礼
返礼がずいぶんおそくなりまして、失礼しました。 EMボカシの明快なそして、概念的説明をいただいて、大変勉強になりました。EM菌については、諸説あることも初めて知りました。ともかく、大量にいただいたボカシは、有益にかつ早く利用いたします。 ありがとうございました。