No.6です。
自由民主党と今の民主党について、ちょっと説明します。
自由民主党は、戦後結党された保守政党の自由党と民主党が合併してできました。理由は戦後の混乱の中で共産主義への危機感から、保守勢力を結集して圧倒的な反共勢力を作る為です。なお最近の自由党や民主党と名前が同じでも違う党です。
基本的には自由民主党は官僚OBと、官僚から利益誘導してもらうための地域の代表者で作られて来た政党です。
政策は看板としては保守。反共と官僚主導の経済発展です。政官財一体とした官僚主導の集団指導体制の社会主義の構造にすることによって、経済発展と社会安定、一億中流化をもたらしました。護送船団方式ともいいます。外交は対米追従によって面子などより、低コストを重視した外交を実現しました。実態は右寄りの毒を抜いた旧民社党のような政策です。
対米追従ですので政策などには官僚を通じてアメリカの外圧も反映されます。バブルまではウマく行っていたのですが、特に外圧によって金融政策を変えさせられバブルが崩壊してからは官僚主導の社会主義がウマく廻らなくなって来る部分が目立つようになりました。
日本の社会構造が時代に合わなっくなって来たことと、あまりに官僚主導時代が長かった為、社会の隅々まで官僚が甘い汁を吸う構造がコスト高になり破綻をきたしています。
これは自民党の加藤紘一さん曰く、当初、自民党を結党した際の役割は現在終了した事を意味しているということらしいです。
そこで、自民党内を改革して新たな目的を見出すか、異なった改革政党を作り改革するかという状態が冷戦後の今の状態です。
東欧やソ連崩壊後は経済発展した日本にとって反共だけでなく冷戦構造下のイデオロギー、思想も割と無意味なものとなりました。これが下地となって、自民党と社会党の連立や、それらの離合集散があり、現在の民主党もあります。民主党の人材は大まかに言うと、労働組合に支持された左翼崩れの人。自民党では改革できないと思った自民崩れの人。冷戦後に政治塾で勉強した政治オタクの人。の3種類です。その再編の過程でできたのは後に民主党に合流する自民崩れの一人、小沢さんの自由党です。言っていた政策は中央政府は小さく、大胆な地方分権、自由な市場経済の導入、です。どういう訳かその内容の一部を実行したのは官僚の抵抗で不完全でしたが小泉さん・竹中さんでした。当初の自由党は自民党と連立して、自民党にある官僚支配が届きにくく、且つ政権内部から改革を目指していたようですが、官僚にドンドン甘い汁を吸わされて自民党化することを恐れて、ある時点で連立から離脱しました。その後、野党としての存在をより生かす為に民主党に合流しました。
民主党の取り敢えずの目的は自民党政権を倒して、官僚主導の政治体制を停止させ、国民主導(政治家主導)の政治体制、議会制民主主義を機能させることによって改革を始めることです。つまり、本格的な改革を始める意思を持った、素人もいる烏合の衆です。
個人的には改革が始まった後、どのように改革を進めるかの路線で政界再編は当然ですし、無いとおかしいと思ってます。その時点では民主党や自民党がなくなろうがどうでも良いですし、分りやすく再編されればと思ってます。
確かにネットで民主党批判は多いですね。この国に問題山積の中、くだらない内容で未だに55年体制を引きずった平和ボケな内容です。批判の内容も改革や脇の甘さの指摘ではなくて、単なるネガティブキャンペーンです。結局のところ何もせず死を静かに待っていたい、お目出度い人たちだと思ってよいのではないでしょうか。
どう考えても自民党の為にも官僚の見えない金脈からキレイになり、本格的に変革する為にも早く下野した方が良いのですけどね。
補足
ありがとうございます。 知識を深めることができました。 そうなんですか。どの問題にしても民主党は自民党と比較した政策が多く、それだけを聞けば、じゃあ民主党のほうがいいかな!と思ってしまいます。 でも、実際民主党の議院は在日の方が多数在籍しており、将来的には外国人に有利になる法案をだしていこうという魂胆があるわけですよね? それは日本人のとっては怖いことですね。 少し、話がずれるのですが、自民党は選挙支援のため公明党に援助を求めているとききましたが、自民党が公明党と手を結ぶにあたり、民主党もどこかの政党とそのような関係になっているのでしょうか? 政治の世界はこんなことばかりなのでしょうか? 有利になるようにその脈を辿って、こちら側の味方にするような。 すごくしたたかですね。