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犯罪の時効

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  • been
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回答No.1

時効(公訴時効)という制度の存在理由は、一般に、次のように説かれています。 理由の第一は採証の困難です。 必死の捜査にもかかわらず容疑者を特定できない事件があります。このような難しい事件は、捜査が長期化するにつれて新たな証拠・証人の発見はますます困難となり、捜査機関の努力は結果的にムダに終わる可能性が高くなります。ムダな努力を延々と続けることは、限りある警察力をムダに浪費することにほかなりません。いかに重大な事件といえども、いつかは捜査を打ち切らなくてはならないのです。この捜査打ち切りの時期が、時効なのです。 しかし、容疑者を特定できてもその所在をつかむことができないため逮捕に至らない場合もあります。そのような場合の時効存在理由が、第二の理由です。 理由の第二は社会生活の安定です。 犯行直後、犯人は逃亡生活を送るでしょう。しかし、この期間は比較的短く、その後はひっそりと隠遁生活を続けるはずです。隠遁生活は外見上は普通の社会生活と何ら変わりがないので、犯人の周囲では新たな人間関係(家族関係や取引関係)が形成されていきます。犯人を普通の人と信じて交際・取引関係に入った者の信頼は、時の経過とともに大きく成長する社会的に保護されるべき一つの価値です。この価値と忘れ去られつつある犯罪を摘発する価値を秤にかけて、信頼が重くなる時期、これが時効なのです。

papiko1111
質問者

お礼

第一の理由を読みながら、『遺族の立場に立ったらやりきれない!』と憤りをかんじましたが、 第ニの理由を読み進むにつれ、背景が理解でき、何故か涙が出てきました。 切ないですね・・・ 回答ありがとうございました。

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