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犯罪の時効

『愛知県で起きた、妊婦を殺害した後開腹して赤ちゃんを取り出した』という、奇怪な殺人事件の時効が1週間後に来る・・・という放送を昨日テレビで見ました。 奇跡的に子どもは助かったそうですが、子どもの15歳の誕生日と共に、母親の殺人に対しての時効になるというのも、何ともやりきれない物を感じました。 時効直前にこのような報道があるたびに、『自分は何歳だったかな』『そんな事件もあった』『まだ捕まっていなかったんだ・・・』などいろいろ思うと同時に、 『なぜ時効があるんだろう』といつも思います。 犯人に有益な証拠がなくなるから・・・不起訴になるだけ・・・程度のことは知っていますが、罪をつぐなってもらうことはできなくなるわけですよね。 何で時効があるんですか・・・

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  • ベストアンサー
  • been
  • ベストアンサー率39% (490/1243)
回答No.1

時効(公訴時効)という制度の存在理由は、一般に、次のように説かれています。 理由の第一は採証の困難です。 必死の捜査にもかかわらず容疑者を特定できない事件があります。このような難しい事件は、捜査が長期化するにつれて新たな証拠・証人の発見はますます困難となり、捜査機関の努力は結果的にムダに終わる可能性が高くなります。ムダな努力を延々と続けることは、限りある警察力をムダに浪費することにほかなりません。いかに重大な事件といえども、いつかは捜査を打ち切らなくてはならないのです。この捜査打ち切りの時期が、時効なのです。 しかし、容疑者を特定できてもその所在をつかむことができないため逮捕に至らない場合もあります。そのような場合の時効存在理由が、第二の理由です。 理由の第二は社会生活の安定です。 犯行直後、犯人は逃亡生活を送るでしょう。しかし、この期間は比較的短く、その後はひっそりと隠遁生活を続けるはずです。隠遁生活は外見上は普通の社会生活と何ら変わりがないので、犯人の周囲では新たな人間関係(家族関係や取引関係)が形成されていきます。犯人を普通の人と信じて交際・取引関係に入った者の信頼は、時の経過とともに大きく成長する社会的に保護されるべき一つの価値です。この価値と忘れ去られつつある犯罪を摘発する価値を秤にかけて、信頼が重くなる時期、これが時効なのです。

papiko1111
質問者

お礼

第一の理由を読みながら、『遺族の立場に立ったらやりきれない!』と憤りをかんじましたが、 第ニの理由を読み進むにつれ、背景が理解でき、何故か涙が出てきました。 切ないですね・・・ 回答ありがとうございました。

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その他の回答 (3)

  • DoubleJJ
  • ベストアンサー率34% (127/367)
回答No.4

実際、学者の方々が時効の意義について論じられていますが、誰1人として明確な答えを出せた方はいらっしゃいません。 採証の困難が伴い、誤判が増えるのを防ぐために時効があると説がありますが、犯人が海外へ逃亡してしまうと時効が停止してしまう理由がうまく説明できないとか、証拠を採集するのが困難であるという意味は、すなわち人間の記憶は月日とともにあいまいになっていくという、人証の採集が困難であるということを意味するが、それならば、 記憶が風化してしまう前に書面で保存できる制度を作ればいいのであって、時効で片付けるべきではない、等の理論的な難点がありますね。 #1の方と似たような意見にはなりますが、時効制度というものは、日本の捜査の目をかいくぐって頑張って逃げつづけた犯人へのご褒美という意味合いが強いのではないかと思います。犯罪被害者の方からすれば、納得がいかないのは当然でしょうが、時効制度というものを考えるときに、これぐらいしか思い当たる理由が見つからないのも事実です。

papiko1111
質問者

お礼

海外へ行っている期間があると、その分時効も延期されるとい話しは聞いたことがあります。 確かに説明つかないですよね。 『時効の是非』を考えると、『死刑執行の是非』と似たように、きっといろいろな論が出てくるのでしょうね。 人が考えたのですから無理もないのでしょうが・・・ 回答ありがとうございました。

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  • Singleman
  • ベストアンサー率24% (143/576)
回答No.3

簡単に述べてあります、↓。

参考URL:
http://www.hou-nattoku.com/mame/yougo/yougo46.html
papiko1111
質問者

お礼

ありがとうございました。

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  • azicyan
  • ベストアンサー率21% (368/1747)
回答No.2

時がたつと人間の記憶というのはどんどんあいまいになっていきます。証拠も”自白”とか、”証人の証言”だったりスル場合が多いわけです。 「時間がたちすぎて、もう、ほんとのことを言ってるかうそかぜんぜんわからんぞ」 といったところだと思います。 刑事罰はなくなってしまいますが、民事で「精神的被害をこうむった」として訴えることができるかもしれませんが・・・

papiko1111
質問者

お礼

確かに、『ゼッタイ忘れられない!!』と思う事も、何年も何十年も経つと、 やはり曖昧なところが多くなってきます。 『疑わしきは罰せず』なんですよね・・・ 回答ありがとうございました。

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