今のところ、黄色ブドウ球菌とセレウス菌と大腸菌が発見されたと報道されています。
ただし、黄色ブドウ球菌に関しては大阪府警がバルブ部の菌を培養した菌株5体を工場から押収して市環境科学研究所に菌が黄色ブドウ球菌かどうかの鑑定を依頼した結果、菌の作るコロニー(集落)の周りが霞んで見える黄色ブドウ球菌に特徴的な反応がなく、さらに顕微鏡検査で菌は球菌ではなく細長い短棹(たんかん)菌(3検体)や棹菌(2検体)だったとの事。また、毒素についても調べた結果黄色ブドウ球菌が作る毒素のエンテロトキシンは検出されなかったことからこのサンプルは「黄色ブドウ球菌ではない」と断定したとの報道がありました。
うわー。ほんなら押収した菌は何!?という気がしますが、現在、大阪府警が専門家に鑑定を依頼して菌の特定急いでいるそうなので発表を待っています。今日まだニュース見て無いんですが、そろそろ発表かな?(短棹菌には乳酸菌やリステリア菌、棹菌にはサルモネラ菌や大腸菌などがあります。)
一応、これまでの市の検査で発症者の飲み残しや未開封の低脂肪乳からエンテロトキシンが検出されていることから市は「食中毒の原因菌が黄色ブドウ球菌であることに変わりはない」と説明していますが、セレウス菌も腸管内で黄色ブドウ球菌と同じ毒素「エンテロトキシン」をつくりだして食中毒を引き起こすので、鑑定の結果によってはまだ変更が出る可能性もあるようです。(セレウス菌も現在詳しく鑑定中。)
『のむヨーグルト毎日骨太』で食中毒症状を訴えた男性からは黄色ブドウ球菌と病原性大腸菌O20、ウエルシュ菌の3種類の菌を検出したと新聞発表(ただし保健所は現段階では因果関係は不明としている)があったので、どんどん恐い情報がザクザク出て来る状態ですね。
新聞の記事によると製造工程の最終段階では、温度調整ができず雑菌が入る可能性のある屋外のタンクで、ホースで水を入れたり手作業で脱脂粉乳を投入していたことも判明しましたし、仮設チューブの洗浄についてはチューブの保管場所が屋外にあるばかりか、保管時には末端に栓をするなどの処置をとっていなかった等、衛生管理に問題がある環境で日常的に作業を続けていたという事ですから菌が混入する可能性があるとか言う以前に、今まで何ともなかったという方が不思議です…。返品された乳飲料などをそのまま再び原料として再利用していたというのもコワイ話しです。古いものと新しいものを混ぜたら賞味期限が狂うのにねぇ。
現段階で死者は出ていないようですが、もっと恐い菌が混入していた可能性も十分考えられる状態だと思いますよ。
※今回の質問は黄色ブドウ球菌による食中毒関連の質問ではないから農学でOKなんじゃないでしょうか?食品って分類もあるからそっちでもいいのかな。
お礼
早速の回答、ありがとうございました。やはり、大変な事だということがわかりました。他の牛乳屋さんが、同様の事をしていないことを祈ります。ところで牛乳屋って、儲からないのでしょうか?返品されたものまで使うとは・・・