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飛行機 主翼下の着陸タイヤ脚 両脚の間隔幅と着陸難度について

DH8-Q400の主翼下のタイヤ脚ですが左右両側の間隔が広く脚の高さも高いので着陸を操作するパイロットはATR機やMD機に比べて安心してランディング操作ができるように思いますがどうでしょうか? 特にATR機は脚の左右幅が狭く地面からの機体高が低くてシリモチ着陸やランディング時の衝撃や安定した態勢を確保するのにパイロットはより難度な操作技術が求められているのでは?  なんて思うのですが教えてください。

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  • Yosha
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回答No.2

色々な観点から着陸時の技術的な問題について質問されていますが、詳しく書いても経験者 (プロのラインパイロットレベル) でないと理解はできないということを前置きして、なるだけ一般の人にも分かるように書いてみます。 >より難度な操作技術が求められているのでは? 着陸時の技術的な難易度を左右する項目は、沢山あります。 一番大きな要素である風に対する機体の安定感は、小型機より大型機のほうが良好で、着陸の難易度的には少し易しい傾向にあります。  風に煽られて機体が上下左右に動く率が大型機のほうが少なくなります。 反面、機体が重く惰性の強い大型機は操縦桿 (舵輪) の動きに対する機体の反応が鈍くなります。 一方、大型機は、眼高差 (パイロットの目の位置と滑走路面との高さ) が大きくなりますので、距離感 (機の車輪の位置と滑走路との距離=高さ) が掴みにくく、機体を引き起こす (フレアする=機体の降下率を減少させ始める) タイミングが取りにくくなります。 この他については、質問者様の指摘点についてお答えします。 >脚の高さ 脚柱の長さは、操縦に関しては無関係ですし、安全上 (折れたりする?) 問題はありません。 機体下面と車輪の高さの差は、離陸および着陸時必要な機体 (機首) の上向き角度 (ピッチ) に依存します。 機体が長い航空機では当然この高さは高くなります。 その場合、着陸時、いろいろな条件でピッチが変わり、滑走路面に対する眼高差も変わりますので、その変化に対して修正をしなくてはなりませんが、これが意外に難しいのです。 離陸および着陸時のピッチは、一般にプロペラ機よりジェット機のほうが大きいため、地面から機体下面までの高さは大きくなっています。 これは、ジェット機の巡航速度が速いため、特に離陸時、揚力を大きくするために機首上げを大きくする必要があるからです。 >脚ですが左右両側の間隔が広く こちらの方は、脚間間隔が大きくなると、着陸時機体の左右の傾き (バンク角) と、パイロットの眼高と車輪との高さの差が、横風着陸などでのバンク角の違いにより大きく出てきますので、その差を加味した操縦をしなくてはなりません。 また、着陸後の滑走時、左右のブレーキを上手に使わないと (飛行機のブレーキは、左右の車輪それぞれ独立しています) 機体が蛇行することがあります。 しかし、逆にこれをうまく利用することで助かることもあります。  これら以外に、色々な面で着陸における技術的な難易度は変わってきます。 パイロットは、自分の乗る飛行機の離着陸がちゃんとできないと (パーフェクトではなく安全上許容できる範囲の技術力) 飛行機に乗る資格はありません。 そのため色々な訓練をします。 結論として、パイロットから見る着陸の難易度は、機体によって、あるいは、自分の技術の向き不向きなどにより、一概にどれが易しくてどれが難しいとは断言できません。 否、どれも難しいのです。 それを易しくできるように日頃から切磋琢磨していると思ってください。 それでも、自己満足できる (パーフェクトに近い) 着陸回数は年に数回あればよいくらいです。

puruban
質問者

お礼

機体の傾き修正、滑走路と操縦席の高さ、機材の性能、天候等々あっても「着陸の難易度を易しくできるように日頃から切磋琢磨・・」これには頭がさがります。 私の地元の空港の滑走路は890mと短いので2年度のATR-600型の就航案が出ても本音では「この短い滑走路での離発着ではパイロットが受ける精神的ダメージが多すぎる・・・」と考えると「羽田直行便は無理・・」と凹んでしまいますが、それとは別にパイロットの本音が聞けて嬉しかったです。今日も地元空港脇の道路に停止して深呼吸をして出勤します。 パイロット諸氏の日々の努力に感謝します。ありがとうございました。

その他の回答 (1)

noname#131426
noname#131426
回答No.1

脚が長いと言うことは、折れやすいんじゃないかと思いますが? ハードランディングだとどうなんでしょうね。

puruban
質問者

お礼

なるほどギヤ脚が長い(高い)ということはハードランディングの場合は負荷もかかりますね。 それぞれに長所短所があるんですね。  私が知りたかったのはパイロットの本音の部分では「どう思っているのか知りたかった・・」です。ありがとうございました。