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ツァラトゥストラの文庫
ニーチェの『ツァラトゥストラ(はかく語りき)』は和訳されたものがいくつかありますが、どこのものがおすすめでしょうか。 人それぞれ「詩的」「平易」「正確・忠実」など、良いと思う基準が違うと思いますが、あくまで「個人的に」で構いません。 「おすすめ」でなくても、読んだ感想など聞かせてください。
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一つの訳しか読んでおりませんが。。。汗 私が持っているのは岩波文庫、氷上英廣訳です。 有名なものだし「神は死んだ!」とか面白そうだ、と思って取り敢えず書店で目についたものを買った感じです。 読んだ感想。。。 へえーー結構読み易いものだなあ、と思いました。 勿論内容としては「難解」なのですが、字面や言葉選びが読み易く感じました。^^ 一つ気に食わないのが(笑)題名。 「ツァラトゥストラはこう言った」となっているのが何とも興ざめです。 「かく語りき」と言う堅苦しい古文調の題名に惚れたのもあったのに。。。 他の訳と読み比べたわけではありませんので、その点お許し下さい。
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- bakansky
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No.1 の回答者の方に同意します。 岩波版が一番すなおに読める訳本ではないかと思います。 途中で細かく注釈が無いのがいい。 ニーチェは、とにかく「寓話」を読むように「通読」してもらうことを期待して書いたのだと思うのだけれども、なにしろ、日本語訳の本は、大概が、1ページの中に何箇所も注釈が入っていたりして、気になって素直に読み進むのが阻害されるきらいがある。その点、氷上訳はいいと思う。 「永劫回帰」とか、すごいことのように言うけど、かつてアーリア人はキリスト教以前はそれが当り前として持っていた観念でしかない。インド人もアーリア系だから、仏教にも輪廻の思想として受け継がれている。 ユダヤ人を避難しているわけでなく、そこから派生した宗教に、ヨーロッパの社会や文明の根幹まで汚染されてはたまらない、という気持ちは理解できる。日本では国学者が、仏教や儒教などを汚れた教えとして排斥したことを連想させます。 それにもかかわらず、少なくとも新約聖書についてのある程度の知識は「ツァラトストラ」の理解には必要だと思われます。
お礼
回答ありがとうございます。 お返事が遅くなりまして申し訳ありません。 なるほど、こちらが難しく考えているだけで、ニーチェ自身は難しく読んでもらおうと思ってはいなかったということですね。 その雰囲気のままに訳されているのが岩波のものなのでしょうか。 ありがとうございました。 色々なところでレビューを見ても、ニーチェの思想に対する感想というのが多くて、どの訳本が良いのか迷っていたのでとても助かりました。 岩波版氷上氏訳のツァラトゥストラに決めようと思います。^^
お礼
回答ありがとうございます。 氷上英廣訳は読みやすいんですね。 内容の雰囲気に合わせて訳も堅苦しいものになっていると、軽い時間つぶしに読むにはちょっとしんどいかなーと思うので簡単なのはありがたいです。 わかります題名(笑) なんだかまぬけな響きがしますよね。 それだけのために角川のにしようかと迷ったくらいです。 大変参考になりました。ありがとうございました^^