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トランジスタについて

http://www2.st.gsis.kumamoto-u.ac.jp/semis/tubo/2000a/2_hard/hard08.htm のサイトにあるTTLによる2入力NAND回路:5.4図 なんですがT1とT2の間がよくわかりません。 トランジスタはベースに電流が来ると、コレクタからエミッタに電流がながれるんですよね。 じゃあなんでコレクタとベースがつながっているのでしょうか。 電流の向きが相反すると思うんですが。 あと、エミッタが2つ付いてますが、このとき電流はどのように流れるのでしょうか? 自分が勘違いしてると思うので指摘してください。 この回路の説明もしていただけると嬉しいです。

  • moses
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  • rabbit_cat
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回答No.1

TTLの原理はなかなか理解しにくいんですが。 まず、エミッタが2つついているトランジスタですが、これはほぼ、普通のエミッタが1つだけのトランジスタで、エミッタ端子から2本の線を引き出した、ていうのと同じです。 で、TTLの動作の説明です。 図のI1とI2のどちらか一方でもLowだと、T1はオンになるんで、コレクタ電流が流れて、T2のベースについている寄生容量から電荷を引っ張ってきます。その結果、T2のベースの電圧はどんどん下がっていくんでT2はオフになります。同時にT1のエミッタ-コレクタ間の電圧も下がっていくので、どっかでT1もオフになります。 T2がオフなら出力電圧がHighになることはいいと思います。 問題は、I1とI2の両方ともがHighの場合です。この場合は、T1は実質上I1、I2側がコレクタで、T2のベース側がエミッタとして動作します。NPNトランジスタはその名のとおりNPN構造をしているので、エミッタとコレクタを逆にしても使えるんです。逆方向特性と呼んでいます。ただし、実際にはコレクタとエミッタは不純物濃度が違うので、コレクタとエミッタを逆にして使うと、性能が悪化します。ですが、TTLの場合、コレクタの先にはT2のベースしかつながっていない(逆方向にはそんなに電流を流す必要はない)ので、まあいいでしょう、てことです。 というわけで、I1とI2の両方ともがHighの場合は、T1はI1/I2から、T2のベースに向けて電流が流れます。その結果T2はONして出力はLowになります。 そのページの一つ前のDTL(diode–transistor logic)の回路図が載っています。 http://www2.st.gsis.kumamoto-u.ac.jp/semis/tubo/2000a/2_hard/hard07.htm の一番下の図です。NPNトランジスタは、コレクタとエミッタの間は逆向きのダイオード2つに相当することを考えれば、TTLは、これに近いのが分かると思います。

moses
質問者

お礼

詳しい説明ありがとうございます。 エミッタとコレクタは逆でも使えるんですね。知りませんでした。 なんとなくわかりました。

その他の回答 (3)

  • tance
  • ベストアンサー率57% (402/704)
回答No.4

TTLの中の等価回路は確かに理解しにくい回路です。 バイポーラトランジスタを高速で動作させるときの最大の問題は ベース~エミッタ間の過剰キャリアによる蓄積時間です。これはON後に ベース電流を0にしてもしばらくの間トランジスタは導通状態になる という現象です。つまりOFFが遅れるのです。 これを避けるためにはベースからベース電流を引き出すしかありません。 ちょっと文学的な表現ですが、「過剰に与えたベース電流を返して もらう」といった感じです。 T2を高速にOFFにする目的で、ベース電流をGNDに流す(流し戻す)ため にT1はあります。このベース電流はT2のベースからT1のコレクタを 経由してGNDに流れます。これはT1のエミッタを"L"にすることでT1の ベース電流が流れ、T1のコレクタ電流がT2のベースをGNDにショート するという動作です。 逆にT2をONさせるには、T1のエミッタを"H"にします。するとエミッタ ~ベースは無バイアスとなりT1は単なるダイオードと同じになります。 つまり、T1のベースがアノード、コレクタがカソードとして動作し、 t2の順方向ベースが流れます。 これは普通のトランジスタの使い方と相当違うために不思議な回路に 見えます。しかもエミッタがふたつもあります。これはIC特有の テクニックで、どちらのエミッタも同じファンクションで働きます。 なお、この等価回路を市販のトランジスタで組んで動作させてみようと してもうまく働きません。特にT1は非常に特殊なトランジスタで、 全く市販されていません。普通のトランジスタとの一番大きな違いは 逆hFEが極めて小さいと言うことです。 普通のトランジスタはエミッタとコレクタを逆にしても働きます。 トランジスタの初歩の勉強ではNPNの接合構造を習うと思いますが、 N領域でP領域を挟んだ構造を見たことがあると思います。あの説明で エミッタとコレクタはどこが違うのかという疑問を持ったことが あるかもしれません。実際EとCを逆にしても性能が落ちるだけで 動くのです。(EとCは性能を上げるために非対称の寸法になっている) そこで、逆方向にも電流増幅率があるのです。さて、T1のエミッタが "H"のときにエミッタとコレクタを逆にして考えてみてください。 これは入力の"H"からONになっているT1を通ってT2のベースがつながって いることになります。もし入力をVccにつなぐとVccをT2のベースに じかにつなぐのと同じことになり、おそらくT1かT2が壊れます。 これを防ぐためにT1の逆方向hFEは非常に小さい値になるように作られて いるのです。

moses
質問者

お礼

説明ありがとうございます。 わかりやすかったです。

  • rabbit_cat
  • ベストアンサー率40% (829/2062)
回答No.2

>エミッタが2つついているトランジスタですが、これはほぼ、普通のエミッタが1つだけのトランジスタで、エミッタ端子から2本の線を引き出した、ていうのと同じです。 これはよく考えると間違ってました。 もしそうなら、I1がLow、I2がHighのときに、I2とI1がショートして電流がじゃんじゃん流れてしまいますね。 正しくは、エミッタ2個のトランジスタは、 コレクタとベースを共有している2つのトランジスタ、と思えばよいです。

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