- ベストアンサー
イソフラボンとピルを両方摂取した場合の効果について
イソフラボンとピルを両方摂取した場合、ピルの効果が減弱するというのを聞いたことがあるのですが、それはなぜなのでしょうか? イソフラボンはエストロゲン様作用つまり卵胞ホルモン様作用を持ち、ピルは卵胞ホルモンと黄体ホルモンの合剤ですよね?ピルを服用している場合、イソフラボンを摂取しないほうが良いというのは、「卵胞ホルモンの作用が重複するため過剰摂取となり、副作用発症の危険性が生じるため」というのはわかるのですが、イソフラボンの摂取によりピルの効果が減弱するというのは、どういう理由からなのでしょうか?
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
- ベストアンサー
#1です。補足ありがとうございました。 >どちらもエストロゲン作用を持つリガンドですから、イソフラボンは受容体に対してアンタゴニストとしてではなくパーシャルアゴニストとして働くとは考えられないのでしょうか? 私も少し調べてしてみましたが、ご質問のように「イソフラボンの摂取によりピルの効果が減弱する」との記載があるのは、主にイソフラボン及びその仲間の成分を含む健康食品・サプリメントを提供している側の注意事項として「その可能性」を示唆する内容となっていました。で、その可能性ありとする理由が#1でお答えしたようなものだと思います。 イソフラボン及びその仲間が生体内でどのような活性を持つのか、すべては解明されていないと思いますが、選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)の様な働きをもち、アゴニスト(エストロゲン作用)、時にはアンタゴニスト(抗エストロゲン作用)を持つというように、単純ではないようですよ。例えば、骨粗鬆症や更年期症状の緩和に役立つとされている一方で、子宮内膜症を有意に増加させるというようなことですね。 また「イソフラボンが乳がん等を抑制する」という研究データもあるようで、やはりアンタゴニストとしての活性もあるのではないでしょうかね。 ですが、実際のところ、それじゃぁピルユーザーはお豆腐は食べたらいかんのか?ということは問題にはなりませんから、常識的な摂取の範囲ではピルの効果を減弱するなんてことにはならないと思います(湯豆腐を食べ過ぎた後に不正出血したなんて話は聞いたことないですもんね(^_^;))。 ということですが、私は一般人シロートですのでこれ以上詳しいことは判りかねます(きっと質問者さんの方が専門でしょう)。質問を挙げるのに「女性の健康」カテよりもいいカテがあるといいのですが...ないですね(笑)強いて言えば「生物学」ですかね。
その他の回答 (1)
こんにちは。 >「卵胞ホルモンの作用が重複するため過剰摂取となり、副作用発症の危険性が生じるため」というのはわかるのですが、イソフラボンの摂取によりピルの効果が減弱するというのは、どういう理由からなのでしょうか? 「イソフラボンのせいで、ピルが結びつけるエストロゲン受容体の数が減ってしまうから」が回答です。 詳しくお知りになりたい場合は↓の説明を読んでください。 ********************************************************* 私達の身体の中には、「ホルモン」と「ホルモンに対する受容体」があります。ホルモンも、その「受容体」があってこそ働けるわけです。 自然の生理周期の中では、脳の視床下部から下垂体に向けて、Gn-RH(卵胞刺激ホルモン放出ホルモン)が分泌され、それを受けた下垂体はFSH(卵胞刺激ホルモン)を分泌して卵巣を刺激し、次の排卵に向けて卵胞を育てます。成熟を始めた卵胞からは卵胞ホルモンが分泌され、度は反対に下垂体のエストロゲン受容体に結びついて作用をします。卵胞ホルモンは卵が成熟度を増す毎に多く分泌されますので、下垂体のエストロゲン受容体に結びつく卵胞ホルモンの量が少ないうちは下垂体は「卵胞がまだまだ未成熟」と判断してFSHを沢山分泌します。下垂体のエストロゲン受容体に結びつく卵胞ホルモンの量がある一定量を超えると、下垂体は「卵はもう十分に成熟した」と認識して次にLH(黄体形成ホルモン)を分泌し、これが卵胞に働いて排卵させる作用をします。この一連の、一方通行ではない脳と卵巣のやり取りを「フィードバック」といいます。 ピルの排卵抑制作用というのは、この脳の視床下部や下垂体にあるエストロゲン受容体に自然のエストロゲンよりも先に結びついて、身体の中に、さも卵胞ホルモンが豊富にあるように認識させることで、Gn-RHやFSH、LH(黄体形成ホルモン)の分泌を抑制してしまうことです。 イソフラボンのエストロゲン様作用というのも同様に、各エストロゲン受容体に結びつくことで効果を現すとされていますから、ピルと併用した場合に、ピルに含まれるエストロゲンと争って受容体に結びついてしまうことで、ピルの方のエストロゲンが結びつける受容体が減ってしまう=ピルの効果が減弱する、とこういうことだろうと思います。 長々と、解りにくい説明ですみません(^_^;)
補足
ameyo様 長文回答どうもありがとうございました。 イソフラボンのエストロゲン様作用とピルのエストロゲン作用が受容体に対して拮抗するのは理解できるのですが、どちらもエストロゲン作用を持つリガンドですから、イソフラボンは受容体に対してアンタゴニストとしてではなくパーシャルアゴニストとして働くとは考えられないのでしょうか? ややこしくてすみません(汗)