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チェンバロのキートランスポーズ機能の成立時期

 チェンバロで、全てのキーのピッチを一度に半音分ずらす機能(名称が良く分からないのですが、ここでは「キートランスポーズ機能」と呼びます。)がありますが、この機能が付き始めたのがいつ頃なのか、お分かりの方がいらっしゃいましたら教えてください。  この機能が、単に(モダンピッチとの調整の必要性による)現代の産物に過ぎないのか、それともバロック時代からあったのか、が気になります。(もしも後者であれば、この機能の意義をもっと深く研究すべき、と考えました。)

みんなの回答

noname#192232
noname#192232
回答No.3

ご丁寧な,また,興味深いお返事ありがとうごさいました。 64鍵のすごい写真も拝見しました。おそらく1000万円以上はするでしょうね。 古楽器については知識がありませんが,トランスポーズについては少し疑問が…。 バロック時代から本当にあったのでしょうか。 ピアノに比べればチェンバロの調律はかなり楽だと思います。 調によって調理替えもされていました。 バロックピッチといっても管に合わせて415Hzよりも少し高く調律することもあります。 ということで,トランスポーズの必要性については…? ひとつのコンサートでフレンチピッチとバロックピッチの2つを使う可能性は…? たぶん,ないでしょうね。 ピッチを変えるときは調律で済ませていたと思うのですが…。(素人判断です) 参考サイト2にある文の引用ですが, 「基本の仕様はトランスポーズ無しですが、バイオリンやフルートなどモダンな楽器とあわせる場合を想定してトランスポーズをおつけになる事例が多いようです」 現代は古楽器(主に392Hz,415Hz)もあり,モダン楽器もありますので, 現代のニーズに合わせた仕様になっていると思います。 バロック期のニーズとは思えないのですが…。 別件の裏技で,チェンバロのことはよくわからないので間違ってるかもしれませんが, 二段で上の方は移調用の調律になっていて,何度か音がずらしてあるようなものが あるのでしょうか? もし,そんな移調のための別調律があるなら裏技できますね。

kotegiob
質問者

お礼

 回答ありがとうございます。  1000万円以上・・・とても手が出ないですね(泣)  トランスポーズ(機能)の成立時期は、やはり楽器博物館等で調べるのが王道かなと思いました。  ただ、昔の管楽器は(A等の)ピッチが多種多様のはずで、それこそ下はもしかしたら392HZ以下、上は415Hzをはるかに越える、ということも十分に考えられますよね。チェンバロはそのような楽器とアンサンブルするために調律する必要がありますが、「そんなにピッチの上下幅があって大丈夫かいな?」という思いがまずありますね。  チェンバロは弦の張りがそんなに強くは無いので、大丈夫なのかも知れませんが、急激なテンションの上下は楽器に良くないはずですし。特に、昔のオリジナル楽器は、今ほど頑丈に作られていないんですよね。 ちなみに現代に製作されるチェンバロ、特にメーカーが作っているような楽器は、相~当に頑丈な作りで設計されているようです。(家に某k社の二段鍵盤の楽器がありますが,かなり重いです。 >二段で上の方は移調用の調律になっていて,何度か音がずらしてあるようなものがあるのでしょうか?  これにつき、鍵盤全体が上下で物理的にシフトしている楽器の写真を見たことがあります。サイトurl情報をどこかに保存したのですが、出てきません(泣)。(このサイトでは後で追記等が出来ないのが残念ですね。)。当方が企んでいるのは、上下鍵盤をミーントーンにして、下の黒鍵を通常のC♯-E♭-F♯-G♯-B♭にして、上鍵盤をD♭-D♯-G♭-A♭-A♯にする、などです(まだ試してませんが、相当に弾きにくそうですよね (汗))。

noname#192232
noname#192232
回答No.2

>モダンピッチとの調整の必要性による現代の産物に過ぎないのか そういうことだろうと思います。 バロックピッチは様々でしたが,バロック時代に440Hzは特別な意味をもたないピッチですから, バロック時代のピッチ(標準的なピッチとして)とは無関係だと思います。 現在,市販されているチェンバロは,あるいは電子楽器は, モダンピッチとバロックピッチに対応できるようにトランスポーズ機能(鍵盤移動)が つけられているのは,415Hz,440Hz で,ちょうど半音違いで都合がよいことも 理由のひとつだと思います。電子楽器なら自由自在にトランスポーズできますが, 本当のチェンバロなら半音ずらすことが都合いいです。 古くから残っている古楽器と合わせる場合は440Hzではきついと思います。 リコーダなど,楽器によっては440Hzのピッチにするのが不可能なものもあると思います。 できたとしても音色が不自然になり,本来の音楽の性格を変えてしまいます。 逆にモダン楽器と合わせる場合,415Hzでは弦楽器なら調弦は可能ですが, 音色に張りがなくなってしまいます。 いつ頃からトランスポーズ機能がついたのかは分かりませんが, 古楽ブームが始まりだしたのはいつ頃になるのか…? そのあたりと関係しているように思います。

kotegiob
質問者

お礼

 回答ありがとうございます。  トランスポーズ機能につき、私も長い間ずっと、「現代の産物に過ぎない」と考えていたのですが、ANo.1のお礼内容で記載した参照サイト等を参照していただければお分かりのように、チェンバロ業界では、いつの間にかフレンチピッチ(A=392Hz)、及びこのピッチにもトランスポーズできる機能が導入されているんですよね(驚!)。  参考サイト1,2は、この質問後に発見したものですが、それ以前に、今年のGW中に間近で見たイタリアンタイプのチェンバロが、何段階にもトランスポーズできそうな外観を備えていて(例の「板」が両側に何枚も挟まれていた!)、「これは何だ!?」と叫びそうになったのが疑問の発端でした。(小生、よっぽど質問したかったのですが、小心者なので出来ませんでした。)

  • leman
  • ベストアンサー率28% (418/1455)
回答No.1

たしか自分の記憶でもバロック時代からだと思います。そのまえのルネッサンス時代の現物をみたことがありますがそのようなものは無かったですね。もっと原始的でした。 こうゆう物は音大の付属楽器博物館にいってみると確かめられます。時代時代でどのような進化をしたのかがよく解かります。 大抵は守衛室で記帳すれば無料でみることができます。

kotegiob
質問者

お礼

 回答ありがとうございます。  そうですよね、楽器博物館。可成り前に浜松の博物館に行ったことがあるのですが、そのときはそれほど問題意識を持っていなかったので、楽器の観察がおろそかでした(反省)。  バロック時代から付いているのであれば、存在意義や使用方法等を考える必要がありますよね。 下記参考サイト1,2にあるように、最近ではフレンチピッチ(A=392)までトランスポーズできる機能(ダブルトランスポーズ?)まで付いていて、おそらくバロック時代もフレンチピッチはチェンバロで使われていたでしょうから(ですよね?)、単にA=415と392との交換用だけに使われていたのか、それとも、もっと積極的に、独奏時における調律換えまで想定していたのか、など、色々と空想(妄想?)してしまうところです。 参考サイト1 http://www.aoi.shizuoka-city.or.jp/3c_cembalo.htm 参考サイト2 http://coastaltrading.biz/bizzi/post_168.html

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