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遺伝子の性質
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>「生物の遺伝的な形質を想定する因子である。」 これは単に「遺伝子」というものを説明している言葉に過ぎません。(しかも正しくは「想定」ではなく「規定」でしょう) まあ、Wikipediaを読んだ程度では「調べた」とか「勉強した」うちには入らないのですが、せめてWikipediaの「遺伝子」のもう少し後の方、つまり[概念]や[歴史]まで読み進めば、回答が見えてくるはずです。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%BA%E4%BC%9D%E5%AD%90 「遺伝子が持つべき性質」というのは、つまりは「ある物質が遺伝的な形質を規定することができるための性質」ということでしょう? ですから、この答えは「生体内のどんな物質が"遺伝子"なのか?」ということが研究されて突き止められていった歴史の中にあるわけです。 ま、Wikiもそこまではあまり詳しく書かれていませんが。 Wiki-「遺伝子」の[歴史]の項を読んで頂ければお判りになると思いますが、メンデルによって形質が分離することが発見されたことにより、これまで形質は"混ざり合う"と思われていたのがそうではなく、形質を伝える粒子のようなものが親から子に受け渡されていくのだと考えられるようになり、その"粒子"はやがて「遺伝子」と呼ばれるようになりました。 やがて生殖細胞の減数分裂の様子が研究されるようになると、染色体上に遺伝子があるとメンデルの法則を上手く説明できることが判り、遺伝子は染色体上にあるのではと推測されるようになり、やがてモーガンによって立証されたわけです。 染色体には蛋白質とデオキシリボ核酸(DNA)という2種類の物質が主に存在し、そのどちらが「遺伝子」なのか?という問題が議論、研究されました。 そんな中で、エイブリーらの肺炎双球菌を用いた形質転換の実験、またハーシイらのバクテリオファージの実験によって、「DNAが遺伝子である」ことが確定的となったわけです。 これらの研究がなされたのは1944~1952年ですから、まだ60年も経ってないんですよね。 最後にワトソン&クリックによってDNAの構造が解明され、DNAの遺伝子としての機能と構造の基礎が確立されたというわけです。 というところで「遺伝子が持つべき性質」をもう一度考えてみましょう。 「遺伝子」というものの理解をメンデルの時代で良いのか現代のものを要求するのかで多少異なってきますが、基本的には 1.親から子(次世代)に受け継がれる物質である 2.極めて多数の遺伝情報を内包できるような構造を持つ物質である 3.複製することができる物質である というところでしょうか。 また、 4.化学的に安定な物質である というのも外せませんね。 興味を持たれましたら、ブルーバック程度の一般向き教養本で構いませんから、何冊か読んでみて下さい。
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- donguridog
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