酸を含む試料をロータリーエバポレーターで濃縮する際の注意点とTFAの取り除き方法

このQ&Aのポイント
  • 酸を含む試料をロータリーエバポレーターで濃縮する際には、TFAによる試料成分の加水分解に注意が必要です。
  • 有機溶媒にも使える塩基性の樹脂を用いて、TFAを吸着させて取り除く方法がありますが、酸性の物質も一緒に吸着される可能性があります。
  • TFAを取り除くためには共沸も利用可能です。適切な溶媒の選定が重要です。
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酸を含む試料をロータリーエバポレーターで濃縮する際・・・。

発酵食品(醤油および日本酒)中の活性画分を移動相に0.1%TFA(トリフルオロ酢酸)-水および0.1%TFA-アセトニトリルを用いた高速液体クロマトグラフィー(HPLC)で分取しています。 HPLCで分取した0.1%TFAを含むこの活性画分をロータリーエバポレーターを使って減圧濃縮しているのですが、この際TFAによって試料中の成分が加水分解してしまうのではないかと不安に思っています。 有機溶媒にも使える塩基性型の樹脂にTFAを吸着させて取り除くという方法を以前教えて頂いたのですが、この方法でTFAを取り除こうとすると試料中の酸性の物質も吸着されてしまうのではないかと疑問に思っています。 TFAを取り除くために共沸も利用できるのであればどの様な溶媒が適切かアドバイスを下さい。また、ここに挙げた例以外に良い方法があったら教えて下さい。宜しくお願いします。

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なんとなく考えられるの手段としては、 ・分取後に液量からTFA量を計算して中和する。(塩が大量に出ますが…) ・移動相にTFAを用いない。 ぐらいでしょうか。 アセトニトリルの沸点が81-82℃に対して、TFAの沸点は72℃程度なので、減圧濃縮をかけた方が酸は弱まる気がするのですが。 液クロ分取中に壊れていないならエバポかけても問題ないかと思います。 気になるようでしたら、そのまま濃縮した成分と中和して濃縮した成分を比較してみるのもアリかもです。

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