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それでもフィルムにこだわるワケとは?

はじめまして 家電量販店のカメラコーナーなど見ると、フィルムカメラのコーナーが 極端に小さくなってきています。確かに、デジタルであれば多方面で 利用出来る便利さはあります。私もその恩恵に与ってます。 商業写真家のみなさんもだいぶデジタルにシフトしていますが、作家と 呼ばれている人はアナログで作られると聞いています。ある人はアナログ での現像作業も含めて作品作りであると言いますが、出来上ったプリントの 差は、プロの眼でない一般のギャラリーにどう訴えるのでしょうか? デジタルでは表現出来ない決定的な理由は何でしょうか? 作家や写真家の制作工程における充足感は、鑑賞する人に伝わるものでしょうか? 宜しくお願いいたします。

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  • Us-Timoo
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回答No.5

>ある人はアナログでの現像作業も含めて作品作りであると言いますが、 >出来上ったプリントの差は、プロの眼でない一般のギャラリーに >どう訴えるのでしょうか? >作家や写真家の制作工程における充足感は、鑑賞する人に伝わるものでしょうか? まず、前提条件としてにデジタルとフィルムでは、「プリント」に対する 観念というかとらえ方がまったく違います。 デジタルは、写真を撮影して、補正・修正して出来上がったものを単に印画紙に残し、写真にする という概念しかお持ちでない方が多いと思います。 フィルムは、フィルムの現像時点で処理の仕方が変われば画が変わります。 プリント時点でも、機械焼きではオペレーターの腕次第で絵が変わってしまいます。 つまり、一般のプリントでも、オペレーターの腕やセンス次第で、一般消費者が 喜ぶものになるか、がっかりしたものになるか、大きく分かれるということです。 大きなプリントでは手焼きという選択をすれば細かく修正を加えながら、焼きこみをするという 職人並の作業をしますし、なおかつそれが一品ものの作品となります。 つまり、写真や作品になるまでに、「人」という不確定要素が入ることが フィルムの欠点でもあり、逆に長所でもあるのです ここが一番、大きな違いでしょうね。 では、なぜそこまでするか、ということになりますが 作家がその作品を通じて自分が表現したいこと・訴えかけたいことを その作品の画から伝えるために必要ならそれをするということです。 なおかつ、その作業過程でできるだけ効率良くするためには、 センスは勿論、撮影技術の長けていなければなりませんし、それに必要なら 高い道具も用意するということもあり得るということです。 マスコミ報道や商業写真家の皆さんと、作家さんの違いは 「写真の速報性」「形になるまでの時間の短さ」の違いだと思います。 マスコミ報道や商業写真家の方々は、その時間の短さが直接仕事の良しあしに つながる可能性が高いですから、そういうものが求められると思います。 No.4の方もご指摘されていますが、自分の作品を見てもらうのに 道具や技術をひけらかすようなことは、作家と呼ばれる方々は公では決してやりません。 作品は、技術自慢・道具自慢・苦労自慢するための手段ではないからです。 いくら技術があっても、いい道具をもっていても、どんなに撮影や制作に苦労しようとも、 結局他人が見たときに「あぁ、いいな」「感動するな」「素敵だな」 と見ただけでそういうものを感じたり、見る人の心に何らかを のこしていける画作りをできるセンスがなければ、結局意味がないからです。 デジタルでは、まだまだ表現しにくいものはありますよ。 長時間露光もそうですし、多重露光も1コマずつでしかできないですし センサーやカメラ・レンズの性能にもよるでしょうけれど、 白とびやスミア・間面反射の発生・センサーのゴミ付着の問題などもあります。 また、根本的に機械の能力に100%依存する画素(画素数・特性)の問題もあります。 同じ35mmなら画質はデジタルのほうが上回るものもプロ向けにはありますが 個人向けの製品のほとんどは上回らないものばかりです。 フィルムは、確かに撮影時点での性能は違いますが、安い機種でも 高い機種でも基本的に同じ解像度でフィルム上に写ります。 だから、古いクラシックカメラやMFカメラを使う人にも最新のフラッグシップ機でも 操作手順や手間は違えど同じ35mmのフィルムに撮影が可能です。 でも、デジカメはそうはいきません。 創成期に出回っていたデジカメを使う人などほとんどいません。 もちろんメディアや電池などのハード的な制限が出てきたこともありますが、 性能的な部分では、今の携帯カメラにすら劣る性能のものばかりだからです。 アナログは、コンシューマー向けのものの段階ではデジタルが上回るものがありますが カメラに限らず、プロ用機材ではアナログのほうが性能が上回っている場合があります。

その他の回答 (4)

回答No.4

機材や道具、技術に拘るのは、マニア。 作品の内容に拘るのが作家。 道具や技術は、その内容を表現する手段でしかない。 拘る人はこだわれば良いんじゃないの? でも、鑑賞する人は厳しいですよ。 それが通じなければ、マスターベーションでしかないんだよね・・・・

  • hayasi456
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回答No.3

 一眼レフクラスになると正直私にはその差は解りませんが、 解る方が「デジタルは奥行きが無い。」といっていました。 多分色の階調表現が違うのでしょう。 特に人間の肌は微妙な色の変化がありその表現の能力の差だと思います。    芸術的な表現になると絵画ならどんな紙、キャンバスにどんな筆でどんな絵の具で描くか、鉛筆かクレパスかとなるでしょう。  写真もデジタルと言う選択肢が増えたと思えば、フィルムを使い続ける人がいても何の不思議もありません。  浮世絵は作家の原画から、彫り、摺り、と分業されているでしょ。 写真も100年以上の歴史の中で写真家がいて、現像、プリントとそれぞれ専門化されてきたわけでしょ。    芸術は作家のこだわりの固まりでしょうから、わかる人にはわかるで良いのではないでしょうか。    映画もデジタル化は進んでいます。フィルムに近い質感の画像が出来ているようです。機材はまだ高額なのでTV放送にはまだ使われていないようです。  時代劇のビデオ画像に違和感を持つ私としては早くTV局も導入してほしいと思います。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%8D%E3%83%9E http://ja.wikipedia.org/wiki/HD24P    

回答No.2

AriaOpenさま アナログ写真では色が出ないのです、どうしても デジタルになります。私はフィルムで撮ってもフィルム スキャナ(専用機)を使用してデジタル化してから画像処理を してプリントします。フィルムだと手間が掛かるのです なぜかというと、フィルムの場合は他人任せになるので 自分の思い通りには色が出ません。 フィルムによって、現像液によって、プリントマンの 腕によって、カラーペーパーの乳剤番号によって、など 色が出ない要素がいっぱい有ります デジタル化した場合、写真代としてはフィルムより高価に なります。機材、周辺機器などです 私のプリントはA3ノビまでですがそれ以上の場合は 外注にだしてA1くらいにしていますがフィルムには負けません 但し、4X5 8X10のフィルムにはかないませんが、、、

回答No.1

デジカメが進んだと言ってもやっぱり苦手な被写体があります。 それは、太陽などの発光体、長時間露光。 太陽を撮ったら白飛びしてしまう。バルブ撮影をして長い間シャッターを開けているとノイズが入ってしまう。 だからいまだに、撮影後にPHTOSHOPなどで、画像処理することをネットなどでも薦めている。 自分は、デジカメでも撮るけど、サイズ合わせをする以外、PHTOSHOPでは修正してない。理由はパソコンで修正してしまうとやっぱり色がおかしくなったり鮮やかさが消えてしまうから。それにそんなことしてたら、写真の撮り方が進歩しないし(特に露出補正)。新聞記者など、報道の仕事してるわけでは無いので、出来るのを急ぐ必要ないし。 それに、やっぱり画像の緻密さやコントラスト(これは特にスライドだと顕著)は、やっぱりフィルムの方が軍配が上がる。 普段見てるテレビだって、映画だって、実はスライドフィルムを連続で見てるんですよ?山とか空とか、実に鮮やかな濃い青色してると思いませんか?夕焼けや朝日のシーン綺麗ですよね。 心に響きませんか? フィルムを使い続けている人は、色、コントラスト、性能にこだわってるんだと思います。時間、値段にはそれほどこだわってないと思います。

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